2023年9月13日
初登場18位 売上0.76万枚
初登場21位 売上0.4万DL(うれしくて)
4ヶ月ぶりの新曲。2年7ヶ月ぶりのシングルCD。2人になってからは初のCD作品(曲自体は前作配信が2人になって最初の新曲)。
初回盤は「うれしくて」MVとBehind The Scenes「ときめき プリキュア20周年PV (Vocal ver.)」収録のBlu-ray付。シングルへの映像付は2009年に『なくもんか』で1度だけやったきりだったため2度目、アルバム含めて初のBlu-ray付となった。
1.うれしくて
水野曲、編曲は蔦谷好位置。映画『映画 プリキュアオールスターズF』主題歌。
60人を越える演奏陣が参加したというストリングスというよりもオーケストラアレンジメインの楽曲。最近の曲なら2曲再生できそうな6分半近くに及ぶ超大作を未だに堂々出せてしまう辺り、特盛J-POPを世に浸透させた2010年代のJ-POP代表らしい貫禄も感じられる。ただ今回は今までのこってりフルバンド+ストリングスではなく、管弦のみ生演奏でバンドは一切起用していない。リズムが打ち込みでかなり軽めであっさりしている。平メロなんかほとんどリズム聞こえないくらいの勢いだし、サビでややリズムが強調されるもあくまでメロディーとオーケストラを前面に出しているのでシンフォニックではあるが今までにない軽量感のあるサウンドになった。全盛期の長い曲よりは新鮮味があるし、当時こういうアプローチをしていれば「風が吹いている」で行き着いた後でもけっこう目立つ1曲になっていたかも。
本・島・亀よりも若く柔軟性もあるアレンジャー蔦谷好位置だからこそ出来たアレンジのような気もする。しかし新進気鋭の若手アレンジャーだと思っていた蔦谷好位置でももう40代後半か…。本・島・亀がアラ還で数年以内に全員60代。J-POPアレンジャーの世代交代はどうなるんだろう。このまま行くとある時を境に一気に打ち込みアレンジしか知らないボカロP上がりのクリエイターが散発的に出てくるばかりになってしまいそうなんだけど…。
★★★☆☆
2.ときめき
水野曲、編曲は島田昌典。吉岡は滅多に作曲しないからまあ2人になればやはり作詞作曲:水野良樹の連発になるか。今年1月に「プリキュアシリーズ」20周年記念ソングとして発表されるも20周年記念PVでは一部しか聞けずに曲の全容は不明かつ2月から始まったTVアニメの新シリーズの主題歌には使用されず、ただシリーズ20周年のテーマ曲というざっくりした扱いで結局これどこで使われてどこで聞ける曲なんだよ…という謎な状態となっていたが、初の大人向け作品として制作される10月放送開始のNHK Eテレアニメ『キボウノチカラ~オトナプリキュア’23~』OPになる事が発表された。
こちらはバンド+ストリングスのド王道ポップス。島田昌典を起用した時点でまあこれしかないし、いきものがかりってこれだよねっていうポップス路線。ひとまずバラードじゃないところも好印象。ただストリングスがどうにも浮いているというか馴染んでないというかこんな前面に出さなくてもいいじゃないのかっていくらい無理やり前に出して鳴らしている感じがいつもよりもしてしまうのは何故なのだろうか。
★★★☆☆
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