NEGOTO BEST(初回盤)

DISC 1
No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 ループ 蒼山幸子 沙田瑞紀&蒼山幸子   1stミニアルバム『Hello!"Z"』収録曲
2 透き通る衝動 蒼山幸子 沙田瑞紀&蒼山幸子   1stミニアルバム『Hello!"Z"』収録曲
3 ワンダーワールド 蒼山幸子 沙田瑞紀&蒼山幸子   1stミニアルバム『Hello!"Z"』収録曲
4 カロン 蒼山幸子 沙田瑞紀&蒼山幸子   1stシングル 最高11位 売上1.8万枚
5 彗星シロップ 蒼山幸子 沙田瑞紀&蒼山幸子   1stシングルC/W
6 メルシールー 蒼山幸子 沙田瑞紀&蒼山幸子   1stEP『メルシールーe.p.』1曲目 最高16位 売上0.8万枚
7 サイダーの海 蒼山幸子 沙田瑞紀、蒼山幸子   1stアルバム『ex Negoto』収録曲
8 ふわりのこと 蒼山幸子 蒼山幸子   1stアルバム『ex Negoto』収録曲
9 インストゥルメンタル 蒼山幸子 沙田瑞紀&蒼山幸子   1stアルバム『ex Negoto』収録曲
10 sharp# 蒼山幸子 沙田瑞紀&蒼山幸子 沙田瑞紀&ねごと 2ndシングル 最高10位 売上1.2万枚
11 Lightdentity ねごと 沙田瑞紀&蒼山幸子 沙田瑞紀&ねごと 3rdシングル両A面曲
12 nameless ねごと ねごと   4thシングル 最高42位 売上0.3万枚
13 greatwall ねごと ねごと   5thシングル 最高38位 売上0.2万枚
14 たしかなうた ねごと ねごと   6thシングル 最高41位 売上0.3万枚
15 トレモロ ねごと ねごと   2ndアルバム『5』収録曲
16 メイドミー… ねごと ねごと   2ndアルバム『5』収録曲
17 蒼山幸子 沙田瑞紀&蒼山幸子 ねごと 未発表曲

 

DISC 2
No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 シンクロマニカ ねごと ねごと 江口亮 7thシングル 最高30位 売上0.67万枚
2 黄昏のラプソディ 蒼山幸子 蒼山幸子 ねごと&渡辺シュンスケ 8thシングル両A面曲
3 endless 蒼山幸子 蒼山幸子&沙田瑞紀 ねごと 3rdアルバム『VISION』収録曲
4 透明な魚 澤村小夜子 沙田瑞紀&澤村小夜子 ねごと 3rdアルバム『VISION』収録曲
5 DESTINY 蒼山幸子 沙田瑞紀&蒼山幸子 ねごと 9thシングル 最高24位 売上0.4万枚
6 アシンメトリ 蒼山幸子 沙田瑞紀&蒼山幸子 ねごと&中野雅之 2ndEP『アシンメトリ e.p.』メイン曲 最高40位 売上0.2万枚
7 school out 沙田瑞紀 沙田瑞紀 ねごと 2ndEP『アシンメトリ e.p.』4曲目
8 ETERNALBEAT 蒼山幸子 蒼山幸子&沙田瑞紀 ねごと 4thアルバム『ETERNALBEAT』収録曲
9 シグナル 蒼山幸子 澤村小夜子,蒼山幸子&沙田瑞紀 ねごと&中野雅之 4thアルバム『ETERNALBEAT』収録曲
10 mellow 蒼山幸子 蒼山幸子&沙田瑞紀 ねごと 4thアルバム『ETERNALBEAT』収録曲
11 君の夢 沙田瑞紀 沙田瑞紀 ねごと 4thアルバム『ETERNALBEAT』収録曲
12 PLANET 蒼山幸子 蒼山幸子&沙田瑞紀 ねごと 4thアルバム『ETERNALBEAT』収録曲
13 DANCER IN THE HANABIRA 蒼山幸子 蒼山幸子&沙田瑞紀 ねごと&中野雅之 10thシングル 最高45位 売上0.15万枚
14 WORLDEND 蒼山幸子 蒼山幸子&沙田瑞紀 ねごと 5thアルバム『SOAK』収録曲
15 サタデーナイト 蒼山幸子 蒼山幸子 ねごと&中野雅之 5thアルバム『SOAK』収録曲
16 シリウス 澤村小夜子 沙田瑞紀&蒼山幸子 ねごと 5thアルバム『SOAK』収録曲
17 水中都市 蒼山幸子 蒼山幸子 ねごと&中野雅之 5thアルバム『SOAK』収録曲
18 LAST SCENE 沙田瑞紀&ねごと 沙田瑞紀 ねごと 新曲

