2023年3月22日(配信限定Special Edition)
2023年3月29日
Type-A,B,C,D,通常盤
初登場1位 売上58.9万枚
初登場7位 売上0.7万DL(単曲)
初登場2位 売上0.5万DL(Special Edition、アルバム扱い)
約4ヶ月ぶりのシングル。
前作以降、秋元真夏が卒業、28日付で鈴木絢音が卒業したことで、1期2期生が全員卒業し、3~5期のみとなった。これに伴い16thシングル以前に参加していたメンバーはいなくなった。表題曲では17th、19thは3期生選抜が無く、18th(与田のみ)、20th(久保・山下・与田のみ)以降で現役3期生の参加者が徐々に増えていく。
ただし2月17日に配信されていた秋元真夏の卒業曲「僕たちのサヨナラ」は秋元真夏が参加していて、この曲が共通C/Wであるため、全形態に秋元真夏が参加している事になる。写真には参加していない。3月28日卒業の鈴木絢音は全曲不参加。「僕たちのサヨナラ」にはバースデーライブ参加者が全員参加したと紹介されていたが、今作で初めて明らかになった歌唱メンバー表記には鈴木絢音の名前は無く参加していなかったことが判明した。
Type-A,B,C,D,通常盤の5種発売。C/W3曲目が異なる。
A~DのBlu-rayはA,B,Cに5期生11人の個人PVを分割収録、Dに前作時のアンダーライブから4曲とメイキングを収録。
初期の頃は30人以上いるメンバーの個人PVを3種(Type-Dがまだ無かった)に分割収録してさらにMV2曲をDVDに1種ずつ収録していた事を考えるとMV収録廃止で個人PVたった11人分を3分割でBlu-ray…というのはスッカスカでかなりBlu-ray容量の無駄遣いのような…どうしてこうなった。
昨夏のライブで転落事故に遭って療養中の掛橋沙耶香は昨年11月に現状を報告した以外に何の経過報告もなく去就は不明のままとなっていて2作連続完全不参加となった。全員曲の「僕たちのサヨナラ」にも1人だけ参加できていない。4月2日にブログを更新して初めて症状を公表。当初の説明とは大幅に異なるかなりの重傷であったことが明らかとなった。
前作で卒業した齋藤飛鳥の「来年開催予定の卒コン」は詳細不明のままだったが今作発売前の3月20日に5月17,18日東京ドームで開催する事が発表された。この間に秋元・鈴木が先に卒コンも終えて完全卒業してしまったため、卒コン基準では齋藤飛鳥が最後の1期生となった。
1.人は夢を二度見る
菅原咲月、田村真佑、与田祐希、井上和、梅澤美波、筒井あやめ、川﨑桜
賀喜遥香、久保史緒里、山下美月、遠藤さくら
Wセンターは久保史緒里、山下美月。作曲は松尾一真、編曲はAPAZZI。
3期4期生だけになってまた新たな始まりだというのに「Actually…」後遺症が響いているのかえらく置きに来た感じの実に乃木坂46っぽい曲。まあ3期4期だけになって「Actually…」出した方が修復不能なダメージを負っていた可能性が高いんだけど、それにしたって無難すぎやしないか。自問自答系の歌詞にしても2人が別々に落ち込んでいるのをバックダンサーズが勇気づけて立ち直る(超雑訳)というMVにしてもいいんだけど何かが微妙に噛み合っていない。ていうか1番で引っ張り出されて踊ったもののまた落ち込んでしまい2番でもう1回引っ張り出してもらって立ち直るっていう繰り返しの流れもなんだか煮え切らないんだよな…(2人とも一時休業や仕事セーブしてから戻ってきた経験があるので1度でも2度でも何度でもやり直せるよという意味合いを重ねているのかもしれないけど)。SNS用の二度見ステップなる見た目単なる謎のバタバタステップも曲やメッセージ性とは全く合ってないし、今回色々ネジが噛み合ってない感じがしてしまう。
今作直前に出ていたSTU48「息をする心」がとても良かっただけにちょっと下位互換になってしまったのは否めない。いや普通以上にはいい曲だし、そこそこ覚えていられる好きな方のタイプの曲ではあるんだけど…。
山下美月が正直な心境をブログで明かしているのを見たせいもあるか。本人がこのテイストの曲が来ると思ってなくて困惑しており、多忙の中で楽曲にかけられる時間が少なく手一杯になってしまったというからあまり良い状況での制作で無かった事は容易に伺える。
こうなってしまうとさすがに48/46系で多用しすぎになってきたのもあるが今回はさすがAPAZZI安定のアレンジというよりまたAPAZZIか寄りな印象にはなってしまった。緩やかなピークアウトは確定している中、今作のような置きに行きすぎる姿勢だと明確な終わりの始まりを象徴するシングルだったという事になりかねない気はする。
★★★★☆
2.僕たちのサヨナラ
