Many Elements
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Green Love | 舩木基有 | 岩井勇一郎 | New Cinema 蜥蜴 | 8thシングル 100位圏外 |
2 | Lovely Generation〜goes&fights〜 | 舩木基有 | 岩井勇一郎 | New Cinema 蜥蜴 | 7thシングル 100位圏外 |
3 | Mercy Place | 舩木基有 | 岩井勇一郎 | New Cinema 蜥蜴 | |
4 | Breeze | 舩木基有 | 岩井勇一郎 | New Cinema 蜥蜴 | |
5 | EARTH | 舩木基有 | 岩井勇一郎 | New Cinema 蜥蜴 | |
6 | Messenger(Album version) | 舩木基有 | 岩井勇一郎 | New Cinema 蜥蜴 | 5thシングル 100位圏外 |
7 | 車谷啓介 | 岩井勇一郎 | New Cinema 蜥蜴 | ||
8 | I WANT TO HOLD YOUR HAND | 舩木基有 | 岩井勇一郎 | New Cinema 蜥蜴 | |
9 | Morning Wonderland | 車谷啓介 | 脇田啓行 | New Cinema 蜥蜴 | |
10 | mystery world | 舩木基有 | 岩井勇一郎 | New Cinema 蜥蜴 | 6thシングル 100位圏外 |
11 | Keep on Buining Fire | 舩木基有 | 岩井勇一郎 | New Cinema 蜥蜴 | 6thシングルC/W |
12 | Song of Heart | 舩木基有 | 岩井勇一郎 | New Cinema 蜥蜴 |
リリースデータ
2001年5月16日 | 100位圏外 | Produced by New Cinema 蜥蜴 | GIZA studio |
メンバー
Vocal,Chorus | 舩木基有 |
Guitar,Chorus | 岩井勇一郎 |
Drums | 車谷啓介 |
Bass | 脇田啓行 |
New Cinema 蜥蜴2ndアルバム。前作から1年7ヶ月ぶり。シングル「Free Bird」と同時発売。「Messenger」リリース後の00年4月にベース川越英樹が脱退。代わって脇田啓行が加入した。脇田啓行は99年2月10日に3組同時デビューしたGRASS ARCADEがシングル2作リリース後にGRASS ARC.に改名してから途中加入していたが、結局予定されていたアルバムが完成しないままに活動が止まってしまったので加入後に作品参加が無いままになっていた。他のメンバーはGIZAを離脱したが脇田啓行のみ残留していて、ベーシストが脱退したNew Cinema 蜥蜴に加入したようだ。川越英樹在籍時の「Messenger」のみAlbum Versionになっている事からも脇田啓行加入後に再録音しているのかもしれない。前作以降の4シングルとC/W1曲を収録。同時発売のシングル「Free Bird」は未収録。前作以降は4作連続100位圏外となり、今作も100位圏外となった。一方で同時発売のシングル「Free Bird」は何故かここに来て突如として64位を記録して前作以来の100位以内ランクインを果たした。この次のシングル「Breathe on me」もアニメタイアップもあってか84位にランクイン、その次の「Run」は100位圏外だった。
02年2月に発売されたシングル「Run」を最後に02年8月に解散した。今作が最後のアルバムとなったため、「Free Bird」「Breathe on me」「Run」の3シングルはアルバム未収録のままとなった。
舩木はGIZAを離脱、脇田はGIZAのインディーズレーベルで活動していたELFのベースが脱退したため04年に3度目のバンド途中加入を果たすが、06年にインディーズのまま解散して以降は消息不明。岩井と車谷は三枝夕夏 IN dbのdbメンバーとして03年のシングル「君と約束した優しいあの場所まで」で正式に加入、2010年に解散。車谷は以後もGIZAのドラマーとしてライブサポート参加を中心に活動しつつ、それぞれGIZAで別々のバンドの解散を経ていた大賀好修、大楠雄蔵、麻井寛史と共にインストバンドSansationを結成して2012〜2016年にアルバム4枚を発表。以後は作品リリースは止まっているが公式サイトは稼働しており、各自のサポート活動の案内等を行っている。
岩井は今作を最後にほとんど作曲を行わなくなり作家としての活動は活発化しなかった。三枝夕夏 IN dbでもシングル採用は「Everybody Jump」のみでアルバムでも数曲程度しか作曲しなくなっていた。db解散後は一時引退して就職していたが2010年代後半になって呼び戻されて復帰しており、ZARD追悼ライブやSARD UNDERGROUNDサポートギターとして活動をしている。SARD UNDERGROUNDでは車谷がライブのサポートドラムを担当しているため、3たび同じバンドでのギターとドラマーとして演奏している。
比較的洋楽ギターロック方面で統一されていた前作から一転して今作では打ち込みを多用して方向性が拡散。ポップな方向に行こうとしている感じもするがそこまでポップでもなく、結局のところギターも後退して、バンドっぽくなくなってきてしまった。ボーカルは前作の調子外れなノリが無くなったのでだいぶ落ち着いて聞けるようになったものの、売れようとして迷走してしまった感じもある。1stと2ndは割と別物だが、どっちも1作では判断しにくくもう少し突き詰めていけば何か見えたかもしれないがどうにもパッとしない印象。
前作で意味不明だった帯の一文だが、今回も飛ばしまくり。"さぁ、恋を抱きしめよう!時間軸を無視したMAGICAL POP WORLD。ワールド・カップ並の熱狂度。New Cinema蜥蜴、セカンド・アルバム、NOW DRIVIN'"である。"時間軸を無視"ともあるから"恋を抱きしめよう"とはビートルズ「We Can Work It Out」の邦題を指しているのではないかと思われる。さらに"MAGICAL POP WORLD"なんてあるのでこれは前作よりもポップ路線に向かったことを示唆しているのか。"ワールド・カップ並"というのはちょうど1年後にサッカー日韓W杯が控えていて盛り上がっていた世相を反映しているのだろう。相変わらず奇妙なテンションだが、今作の方向性の拡散っぷりをなんとなく示しているようでもあり前作よりは分からなくもない感じではある。
印象度★★★☆☆
2022.1.26更新