 

初回盤Blu-ray
Music Video
No タイトル 備考
1 ループ 1stミニアルバム『Hello!"Z"』収録曲
2 カロン 1stシングル
3 メルシールー 1stEP『メルシールーe.p.』メイン曲
4 sharp# 2ndシングル
5 Re:myend! 3rdシングル
6 Lightdentity 3rdシングル両A面曲
7 nameless 4thシングル
8 greatwall 5thシングル
9 たしかなうた 6thシングル
10 シンクロマニカ 7thシングル
11 真夜中のアンセム 2ndミニアルバム『“Z”OOM』収録曲
12 アンモナイト! 8thシングル
13 黄昏のラプソディ 8thシングル両A面曲
14 endless 3rdアルバム『VISION』収録曲
15 DESTINY 9thシングル
16 アシンメトリ 2ndEP『アシンメトリ e.p.』メイン曲
17 ETERNALBEAT 4thアルバム『ETERNALBEAT』収録曲
18 DANCER IN THE HANABIRA 10thシングル
19 空も飛べるはず 11thシングル スピッツのカバー
20 ALL RIGHT 11thシングル両A面曲
21 サタデーナイト 5thアルバム『SOAK』収録曲 初収録映像

リリースデータ

2019年4月24日 初登場34位 売上0.27万枚 Produce:ねごと Ki/oon Records

メンバー

Vocal,Keyboards 蒼山幸子
Guitars 沙田瑞紀
Bass 藤咲佑
Drums 澤村小夜子

ねごとベストアルバム。2017年12月の『SOAK』以来の作品。2018年はリリースが一切無いままに2018年末に2019年のツアーをもって2019年7月での解散を発表。初のベストにしてラストベストアルバムとなった。時系列に収録されているが、DISC-1には未発表曲「雨」DISC-2には最後の新曲「LAST SCENE」が収録された。C/Wの「彗星シロップ」、「school out」がアルバム初収録。一方でシングル表題曲では「Re:myend!」、「アンモナイト!」、「空も飛べるはず」、「ALL RIGHT」が未収録となった。初回盤は全MVを収録したBlu-ray、メモリアルフォトブック付属のBOXケース入りデジパック仕様。売上は前作『SOAK』をわずか100枚ほど上回る程度に留まった。

2017年に意欲的に新たな路線でアルバム2枚をリリースしたと思ったら、2018年は新曲が1曲もリリースされず、沙田瑞紀、澤村小夜子が相次いで結婚を発表。そのまま年末に解散発表…となってしまった。『ETERNALBEAT』『SOAK』の立て続けのリリースは作品内容は個人的にしっくり来なかったがメンバー的にはかなり攻めの姿勢でまだまだやれる事はあるようなニュアンスで語っていたが、解散理由はねごととしてもうやりきった、というもの。新曲が出なかった2018年の間に色々と一転してしまった感じだが、こうなってくると2作が正直どんどん売れなくなり、ライブ動員も伸びず…といった売上的な問題に加えて、エレクトロ路線に振り切って以降バンドで音を鳴らす必要性が薄れた事結婚によってメンバー2人の生活環境が変わったことなども含めてバンドへのモチベーションに各々で差が出てしまったのかなとはどうしても思ってしまう。

 

選曲は概ねベストアルバムっぽい感じではあるが、バンドでさらに躍進していたミニアルバム『"Z"OOM』〜3rd『VISION』期だけすっ飛ばし気味『"Z"OOM』のみ1曲も選曲されないなど冷遇されまくっている。一方でエレクトロ路線に振り切った後期(ETERNALBEAT、SOAK期)はかなりじっくり選曲したような構成。後期のエレクトロ路線は意欲的な自信作だったにも関わらずファンの間でも賛否、ファン以外にはほとんど聞かれずじまいで終わってしまったので解散前に改めてもう少しちゃんと聞いてくれ!という事なのかもしれない。

