2022年7月の配信シングル(前編)

2022年7月の配信シングル(前編)

7月前半の配信シングルを一挙更新。

君が好きです/miwa

2022年7月1日
ABEMA『私たち結婚しました 3』主題歌。同日に8月24日に初のEP『君に恋したときから』発売を告知、前作と今作が4曲のうちの1,2曲目として収録(CD化)されることが発表された。アコースティックな演奏と打ち込みリズムによるこざっぱりとしたナンバー。C/Wっぽい感じの曲で、これで前作と今作がEPの1,2曲目となるとちょっと弱い気が…。むしろだからEP(アルバム扱い)になったのだろうか。
★★★☆☆

Viva La 恋心/東京女子流

2022年7月1日
dTV『キス×kiss×キス ~パーフェクトスキャンダル~』主題歌。8月3日発売のアルバム『ノクターナル』からの先行配信だが専用ジャケットが用意された。作詞作曲編曲:きなみうみ。
久々のアルバムで相当気合が入っているのか、これぞ東京女子流といえる凝りつつもオシャレな雰囲気の大人の打ち込みダンスナンバー。松井寛の楽曲に伸びが無くなった後の作家変更にもたついて一時期はエレクトロに迷走したりとか色々あったけど、ここ数年は初期の進化系として再度全盛期と言える状態になっていると思う。

しかし結果が伴っている様子が無く、何故ここまで活動が継続できるのかがエイベックス史上最大の謎になりつつあるような…。90年代からの功労者はソロもグループも新曲が出せなくなり移籍もせずに停滞状態が多数、ダンス系グループは同時期どころか後輩グループでもあっけなく解散が続いているだけに東京女子流はエイベックス奇跡の存在になっていないか。
★★★★☆

サイダー/秦基博

2022年7月6日
8月17日にシングルCD化を告知しているが一般発売は無く、ファンクラブHome Ground限定盤(CD+GOODS)のみ、予約期間も6月15日~7月14日となっている。CDにはBacking Track(カラオケ)、「May(from GREEN MIND 2022)」「海辺のスケッチ(from GREEN MIND 2022)」が追加収録される。

アニメ映画『映画ざんねんないきもの事典』主題歌。打ち込み主体の地味目なミディアムナンバー。メロディーの雰囲気は王道的だが、打ち込みのアレンジが軽めで本人編曲になってからのデモっぽい質感の方向性に近く、今回ももう1つパッとしない印象。制作ペースが鈍化したまま戻らず、1曲1曲のインパクトも明らかに以前に及ばなくなり、それに代わる新たな魅力も特に見当たらず…と2019年のアルバム『コペルニクス』で感じたもう1つパッとしない印象がずっと続いてしまっている。
★★★☆☆

SMILY2/大塚愛

2022年7月6日
2005年のシングル「SMILY」のリメイク。関口シンゴによるリアレンジ、ボーカル新録音。ハーゲンダッツの新Web CM用に制作された。関口シンゴはCHEMISTRYのリメイク企画で「Point of No Return feat. 関口シンゴ」としても参加していたトラックメイカーだが、今回も軽めの打ち込みとチャッカチャカギターによるさっぱりとした仕上がり。ポップな楽曲がクールなアレンジで独特の味わいになった。

しかしこれ2021年に『犬塚 愛 One on One Collaboration』としてまとめた”様々なジャンルの音楽プロデューサーやトラックメーカーを迎え入れ、8月から月に一度のペースで自身のリミックス楽曲をデジタルシングルとしてリリースしていくリミックス企画”の延長みたいな企画でどこが違うのかとも思ったが、今回はリアレンジ扱いであり、正直これでボーカルがそのままならそれでもリミックスと言っていいような感じではあるが、ボーカルも新録音。加えて本人出演ハーゲンダッツの新Web CMとしてタイアップもついての展開なので意味合いが違うようだ。
★★★☆☆

クロエ/佐野元春

2022年7月6日
同日発売のアルバム『今、何処』収録曲。アルバムからでも1曲単位で配信されているがこの曲のみ単曲で別に配信され、別のジャケットも制作された。いわゆる同時発売同時収録シングルという90年代前半にあったやり方をCDではなくデジタルでやってみたような感じ。

1曲単位でのインパクトはなく、佐野元春だなぁという以上の印象はあまりないが、それだけで十分ともいえる佐野元春な新曲。昨年配信された「銀の月」は異様に音が小さくなっていて驚いたが今回はちゃんとした音量でまとまっている。
★★★☆☆

ハッピーエンド/SHISHAMO

2022年7月13日
4ヶ月ぶりの新曲。6月にライブにてボーカル宮崎朝子が結婚を発表してからは最初の新曲となるが、それが「ハッピーエンド」って…と思って聞き始めたら曲調は安定のいつものロックバンドサウンドだが歌詞がヤケクソ気味のお別れソングで強烈だった。なんと「ハッピーエンド」というのは完全にダメになって2人が終わった今この終わりが2人にとってのハッピーエンドだったと言い放つ(超訳)というものだった。これは凄ぇ新曲をぶっこんできたが、やはり結婚後初の新曲が「ハッピーエンド」で幸せ全開な惚気ソングかと思わせて真逆の内容で落とすという狙いなのか。結婚して落ち着いてしまう事は無さそうだ。
★★★☆☆

eclatante/麻倉もも

2022年7月13日
アルバム2週間前の先行配信。前作と違って今作はアルバム通常版ジャケットの流用となる。今度はジャズ路線。オシャレなジャズサウンドに乗せるも麻倉ももらしいかわいらしさもあって、楽しいジャズになっている。このしっかり麻倉ももなジャズになっているさじ加減が絶妙。生音全開で人件費かけているのもそうだけど、先行配信以外では人件費あんまりかけてなかっ30手前でブリブリアイドル路線から魅力を損なわずに確実に方向転換するやり方が的確過ぎる。

★★★★☆

Pantyna feat.ソイソース/ORANGE RANGE

2022年7月13日
9月にアルバム『Double Circle』リリースが発表されており収録曲の先行配信となるが専用ジャケットでの配信。古くは2006年の「DANCE2 feat.ソイソース」、2008年の「ソイソースVSペチュニアロックス feat.ORANGE RANGE」、ついにはシングルになってヒットした2008年「おしゃれ番長 feat.ソイソース」、2015年の「SUSHI食べたい feat.ソイソース」、2018年「Girl/Boy Song feat.ソイソース」と不定期に出てくるこのfeat.ソイソースだが、誰かゲストというわけではなくメンバーのNAOTOの事でNAOTO主導の打ち込み要素が強い時にこうなるようだ。公式には「SUSHI食べたい feat.ソイソース」から7年ぶりという扱いで令和版ソイソース、“SUSHI”の次は”パンツ”をモチーフとしている。あれ?前作に当たる「Girl/Boy Song feat.ソイソース」は…?

パンティーナが連呼されるおふざけソングでアラフォーになっても変わらぬ遊び心は健在。しかしさすがに「おしゃれ番長」「SUSHI食べたい」と段々でインパクトが落ちていて、インパクト勝負になりがちな方向性だけに難しいところ。何も考えずに楽しい曲ではある。
★★★☆☆

雨燦々/King Gnu

2022年7月15日
ドラマ「オールドルーキー」主題歌。相変わらず高度な感じだが今回は比較的メロウな方向性か。最早なんか分からないがなんかスゲー以外出てこなくなって久しいが、今回は単純にサビのメロディーが壮大で印象的
★★★☆☆

コメント

タイトルとURLをコピーしました