2024年4月2日
2024年3月8日(まさかのConfession)
2024年3月23日(ゆいりー)
初登場1位 売上39.8万枚
初登場15位 売上0.02万枚(Special Edition/アルバム扱い)
9ヵ月ぶりのシングルCD。ほぼ1ヶ月前の3月8日に先行配信。昨年末カバーアルバム発売直後に卒業を発表していた村山彩希のソロ曲「ゆいりー」が3月23日に先行配信。
TYPE-A,B,C,通常盤,Official Shop盤の5種発売。収録内容はA,B,C,通常盤=Official Shop盤でC/W3曲目が異なる。A,B,CはBlu-rayの内容が全て異なる。通常盤=Official Shop盤はCDは全て同じでジャケ写と封入特典が異なり、通常盤はトレカ1種ランダム封入、Official Shop盤は「個別握手会」「オンラインお話し会」参加権利、生写真付属。
A,B,CのBlu-rayには『AKB48 18th Stage 「ここからだ」公演 』を3分割収録。Aにはドキュメント映像「AKB48 18th Stage 「ここからだ」公演 Documentary~20年目のリスタート~」も収録。
1.まさかのConfession
センターは八木愛月。初センター。2023年加入の18期生で今作においても研究生のまま表題曲センターとなったが、発売当日のイベント内にて18期研究生全員の昇格が発表されて正規メンバーとなった。初参加は2023年のシングル『どうしても君が好きだ』C/Wの研究生曲「あの夏の防波堤」でこの時点でいきなり佐藤綺星とのWセンターだったので加入当初からエース候補ではあった模様。前作でも星屑テレパス選抜に入り、18期・19期研究生曲「君と僕のポールスター」では単独初センター、カバーアルバムでは全員参加曲の「LOVEマシーン」で単独センターを担当していた。
作曲は溝口雅大、編曲は野中“まさ”雄一。作曲の人は秋元系にはほとんど提供したことない作家のようだがアレンジャーはお馴染みの人なためか、真新しさ皆無のザ・48なナンバー。もうこれでいい、これがいいという王道を突き進む感じだが、井上ヨシマサ氏が音敷き詰めすぎて音圧面もなんだかおかしなことになってしまっているので今は聞き飽きた量産型サウンドでも野中氏のサウンドの方が安心感がある。
ただ最初からどこかで聞いた事があるような気がしてならないのは何なのか…と思ったらそうだサビが乃木坂46「太陽ノック」の改変だコレ。まさかの太陽ノック。「太陽ノック」自体がAKBっぽい曲だったので10年越しで取り返したかのような…。作編曲共に別人なのでたまたま似ただけか、参考にして狙って寄せたかは不明。
★★★☆☆
2.桜の花びらたち 2025
全員参加曲。2006年のインディーズ1stシングルのカバー。2008年にメジャー8thシングル「桜の花びらたち2008」として1度リメイク(初回BのみC/Wに別アレンジの”学校 Mix”も収録)、2012年にはアルバム曲として「桜の花びら~前田敦子 solo ver.~」としてリメイクした事があったが、全体では3度目通算5バージョン目となる。生演奏でレコーディングされたリアレンジバージョンと紹介されており、なんとほとんどやった事のないような生音リメイクを行った模様。突然どうした?