ただ全体にアルバム曲からさほどインパクトが強いわけでもない曲でもドカドカ選びすぎな感じもある。1曲1曲は短いので収録時間自体はフル収録ではないものの、いきなり今作を聞いてもかなり消化不良になるだろうし、もう少しスマートに20曲くらいで1枚に絞ってしまった方がベスト盤らしくなったようにも思う。

ガールズバンドというカテゴライズをやんわり拒絶して使用せず(高校の同級生でバンド結成したらたまたまみんな女子だったというスタンス)、初期からシンセサウンドを生かしたどこか不思議な雰囲気の漂う独特のバンドサウンドを打ち出していて、決して飛びぬけてポップであるとか、耳から離れない強烈なメロディーだとかそういう強さはあまりなかったけど、でもとても個性的で面白いバンドだったと思う。初期はチャットモンチーのフォロワーみたいな雰囲気も少しあったけど、すぐにそれは無くなった。

「アシンメトリ」以降はバンドの枠組みを越えてのエレクトロに傾けたサウンドへ注力。元々メインライターにして一応担当はギターの沙田瑞紀はギタリストというより明らかにトラックメイカー気質の作家であり、初期からアレンジ面でも中核を担っていたっぽいけど、前半まではあくまでバンドである前提で曲作りをしていて一定のラインは堅持していたと思う。後半はバンドであるラインを越えてトラックメイカー気質をより開放したので、ボーカルとトラックメイカーのユニット色が強くなって、個人的には魅力は減退してしまった。普段はポワンとしているのにひとたび叩き出すと鬼神の如きドラミングを見せるドラム澤村小夜子、メンバーの中で最も激しく動き回りライブの躍動感や楽しさを全身で表現していたベース藤咲佑のリズム隊はかなりの熱量があって特にライブ映像なんか見るにバンドの醍醐味みたいな部分を担っていたと思う。実は熱かったリズム隊がその持ち味を全く発揮できないあまり動きの無いクールな演奏、時にはドラムパッドやシンセベース(見た目キーボード)に変わってさらに黙々と静かに演奏する…みたいなパフォーマンスになってしまったのはなんだかなぁ…と思っていたんだけど、結果的にすぐ行き止まりになってしまい解散になってしまった。けっこうドラムのサポート参加も多くこなしていた澤村小夜子はもうドラムを叩くことは無いなどとコメント、藤咲佑は最後の新曲でもシンセベースになっててベース弾いてないし今後について何も発表していないのでどうもリズム隊2人はこのまま音楽引退っぽいのも惜しい。

結果的に4人組バンドとしての高みは『VISION』だったと思うんだけど、今作はよりによってバンドとして到達していくその時期に限って選曲が少ないのでベスト盤としては少し残念だった。エレクトロ路線もそういうボーカルとトラックメイカーのユニットとしては充実しているんだけど、どうもなぁ…。

MV集は『Zzz』(DVD)、そしてライブBD『“VISION” TOUR 2015』の初回特典として続編の『ZZZ 2』(Blu-ray)に「endless」までが収録済み、以降のMVもシングルやアルバム初回盤DVDに収録されていたので初収録になるのはライブ映像を使用して制作した最後の「サタデーナイト」のみ。とはいえベスト盤本編未収録のシングルやリード曲含めたコンプリートA面コレクションになっているので、映像版ベストといった内容でまとまっている。ベスト盤本編がやや後期寄りになってしまっているので、このMV集の方がねごとのヒストリー作品っぽいなと思う。

フォトブックは前半はヒストリーみたいな内容になっていて歴代のオフショット映像など貴重な写真を掲載。後半は藤咲佑撮影による写真集になっているので、以前の藤咲佑撮影フォトブックでもそうだったが藤咲佑本人が写ってなくて3人だけの写真が延々と続く。

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印象度★★★★☆

2019.9.7更新

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