水曜日/20th Century
2022年10月17日
前作から2ヶ月ぶり、3作目の配信シングル。タイトルに反して月曜日配信開始となった。花王ニベアメン アクティブエイジシリーズCMソング。ミツメというバンドによる提供曲。
曲紹介に若手ロックバンドと書いているが調べてみたところミツメの公式サイトで1番古いアルバムは2011年8月発売なのでデビュー10周年をとっくに突破しており、普通にOVER 30’s WORLDなのでキャリア的には若手ではなく中堅、ベテランの域である(公式に生年月日の記載は無いがwikiだと80年代後半生まれと書かれている)。本当に上がつっかえてて10年以上、30歳以上でナチュラルに若手バンド扱いされてしまうのか現代なんだなぁ…。90年代のバンド勢が10年、30歳を越えた頃は最低でも中堅、貫禄次第ではベテラン扱いだったのに(1998年10周年のB’zなんかその時点で中堅以上ベテランに近い扱いだったような…)。back number辺りを若手ロックバンド扱いするのはさすがに無くなってきたとはいえ時間感覚狂い過ぎてきてないか(注:back numberはもう立派なアラフォーバンドである)。
というわけでかなり渋い落ち着いた安定したバンドアレンジが心地いい楽曲でとてもじゃないが若手バンド感は皆無。中堅以降の経験を重ねた練られたバンドサウンドでしょこれは…。相変わらずV6時代とは異なる歌い方をしているのも目立つが、曲に合わせて柔軟に歌っているのだろうか。リラックスした3人の佇まいは継続しているのでいい雰囲気。ただ11月になってタッキーが急に辞めて後任社長に井ノ原という人事が発表されたのは気になるところ。せっかくいい雰囲気でトニセンが継続できているのにこっちの活動に影響がないといいのだが…。
★★★★☆
Sinfonia! Sinfonia!!! TWEEDEES ver./TWEEDEES
2022年10月19日
メンバーの沖井礼二が10年前に竹達彩奈に提供した1stシングルのカバー。沖井礼二が竹達彩奈に10周年を記念した「Endless Symphony」を提供した直後というタイミングで全く別の味わいの「Sinfonia! Sinfonia!!! 」カバーというのは狙ってやったのか。別物過ぎるが元々の曲がいいのでこれはこれでありか。Sinfoniaを2連呼するタイトルに合っていたのは当然原曲だが、竹達彩奈が当時22歳、清浦夏実はちょうど1歳年下だが誕生日の関係でちょうど10年経過した32歳。30代で歌うこの曲としては原曲の雰囲気よりこっちの落ち着きはありかもしれない。でも「Sinfonia! Sinfonia!!!」っていうタイトルではない別の曲って感じではある。既に12月のアルバムから半分が既出で最大の注目曲である今作も出てしまったとなるとアルバムはやはりあまり期待できないか…。
★★★☆☆
Beautiful World/玉置浩二 feat. 絢香
2022年10月19日
映画『天間荘の三姉妹』主題歌。作詞:絢香、作曲:玉置浩二、編曲:松本晃彦。2曲目にインストゥルメンタル収録。CDはUHQCD仕様。やや絢香メインボーカル寄りだが玉置浩二の情感たっぷりな歌唱も絡んで対等なデュオ、歌唱力に歌唱力を重ね掛けしたような歌・力・全・開なバラードナンバー。アレンジはほぼ無いくらいな勢いでアコースティックギターが静かに鳴っている、2番以降でストリングスが絡んできて盛り上げていく程度。歌唱が濃すぎるので、これでフルバンド編成ストバラなんてやったら大変なことになってしまうだろうからこの引き算が正解なのだろう。2人のスーパー歌唱コラボをひたすら堪能する濃すぎる1曲。
★★★☆☆
Setting Sail~モダンラブ・東京~/Awesome City Club
2022年10月21日