2月17日に秋元真夏の卒業ソングとして配信リリース。配信時は“「11th YEAR BIRTHDAY LIVE」に参加する全メンバーでレコーディング”と紹介していたのみで参加メンバー表記は今作ブックレットで初出となったが、鈴木絢音の名前が無い事が判明。「11th YEAR BIRTHDAY LIVE」には鈴木絢音もバッチリ参加していたのにこの曲には参加してなかったのかよ…あんまりだろ…。という事で、鈴木絢音の最終参加曲は前作「ここにはないもの」だった事が確定した。
結果的に先に出ていたこの曲が今作ダントツ最大の名曲だった。
★★★★☆
Type-Aのみ
3.心にもないこと
5期生曲。センターは池田瑛紗。作曲は杉山勝彦、編曲は杉山勝彦,石原剛志。
ちょっとクールな感じながらメロディーの良いみん杉曲(みんな大好き杉山勝彦)。ていうか杉山勝彦って「君の名は希望」以降「僕がいる場所」「きっかけ」「サヨナラの意味」辺りのシングル・リード曲で確固たる信頼を得ているっぽいイメージでいたけど、「君の名は希望」からもう10周年であり最近の評判は実際どうなのかは把握していない。みんな大好きというほどでも無くなっていたりするのだろうか。
5期生曲というよりも良曲連発時のアンダー曲みたいなイメージ。流れるようなみん杉的良メロとリフが繰り返されるアレンジで耳に残る。MVでは1番と2番でほぼメンバーが半分に分けられていて2番終わり頃から全員集合するパターンは珍しい。
★★★★☆
Type-Bのみ
3.黄昏はいつも
作編曲は渡辺淳。
ヘロヘロボーカルの4期生遠藤と「新・乃木坂スター誕生!」でも目立っていた歌唱力タイプの5期生井上という意外な組み合わせの2組。いや大園先輩とヘロヘロボーカルギター初心者同士で組んだ以前の「友情ピアス」と違って歌ウマな後輩と組むとか遠藤先輩これはやりにくいでしょ…。Cメロ部分ではヘロヘロ遠藤→声を張る井上で明確に差が出ているもののそれ以外では極力歌唱力の差が出ないようなほのぼのポップスというのもあってAメロはかなり低めで差は出にくく、Bメロでも無理はない。ただサビを引っ張っているのは井上か。歌ウマ同士でバリバリに声の張り合いされてもなというのはあるし、意外といいコンビなのかどうなのか…。
★★★★☆
Type-Cのみ
3.Never say never
野球好きをアピールしているメンバーによる選抜とアンダーが混在したユニット。久保はANNを野球トーク一色に染めるほどの野球狂で楽天の熱狂ファン、向井はあまり強くアピールしていないがかなりの西武ファンである事が明かされており、金川は野球ファンというよりかは昨年のキツネダンスがバズった(だけだったので本人は他のメンバーを100とすれば自身は1にも満たないような事を言っていた)、柴田は家族ぐるみでロッテファンだったようで、黒見は特定の球団ファンというよりもやたらと選手のデータに詳しいマニアっぷりを発揮(最近は先輩風キャラの方が目立っているが…)といったところだろうか。作曲はナスカ、編曲はthe Third。
野球を意識したような力強い応援歌。久保・柴田が揃っているのも強いが安心して聞ける面々。応援歌としてはありきたりというかスタッフからこの曲は野球のメンバーなのでお願いしますと言われたので野球っぽい単語を混ぜ込んでみましたというプロの作詞家としてお手の物感はある。ソロパートは冒頭の久保→柴田以外は分からん…。
★★★☆☆
Type-Dのみ
3.さざ波は戻らない
アンダー曲。Wセンターは伊藤理々杏、林瑠奈。今作よりアンダーに5期生が合流した。伊藤理々杏、林瑠奈は共にアンダー初センター(伊藤は3期生曲でセンターはあった)。作曲は伊藤心太郎、編曲はAPAZZI。
曲に合わせて歌謡風味の大人っぽい雰囲気。最近のアンダー曲らしいアンダー曲だが、アンダー曲はどうも辛気臭いのが増えてきて往年の勢いは無くなってきたかな…。
MVは5人ずつくらいに分けてのシーンが目立つが、ここのところ人数が少なかったので一気に増えたなというのと、この人数になると目立たない人も多くなってくるなと…。Wセンターという事だがやや伊藤寄りな感じはある。というか林とアルノが思った以上に雰囲気似ていてちょっと区別が…。
★★★☆☆
通常盤のみ
3.涙の滑り台
3,4,5期の各最年少メンバーによるユニット。2期最年少(渡辺みり愛)は5期が入る前の2021年に辞めてしまっているので、1~5期生最年少勢揃いは実現しなかったが逆に1~4期生は飛鳥卒業までずっとチャンスがあったので実現していなかったという11周年にして初の期別最年少ユニットである(最年長もやっていない)。岩本蓮加で19歳なので全員10代のユニットとなった。
