星が輝いていた/LUNKHEAD

2025年1月14日
配信限定

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2022年7月のアルバム『リノセント』以来2年半ぶりの新曲。シングル配信はその先行シングルだった「ナハトムジーク」以来2年11ヶ月ぶり(公式通販限定CDだった2020年の「アス」をその後配信で出しているので配信市場では「アス」の次に並ぶ扱い)。

単曲ではなく配信では初のEP仕様で3曲入り。DLでは圧縮orハイレゾの2択。

3曲通して1つの物語になるとされている。

1.この歌が終わるまで

死を意識している彼女に生きてほしいと願う(超雑訳)ロックナンバー。3曲の中で唯一主人公が男性になっている。サウンド的には概ねいつものLUNKHEADらしいロックサウンドで期待通り。ただ思ったより暗いところから救い上げようとする方向性の歌詞には驚いた。小高氏が書いた曲のイメージ小説も主人公高校生だし、その世代のリスナーはもうあまりいないんじゃないかな。
★★★☆☆

2.赤

3曲の中で最も暗く重めの1曲。「この歌が終わるまで」で主人公が励ましていた死にたい願望のある女性が主人公で、当人の視点により詳細に内面が描かれている…が…赤=血でありリストカットをそのままテーマにした歌詞が重すぎる。小高氏が書いた曲のイメージ小説は曲以上にそのまま。ここまで来るとちょっともうなんて言ったらいいか分からないよ…。
★★★☆☆

3.星が輝いていた

「この歌が終わるまで」と対になっている同じ出来事を相手の女性目線から描いた内容。「この歌が終わるまで」には励ましている男性目線の方しか描かれていなかったので相手がどう思っているのか不明だったが、彼の行動で女性は希望の光を見出せている事が判明しており、最後は前向きな感じになるのは救いか。サウンド的にも「この歌が終わるまで」同様の王道的なロックナンバー。
★★★☆☆

テーマが重い&高校生のリストカット癖のある病み系女子と救おうとする男子という若すぎる2人が主人公というのはちょっともう世代から外れすぎてて何とも言えないところではあるんだけど、ここまで明確に高校生男女が主人公になっている曲ってあまりなかったような…(主人公も相手も同世代か少し下のリスナーに寄り添うくらいな感じで聞ける歌詞がメインだったし)。少なくともバンドの経営状況がいっぱいいっぱいでその影響がモロに出てカラ元気感が凄かったアルバムの内容とその反動でインタビューで思いっきり愚痴りイジケまくってライターからメチャメチャ苦言を呈されるという正直よろしくない状況だった『リノセント』の頃よりは小高氏の精神状態は上向きになっているのかなとは思った。経営状態はやはり良くはないみたいだけど一時期のようにイジケ全開のブログは減ってるし。

1曲単位では内容の暗さにハマりきれないのとサウンド面でも期待以上まではいかない感じではあるんだけど、3曲のトータル性、EP総合の印象度では★★★☆☆か★★★★☆の手前くらいまで上がる感じ。

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