4月の「Good Morning」以来半年ぶり新曲。なお昨年11月より7連続配信と銘打っていた連続配信は5作で停止して『Get Set』発売を迎えると同時にあやふやになり、4月に「Good Morning」を配信した際には6弾と銘打たれず、そのまま今作まで開いているので無かった事になったか。また何故か「Good Morning」は公式ディスコグラフィー掲載がすっ飛ばされた。
Amazon Originalドラマ『モダンラブ・東京』主題歌。
男性ボーカルメインで今作ではPORINはコーラス程度の存在感。この男性ボーカルだとアングラ感がなぁ…。曲自体はトラックメイカー志向からややバンド寄りに戻されている(これくらいが続けばリズム隊脱退しないだろうなレベル)が、Awesome City Clubというバンド名のCity感とはまた違っていて…。「勿忘」がいいならいいんじゃないかとは思うんだけどしかし驚くほど話題になってなくてあまり売れてなさげなんだよな…。
★★★☆☆
Running In The Dark/MONKEY MAJIK
2022年10月24日
スマートフォン向けゲームアプリ「アークナイツ」イメージソング。1年ぶりの新曲と公式に書いているので「Frontier」を指しているようだが前2作のライダータイアップ2曲はMOVIE Version→フルサイズと2曲とも数ヶ月開けてリリースするなどしてけっこう引っ張っていたのに何故か公式でほとんど宣伝せずディスコグラフィーにも非掲載だった(昨年1月のベストの次が今作になっている)。また今作は通常の0時配信開始ではなく、何故か1時間遅れの午前1時配信開始であった。
アニメ/特撮/ゲームと直近の配信曲がタイアップ続きになってしまっているが、今回割とバンドサウンドっぽく、トラックメイカー寄りからだいぶバンドサウンドに戻ってきたのは好印象。
★★★☆☆
アイラブユー/back number
2022年10月24日
NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』主題歌。確認せずとも小林武史プロデュースによるコバックナンバー。OA開始イントロの瞬間からすぐ分かるほどのド王道コバックナンバー的ナンバー。朝ドラ主題歌って割とみんな意識していつもと違うふんわり優しい曲や爽やかな曲を持ってくる傾向が続いているけどこのブレなさ。どこまでもコバックナンバーど真ん中そのものであり、歌詞のテーマ等を考慮しなければ過去のコバックナンバーと入れ替えても変わらない。この偉大なるマンネリが逆に強みなのか。今更小林武史に変化は望めず、頼めばこうなる事は分かり切っているし、こうなるのを想定して頼んでいるんだろうし…。
一方でコバックなりなルールもあり、過去コバックでも「クリスマスソング」が例外的に5分40秒に達した事はあったものの、back numberとしてはコバック化しても他のストバラプロデューサーを入れてもそんなに5分越えする事は無く、コバック代表作の1つ「ヒロイン」もなんか長そうだけど4分半。特盛J-POP界隈の5分6分7分で代表ヒットを生んでいた流れと同時代に活躍していたback numberだがストバラに手を出しても楽曲の長尺化には手を出していなかったどころか極力抑えようとしていた節すらある。今作においてはストバラなのに驚異の3分56秒。なんか5,6分は演奏続きそうないかにもなイントロから極力削れるところを削るのに注力したような余白の無い詰め詰めの構成でまさかの4分割れである。印象的なイントロを何度もリフレインさせないし、間奏もほとんどなく、サビもダラダラと長く続けない。簡潔に簡潔を極めればストバラでも4分を切れるというのを実証した貴重な小林武史プロデュースのストバラといえる。
しかしなんだかんだ毎朝ド頭でかかる事により、サビよりも最大のインパクトになってしまうピアノストリングスのイントロというのは小林武史のインパクトイントロアレンジ術が健在である事を示すと同時に1番目立っちゃダメでしょ…という根本的な問題も同時に抱えてしまうような…難しいところ。「クリスマスソング」もイントロが1番強くてサビが負けかけていたけどそれでもサビも強かったんだけど今回は完全にイントロが支配してしまった感じがある。サビ流すよりイントロ流した方が『舞いあがれ!』視聴者も判別できそう。