この中だと小川彩が1番歌がしっかりしていた印象だけど3人とも声が良く分からない。序列的に1番冒頭の鼻にかかった感じのAメロが岩本蓮加でBメロで筒井あやめ→小川彩の順番?だとすると2番はAメロ筒井でBメロが小川→岩本になる。いずれにせよ誰かだけ目立っている感じはしない。昔懐かしの王道ポップスという感じで最年少をアピールしたり、あざとく妹キャラという感じでもなく、わざとらしくないのは良かった。まあ歴代最年少って冷めてたりマイペースな子しかいなかったので(初期飛鳥でも割と早い段階で口が悪いキャラになり、渡辺みり愛は見た目に反して素があまりにもサバサバ&ヘラヘラしててアイドルっぽい事振られてもとにかくやりたがらないもんだから「らじらー」の妹企画がサバサバ系のリアル妹企画に1人だけ変更になるほど、岩本蓮加も成長と共にサバサバ系になっていき、筒井あやめはマイペース系、岩本・筒井共にアイドルっぽい事はやりたがらず嫌がりがち)正統派にキラキラ最年少なのって小川彩が初めて位の勢いだしな…(ただ今後どうなるかは分からない)。
★★★☆☆
Blu-ray
Type-A
5期生個人PV
池田瑛紗
一ノ瀬美空
井上和
1人5分程度。個人PVの王道的ではあるけどややクリエイター系に寄っている印象。
五百城茉央は部屋での1人芝居風で仮面を被ったヒーロー活動と普通の学生生活との間での葛藤(?)を表現しつつ、最後はアイドルと普通の生活との対比になっていたりとクリエイター系らしい暗喩が込められていて分かりにくい。
池田瑛紗はオッサンとカードバトルを繰り広げる内容だがいわゆる「デュエル」っていうカードバトル文化が分からないと何をしているのかさっぱり分からない。ただ池田のどこか大げさな漫画アニメちっく、もしくは昭和の大げさ演技みたいな佇まいには強い破壊力がある。
一ノ瀬美空はみーきゅんきゅんなユル歌モノ。
井上和はドラマーとのコラボでドラムに合わせてダンスを展開するというアートな内容。
Type-B
5期生個人PV
小川彩
奥田いろは
川﨑桜
岡本姫奈は得意のバレエ&苦手な歌モノ。ロシア留学が決まっていたというだけあって凄いには凄いがイメージ通りに個人PVでやりそうなことをそのままやった感じで意外性には欠けるか。
小川彩は照れ屋の彼氏と手をつなぎたいが彼氏が逃走するというコメディモノ。ひたすら追いかけるのは最初期の齋藤飛鳥の個人PVへのオマージュか?(あれはマジで追いかけ続けるだけでシチュエーションも何もなかったが)。アートな事やるよりはこういうのでいいとは思うんだけど彼氏役の男は一切の声を発さずテロップのみ、かつ実際にはありえないほどの拒絶・逃げっぷりというのはファンへの配慮か。その配慮があまりにも不自然な配慮過ぎてちょっとおかしな空気になっている。
奥田いろはは「きっかけ」弾き語りを各地で行っている様子。これも特技を特化した内容だが…いかにも子役上がりっぽい礼儀正しい「とってもいい子」感が良くも悪くもアイドルとしては個性に欠けていてイマイチ人気出なそうな感じがある。
川﨑桜は幽霊(?)達と歌うというクセ強すぎの摩訶不思議ぶっ飛び世界観。ぶっ飛ばし過ぎてて頭がおかしくなりそうだ。
Type-C
5期生個人PV
冨里奈央
中西アルノ
菅原咲月は生活感のあるリアルカップル風の映像。
冨里奈央はうさ耳姿でピョンピョンピョーンという実にアイドルらしい映像。
中西アルノは映画館を舞台に様々な表情を見せながらはじけまくる1人コント風映像。今回これが1番の当たりで、意外性があった。もっとアートな方向で売り出していくのかと思ったら親しみやすさを前面に出してくるとは。つくづくデビュー時の戦略ミスが悔やまれる。
Type-D
31st SG アンダーライブ
明日がある理由
届かなくたって…
悪い成分
Before&After of アンダーライブ
何故か今までほとんど映像になっていなかったアンダーライブを唐突に映像化。1期生和田まあや、2期生山崎怜奈といったアンダーの功労者が全員いなくなり、5期合流前の3期4期のみでの最後のアンダーライブをわざわざ映像化したのは何故なのか。前作31stのアンダー曲は「悪い成分」でこの時のセンターは中村麗乃。「アンダー」は中村麗乃の単独歌唱から始まるバラードバージョンみたいな別アレンジだがやはりこの曲が出てくると暗く重くなるのと、カッコいい系の曲中心でもう1つ華やかさには欠ける印象ではある。パフォーマンス勝負ではあるんだけど昨今のバキバキダンスブームを考えるとそこで評価される感じではないんだろうし。
アンダー曲ではない選抜曲(高校生クイズタイアップだった)「明日がある理由」をこのメンバーで歌っている映像は貴重か。メイキングもあるがこれでようやく30分と15~20分程度しかないA~Cよりは長いが、内容が縮小しているのは否めないし、容量的にはせっかくのBlu-rayの無駄遣い感が強いなぁ…。
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