Rail

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 @(Instrumental)   岩井勇一郎 New Cinema 蜥蜴  
2 Rail 舩木基有 岩井勇一郎 New Cinema 蜥蜴  
3 CaNDY LiFe 舩木基有 岩井勇一郎 New Cinema 蜥蜴 2ndシングル 最高49位 売上0.6万枚
4 SO CUTE! 舩木基有 岩井勇一郎 New Cinema 蜥蜴  
5 eigteen 車谷啓介 岩井勇一郎 New Cinema 蜥蜴  
6 Drive me evil 舩木基有 川越英樹 New Cinema 蜥蜴  
7 Ghost Mind 舩木基有 岩井勇一郎 New Cinema 蜥蜴 4thシングル 最高96位 売上0.2万枚
8 Believe myself 舩木基有 岩井勇一郎 New Cinema 蜥蜴 3rdシングル 最高50位 売上0.7万枚
9 Silence 車谷啓介 川越英樹 New Cinema 蜥蜴  
10 Talkin' Talkin' Talkin' 舩木基有 岩井勇一郎 New Cinema 蜥蜴  
11 Smashing the good! Smashing the bad! 舩木基有 岩井勇一郎 New Cinema 蜥蜴 1stシングル 最高92位 売上0.2万枚
12 Flash Back 舩木基有 岩井勇一郎 New Cinema 蜥蜴  
13 車輪 舩木基有 岩井勇一郎 New Cinema 蜥蜴  

リリースデータ

1999年10月6日 初登場56位 売上0.5万枚 All tracks produced by New Cinema 蜥蜴 GIZA studio

メンバー

Vocals 舩木基有
Guitars(Synthesizer&Chorus) 岩井勇一郎
Bass 川越英樹
Drums(Chorus) 車谷啓介

New Cinema 蜥蜴1stアルバム。97年に結成し、98年にGIZAのインディーズレーベルからEP(レコード)を2作リリースして、99年1月27日に初のCD『Smashing the bad!』をインディーズでリリース後、2月10日にシングル「Smashing the good! Smashing the bad!」でGIZA stuidoよりメジャーデビュー。「Smashing the good! Smashing the bad!」の品番はGZCA1001であり、GIZA studio第1号作品だった(GRASS ARCADE、sweet velvetと3組同時デビューだったが品番が最初なのはNew Cinema 蜥蜴だった)。ここまでの4シングルを収録。1st〜3rdシングルまでは売上を伸ばしていたが、1ヶ月前の先行シングル「Believe myself」で急落してしまい、今作も伸び悩み、2nd3rdシングルの売上は下回った。

初期のGIZAは当時流行っていたインディーズレーベルで先行デビューしてインディーズで活動していたという実績作りをした後にメジャーデビュー(倉木麻衣の場合は海外デビューの実績作り)というパターンを繰り返していた。長戸大幸が名前を隠して関西でひっそり開始され、それまでのビーイング色も当時極力排していたため新鋭レーベルGIZAの知名度自体も低く、メジャーデビューといってもGIZA studioって聞いたことないけどこれメジャーなの?というのが当時の実際のところだったと思われる。やがて歌手志望でもない顔採用も含めた非自作系女性ソロ中心で作曲編曲を自社ミュージシャンで回すという形になってGIZAレーベル単位でのファンもついたが、GIZA最初期はNew Cinema 蜥蜴、GRASS ARCADE、sweet velvet、そしてrumania montevideoとロックバンド系を相次いでデビューさせていて方針が異なっていた。

同日デビューしたNew Cinema 蜥蜴、GRASS ARCADE、sweet velvetの3組の中ではGRASS ARCADEはアルバムにも辿り着けず契約終了sweet velvetはアルバム1枚で終了している中で、New Cinema 蜥蜴はインディーズレーベルでも第1号アーティスト、アルバムこそ2枚だがシングル11枚もリリースさせてもらっていて段違いに期待されていたものと思われる。特にメインライター岩井勇一郎は既にZARDのシングル「世界はきっと未来の中」「この涙 星になれ」の作曲に相次いで起用されるなど新鋭の作家としてもかなりKANONJIこと長戸大幸に期待されていたことが伺える。

洋楽風味な硬派なギターロック中心だが、演奏はかなり粗削りで勢い重視。ボーカルはどこか調子外れに聞こえてしまうような部分もあってうまくはない…というかなんか微妙にズレているような下手に聞こえてしまう部分が目立つ。総じて荒いのでじっくりというよりは勢いでノリの良さを感じれば悪くはない。ただ仮にコナンが回っていてもWAG程度でrumania montevideo級の当たりは無かったんじゃないかと。そもそもに帯に書かれた一文が"天然スチューピットなヴァイオレンス&エクスタシー 準備万端。魅惑のバトル・ロワイヤル!ニューシネマ蜥蜴、1stAL遂にリリース!"である。"ニューシネマ蜥蜴、1stAL遂にリリース!"より前の文章は何を言っているのかさっぱり分からない。なんとなくな雰囲気にしても何一つ一致している感のあるワードが無い。これが天然スチューピットなのか、どこがヴァイオレンス&エクスタシーなのか、何が魅惑のバトル・ロワイヤルなのか、唐突な準備万端は何なのか。勢い任せにノリで聞けばけっこういい印象の1作ではあるが、文章も含めて良く分からなかったのが正直なところ。それでもGIZAの変化に伴う軽めの作風にやや影響を受けて方向性が拡散する次回作よりはまとまっていていいかなとは思った。

岩井勇一郎のキャリア初期のメインライターとしての活躍、解散後GIZAのライブ要員になってしまいスタジオ音源では打ち込みで済ませがちであまりレコーディングに起用されない車谷啓介の若き日のドラムプレイ作品として残されているところには2人がZARDを継承したSARD UNDERGROUNDのライブサポート(岩井は制作も)、車谷は復活したWANDSのライブサポートに至るまで長く活動している事からも価値があるように思う。

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印象度★★★☆☆

2022.1.13更新

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