★★★☆☆
irony from CrosSing/竹達彩奈
2022年10月26日
カバーソングプロジェクト「CrosSing」企画の一環。竹達彩奈は9月の「プラチナ」に続く2度目の参加。今回は2010年ClariSのデビューシングルのカバー。アニメ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』OPだった曲で竹達彩奈はヒロインとして出演していた。
う~んこれは…。ClariSの清涼感溢れる流れるような歌声に比べると竹達彩奈とは些か曲の相性がよろしくなく、普段の歌唱とも異なっていて違和感が先に来てしまうな…。ていうか先日の「Endless Symphony」のなんとも盛り上がり切らない感じといい、前半5年と歌声自体が変わってきているのもあるのかな。
ていうか竹達さん6月末に安定期に入ったとして妊娠を公表していて11月になって先日無事出産(“先日”がどこまで先日なのか不明ないつものやつ)を報告しているだけに直近の音源や映像は全て事前収録を済ませていたものと思われるが、かなりナチュラルにあちこちコメント映像で出回っていただけにどんだけ録り/撮り溜めしていたのだろうか…。
★★★☆☆
秋の理由/熊木杏里
2022年10月26日
12ヶ月連続の8作目。11月にアルバム発売が告知されているが先行配信ではなく。ここまでの8作のうち5作が収録されることが判明しており、第4弾「風が変わったように」、第5弾「僕の風景」、そして今作は未収録になるようだ。キーボードで進行していくややテンポ感のある曲。デモっぽさは強いが、いつものミディアム~バラードよりもアレンジ次第で化けそうな1曲。
★★★☆☆
Squall/中山優馬
2022年10月31日
2009年に中山優馬 w/B.I.Shadow、NYC boysとして大々的にデビュー、2010~2012年にはNYCとして活動、紅白にも連続出場して、2012年にソロデビューしてCDは2015年までのシングル5枚、アルバム1枚、2016年に配信で1曲出して以降歌手活動を停止していたため、6年4ヶ月ぶりの新曲。いわゆるジャニー社長のスペオキ(スペシャルお気に入り)と言われるほど猛烈に売り出されていたのが沈静化、ソロデビュー曲が主演主題歌タイアップになった2012年が地上波連ドラ主演の最後で、以降はドラマ主演からも遠ざかっていたため、一般的にはほとんど目に入らない消えた存在となっていたが、主に俳優・舞台中心の活動にシフトしており、単発ドラマ出演や主演映画はあった。ただしV6以降の当時のジャニーズが集結したTwenty★Twentyにも不参加となっていた(ソロでの参加は山下智久のみ)ので歌手活動からは完全に撤退状態にあった。今回はST配信もされており、直近のトニセンやKAT-TUNと同じ扱い(それ以前の曲は配信されず新曲のみ)。
自身は出ていないが後輩ジャニーズが出演しているドラマ『高良くんと天城くん』エンディング。割とバンド風サウンドに近いオーソドックスなアレンジで聞かせるカッコいい曲。10代の頃よりも声もたくましくなっていて大人っぽくなったような…。当時の方がとっつきにくい曲をやっていた印象があるので思いのほか聞きやすい曲だったのに驚き。
★★★☆☆
Pretty Boy/Noel Gallagher’s High Flying Birds
2022年10月31日
デモ音源の配信はあったようだが、新曲は昨年6月のベスト盤以来。2023年のアルバム発売も予告されており先行シングルとなっていく模様。2019~2020年のEP3作でやっていたダンサブルな方向性とはまた違って新しい雰囲気の楽曲。Prettyとかタイトルになっているだけあってけっこうポップなメロディーで聞きやすい。
★★★☆☆
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