レア・トラックスvol.1
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 |
1 | あなたがそうまで言うのなら | 森山直太朗/御徒町凧 | 森山直太朗/御徒町凧 | 石川鷹彦 |
2 | どうしてそのシャツ選んだの | 森山直太朗/御徒町凧 | 森山直太朗/御徒町凧 | 石川鷹彦 |
3 | 友達だと思ってたのに | 森山直太朗/御徒町凧 | 森山直太朗/御徒町凧 | 石川鷹彦 |
4 | トイレの匂いも変わったね | 森山直太朗/御徒町凧 | 森山直太朗/御徒町凧 | 石川鷹彦 |
5 | 取れそうなボタン | 森山直太朗/御徒町凧 | 森山直太朗/御徒町凧 | 石川鷹彦 |
6 | タカシくん | 森山直太朗/御徒町凧 | 森山直太朗/御徒町凧 | 石川鷹彦 |
7 | 結婚しようよ | 森山直太朗/御徒町凧 | 森山直太朗/御徒町凧 | 石川鷹彦 |
8 | うんこ | 森山直太朗/御徒町凧 | 森山直太朗/御徒町凧 | 石川鷹彦 |
9 | 臆病者 | 森山直太朗/御徒町凧 | 森山直太朗/御徒町凧 | 石川鷹彦 |
10 | まかないが食べたい | 森山直太朗/御徒町凧 | 森山直太朗/御徒町凧 | 石川鷹彦 |
11 | ここにきてモーツァルト | 森山直太朗/御徒町凧 | 森山直太朗/御徒町凧 | 石川鷹彦 |
リリースデータ
2010年12月15日 2013年4月24日(SHM-CD) |
初登場36位 | 売上0.5万枚 | ユニバーサル |
森山直太朗レアトラックアルバム。公式にはオリジナルアルバムにはカウントされていない模様。これまで音源化されていなかった曲(一部ライブで披露された事はあるらしい)を集めた作品で「裏ベスト」ともされている。公式サイトでは告知はしたものの、発売後もずっと前作や最新のシングルのバーナーがトップに出ているなど大きく取り上げていなかった。レコード会社の公式サイトには「レコード会社のムチャぶりに応え、なんと前作から6ヶ月での緊急リリース!訳あってこれまで収録されなかったレアな曲たちをレアな形で緊急レコーディング」と書かれている。録音済だけど未発表になっていた音源をかき集めたのではなく、曲はあったけど録音していなかった曲を一気に録音してリリースしたということらしい。そのため前作に続いて石川鷹彦がアレンジを担当。直太朗にもアコギのクレジットはあるものの、All Tracks Instruments:石川鷹彦とクレジットされており、2人だけで制作されている。さらに録音とミックスも石川鷹彦が単独で行っている。なおジャケットのイラストは御徒町凧によるもの。2013年に今作から6thアルバムまでが全てSHM-CD化された(リマスターはしていない)。
2人だけで制作しただけあって、アコースティックギターがメイン。打ち込みが少々入ってきたりはするが基本的に歌も演奏もシンプルでありほとんど3分程度の短い曲が並んでいて全体で40分にも満たない。通常やや小難しい雰囲気の漂った曲が多いが今作は力が抜けており、非常にシュールな曲が多い。真面目に何を歌ってるんだおい…ってな感じ。正直、未発表作品集だし、こんなシンプル編成の作品はいくら短くても右から左に突き抜けていって印象に残らないんじゃないかと当初は思っていたのだが…。タイトルを連呼する非常にわかりやすいサビメロの曲が多く、1番を聞いた後で2番のサビになればもう口ずさめるほど馴染みやすい曲が並んでいる。なるほどこれは確かに「裏ベスト」とまで言い切ってしまうのも適切かもしれない。フォーク全盛期の伝説的存在である石川鷹彦の影響も強いのではないかと思われるが、非常にあの頃のフォークっぽい雰囲気も全体に漂っている。当時のフォークを聞いていた年配の世代でも、石川鷹彦の最新のプレイが聞けるという意味で貴重な1作なのではないだろうか。今回はいいやと敬遠している人も、「うんこ」が気になってる人も聞いてみたら予想よりもはるかに良くて驚くんじゃないかと思う。なおその「うんこ」だがまんまそのモノを的確に表現した11曲中最短の1曲である。アウトロで無駄に美しく盛り上がるという予想の遥か斜め上に着地するシュールさでも群を抜いた曲だった。
印象度★★★★☆