2023年6月の配信シングル(前編)

火の鳥/蒼山幸子

2023年6月7日
3ヵ月ぶりの新曲。今回は比較的重めのバンドサウンドを前面に出したロックナンバー。こういうずっしりとした重量感のあるロックはあまりやってなかったと思うので新鮮。ねごと時代の特に後半はエレクトロに振りすぎてやってなかったし、ソロになってからの方が曲によってはバンドサウンドとエレクトロを使い分けている感じはあったけど、今回は随分とバンド感に振り切ったなぁ…。

サウンド面ではカッコいい重量感のあるロックナンバーなんだけど、曲自体はいつもの個性的な雰囲気はありつつもインパクトは弱め。率直にかなりのサビどこ案件でメロディーよりもイントロのギターの方が耳に残るっていう…。
★★★☆☆

ビバ★ロック/FLOW

2023年6月7日
YouTubeで行っていた『FLOW×NARUTO THEME SONG COVER』企画で出ていた音源を配信で発売。以降も連続で配信していたが公式サイトでは何故か配信リリース告知をしない、外部ニュースサイトが『FLOW×NARUTO THEME SONG COVER』をやっている事を告知しているという謎の状況が続いていた(期間中唯一公式ニュースで告知があったのはMV公開のニュースだけ)。7月1日になって8月30日にカバーアルバム『FLOW THE COVER ~NARUTO縛り~』発売が告知され、先行配信だった事が判明した。

2003年のORANGE RANGEのカバー。主題歌としては3代目エンディングとなる。ORANGE RANGEとは先日『コードギアス』繋がりの企画で「デイドリーム ビリーヴァー」で共演、C/Wで「O2」をカバーしたばかりだった。「O2」はORANGE RANGEの中でもYAMATOメインボーカルでキーが高すぎる異色の曲だったが、今作はブレイク期の未だにイメージされるORANGE RANGE王道感のあるノリのいいロックナンバーで、FLOWとの相性も良かったようだ。ほとんどイメージが変わらないカバーに仕上がった印象。
★★★☆☆

spotlight/高橋優

2023年6月13日
NHK夜ドラ『褒めるひと褒められるひと』主題歌。アレンジは鈴木Daichi秀行。さらにインタビューにおいてギターについて質問されたところ、デモでは自分でギター弾いた音源を渡したようだが「今回のバンドサウンドは全部Daichiさんが作ってくれた」と回答レコーディングでは演奏していないと明言。鈴木Daichi秀行はGuitar,Bass&Other Instrumentsの1人オケ制作を得意としているが、前回手掛けた「勿忘草」ではドラムとバイオリンは別に呼んでいた。今回はどうだろうか。ドラムが打ち込みっぽい軽めな響きに聞こえるが…。

曲自体は高橋優らしいキャッチーで王道的な仕上がり。期待以上ではないが期待通りというところをずっと堅持している印象。
★★★☆☆

遥か彼方/FLOW

2023年6月14日
『FLOW×NARUTO THEME SONG COVER』企画からの2曲目の配信。2003年のASIAN KUNG-FU GENERATIONのカバー。主題歌としては2代目オープニング。初期のアジカンらしい勢いのあるロックナンバーだったが、さすがにアジカンとFLOWでは系統がだいぶ異なり、今作ではアジカンよりもがっついた勢いのある雰囲気に変わっているような印象。しかしなんだかんだモノにしてしまう辺り、FLOWって何でも対応可能な器用なバンドなのでは。
★★★☆☆

SUBWAY/ゆず

2023年6月21日
北川曲。ツアーで先行披露されていたという。原点的なアコースティック弾き語り風から始まって徐々にロックバンド的に盛り上がっていくという久々にストレートなバンドナンバー。もう10年近く打ち込み中心ではじけたナンバーを連投して鮮度を保っている印象があっただけに今作のバンドサウンドは印象的だ。25周年を経てまた新鮮な気持ちでの始まりといった感じ。

ゆずの凄いところはなんだかんだアコースティック弾き語りという原点にその気になればいつでも戻ってこれるところで、これが意外と出来ないんだよな…(某元トリオ現デュオとか某デュオとか…)。
★★★☆☆

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