SOAK(初回盤)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | DANCER IN THE HANABIRA | 蒼山幸子 | 蒼山幸子&沙田瑞紀 | ねごと&中野雅之 | 10thシングル 最高45位 売上0.15万枚 |
2 | INSIDE OUTSIDE | 沙田瑞紀 | 沙田瑞紀 | ねごと&益子樹 | |
3 | WORLDEND | 蒼山幸子 | 蒼山幸子&沙田瑞紀 | ねごと | |
4 | サタデーナイト | 蒼山幸子 | 蒼山幸子 | ねごと&中野雅之 | |
5 | Fall Down | 沙田瑞紀 | 沙田瑞紀 | ねごと | |
6 | moon child | 沙田瑞紀 | 沙田瑞紀 | ねごと&益子樹 | |
7 | undone | 藤咲佑 | 沙田瑞紀&藤咲佑 | ねごと&益子樹 | |
8 | ALL RIGHT | 蒼山幸子 | 蒼山幸子,沙田瑞紀&澤村小夜子 | ねごと | 11thシングル両A面曲 |
9 | シリウス | 澤村小夜子 | 沙田瑞紀&蒼山幸子 | ねごと | |
10 | 水中都市 | 蒼山幸子 | 蒼山幸子 | ねごと&中野雅之 | |
11 | 空も飛べるはず[Bonus Track] | 草野正宗 | 草野正宗 | ねごと | 11thシングル 最高42位 売上0.2万枚 スピッツのカバー |
No | タイトル | 備考 |
1 | DANCER IN THE HANABIRA-Music Video- | Music Video |
2 | DANCER IN THE HANABIRA-Music Video-Dancer ver.- | 本編にも使用されているダンサーの映像のみで構成(メンバー出演なし) |
3 | DANCER IN THE HANABIRA 2017.6/26 LIQUIDROOM「ETERNALBEAT NIGHT」 |
ライブ映像 |
4 | 空も飛べるはず 2017.6/26 LIQUIDROOM「ETERNALBEAT NIGHT」 |
ライブ映像 ライブ当時未発売 |
5 | ALL RIGHT 2017.6/26 LIQUIDROOM「ETERNALBEAT NIGHT」 |
ライブ映像 ライブ当時未発売 |
リリースデータ
2017年12月13日 | 初登場47位 | 売上0.26万枚 | Total Produce:ねごと | Ki/oon Records |
メンバー
Vocal,Keyboard | 蒼山幸子 |
Guitars | 沙田瑞紀 |
Bass | 藤咲佑 |
Drums | 澤村小夜子 |
ねごと5thアルバム。前作から10ヵ月、2017年2作目のフルアルバム。前作以降の2シングル3曲を収録。スピッツのカバー曲「空も飛べるはず」はボーナストラック扱いとなっている。前作同様に中野雅之、益子樹がサウンドプロデューサーとして今作では3曲ずつ参加している。初回盤は「DANCER IN THE HANABIRA」のMV2種とシングル3曲のライブ映像を収録したDVD付。前作よりさらに売上を落とした。今作以降、2018年は新作リリースが無く、2019年に解散を発表したため、結果的に今作が最後のオリジナルアルバムとなった。
前作に続いて打ち込み色が強く、メンバークレジット上はキーボード表記がそのままだが蒼山幸子は演奏クレジットにおいては1曲もキーボードを担当しておらずボーカルに専任。沙田瑞紀がギターを弾いていないのは「DANCER IN THE HANABIRA」1曲のみ。藤咲佑がベースを弾かずにシンセベース(Bass Synthesizer)になっているのは「DANCER IN THE HANABIRA」「INSIDE OUTSIDE」「WORLDEND」「サタデーナイト」の4曲、加えてベースとシンベを両方弾いているのは「moon child」「水中都市」の2曲。澤村小夜子がドラムを叩いていないのは「DANCER IN THE HANABIRA」1曲のみ。
シンセベースが前作以上に多用されているが、前半にシンセベースが集中し、中盤以降はベースが戻り、シンセベースとの併用が一部出てくるという流れになっているので、最もバンドから遠ざかったところから始まり、徐々にバンド編成が戻ってくるような構成のアルバムになっている。「DANCER IN THE HANABIRA」は完全に幸子&瑞紀のユニット曲みたいになってしまっているが、結果的にはシングルにもなったこの曲が最もバンドから遠ざかった曲だったのはひとまず一安心。「ALL RIGHT」辺りは従来のねごとに近い曲調で安心感があるし、やはりそっちの方がいいと思うんだけど、サウンド面の要である沙田瑞紀はどう考えてもギタリストである以前にトラックメイカー気質っぽいので、この方がイキイキしているところはあるのかもしれない。
エレクトロっぽさの幅も多彩になったので全体には前作以上にエレクトロエレクトロしている(?)印象。高揚感をあおるような分かりやすい電子音攻めではなく、かといって強いメロディーが炸裂するわけでもなく、ただふわふわしているというか掴みどころが無い浮遊感なので前作同様にやはりどこに良さを見出してこのサウンドを聞くべきか分からず戸惑ってしまう部分が大きい。考えるより感じるといったところか…。J-POPのバンドだと思うとイマイチだけど、バンドでもない洋楽テイストのユニットの作品だと思って聞けばこれはこれで良く聞こえるような気もする。
「DANCER IN THE HANABIRA」MVは実際には使用していないドラムをドラマーが叩いて、キーボード2人(ベーシストがシンベ、ギタリストがギター下げたままキーボード)というスタイルだが、ここまでくると無理に演奏シーン作らなくても良かったのでは…。このMVでは女性ダンサー1名がプロジェクションマッピングみたいな光の演出でダンスしているカットが随所に登場するが、Dancer ver.はそのダンス映像のみで構成。正直この手のダンスモノは興味の範疇外ではあるが、曲と映像のマッチングではこれがベストなんじゃないかと思う。
ライブ映像ではドラムを生演奏しているが、なんだか生になったドラムがシンセサウンドの中で浮いてしまっているように聞こえた。ライブでは違う形で化けると思ってたんだけどこれはその逆じゃないか。そもそもレコーディング時に打ち込みで処理しただけあってそれが完成形であり、中途半端にライブに合わせてドラムだけ生にするのではそうなってもおかしくないというか、ベース、ギター含めて別アレンジのバンドサウンドに作り替えるくらいしないとライブで生演奏するには向かない曲なんじゃないだろうかと思ってしまった。それこそ音はほぼ同期で流す状態でDJとボーカリストとダンサーで見せるのが1番しっくりくるかも。
「ALL RIGHT」はほぼすでにアレンジが完成しているが、「空も飛べるはず」はまだアレンジが未完成だったのか、CDではある原曲と同じ間奏のギターリフがカットされていて黙々とリズム弾きしているだけなのでこれは何とも味気なく感じられた。
印象度★★★☆☆
2017.12.25更新