作曲は上杉洋史、編曲は樫原伸彦。オリジナル=2008と同じアレンジャーによるリアレンジで基本はオリジナルアレンジを生演奏に置き換えた感じ。元からかなりメロディーの良い曲という印象でそれはもうずっと変わらない。アイドルソングというより合唱スタンダードになってもいいんじゃないかと思う。
アレンジャー樫原伸彦が演奏クレジットを公開しており、マジでバンド、ストリングス、ブラス全部生音になっているようだ。樫原伸彦といえば伝説の「スマイル戦士 音レンジャー」作曲者2011年頃までを最後にすっかり秋元案件から離れていて、生田絵梨花の卒ソロ「あなたのために弾きたい」で久々に参加するも1回限り、そして先日の乃木坂46「ネーブルオレンジ」を担当して今作でもを担当。今作のリメイクに際して久々に関わって新作も並行して手掛けたのが「ネーブルオレンジ」だったりするのだろうか。
★★★★☆
Type-Aのみ
3.ゆいりー
村山彩希ソロ曲。カバーアルバムリード曲「なんてったってアイドル」センターに加えてソロカバー「DESIRE-情熱-」も与えられていたが、カバーアルバム発売直後の昨年12月27日に卒業を発表、今作が最終参加の卒バラ。
初参加作が先の「桜の花びら~前田敦子 solo ver.~」が収録されたアルバム『1830m』、シングルだと『ギンガムチェック』のC/W(総選挙圏外メンバーの全員曲)というかなりの古株メンバーででんでんむChu!のメンバーでもあったりしたが、初選抜は2018年の「ジャーバージャ」。続く「Teacher Teacher」も選抜に入ったが、「NO WAY MAN」「ジワるDAYS」では外れ、初センター即卒業の伝説を残した2019年の矢作萌夏のセンター作「サステナブル」以降は今作まで連続選抜入りを果たしていた。活動終盤になって一気にセンター格に推されるようになり、長年の功労が報われた形といえる。全グループ参加を廃止して純AKB48へ戻って以降も岡田奈々…はまあ最後にやらかしたので仕方ないとして、IZ*ONEから帰ってきて2作もセンターをやった紛れもなく近年最も活躍したエース格の本田仁美にさえ何も無い有様だった。2020年の峯岸みなみのラストセンター曲(C/W)、2021年の元総監督横山由依のソロ曲、2023年のレジェンド柏木による表題ラストセンター「カラコンウインク」…と全盛期に選抜として活躍していた最後のメンバー達にかろうじて卒業展開が合っただけだった事を思うと凄い好待遇だ。
作曲は永野小織,田辺望,小木岳司,sorano,Ryo Ito、編曲は田辺望,小木岳司。まさかの5人連名コライトでの作曲になっているようだ。そんな複雑な感じはしない普通のバラードナンバー。どんだけつなぎ合わせたんだ…。ゆいりーというのはこの人の愛称であり、卒業するゆいりーに向けて見送るファンの涙と感謝の心情をドスレートに綴ったファン目線ソングを本人が自分に向けて歌うという不可思議な状況の1曲。これは策士というより…何故こうなった…?ていうかこれ「ゆいりー」のところ変えれば永久に使いまわせるくらいうっす~い内容というか、具体的なエピソードは1つも無く、ただ“貴方は僕の青春でしたァァありがとうォォォ!!と号泣しながら卒業を見送るファンの心情”でしかないのでマジで「ゆいりー」しかゆいりーさんの要素無いじゃないか。”私”目線卒バラだとある程度その人が反映されているから知らなくてもなんとなく人物像が見えるところはあるけど、これではどんなアイドルだったのか全く分からんぞ…。
★★★☆☆
Type-Bのみ
4.晴れ渡る(18期研究生)
18期研究生曲。センターは秋山由奈。前述のように発売直後に18期全員昇格が発表されたので研究生表記は最後となる模様。
作編曲は柳沢英樹。絶妙な古臭さ、90’sアニソン感が凄い…何故だ…?と思ったらサビが「残酷な天使のテーゼ」に寄せてるからか…。
★★★☆☆
Type-Aのみ
5.Skipping stone(19期・20期研究生)
19期・20期研究生曲。センターは花田藍衣。昨年加入して12月にお披露目された20期は初参加となる。ていうか2組合わせてこの人数って少なくない?そんなに初期段階で辞めたの?と思ったら19期は5人、20期は3人しか採らなかったらしい。
作曲は木下めろん,N-Gram、編曲はN-Gram。こちらは平和的なややゆったりめのアイドルポップナンバー。
★★★☆☆
Type-Aのみ
6.タイムマシン不要論(Universe Girls)
センターは下尾みう。選抜以外の残りのメンバーでいわゆるアンダー曲。前作ではC/WでU-21もあったので3rd Campusの名義だったが、前々作同様にこの名義に戻った。元々”アンダー”の元祖はAKB48だったはずだが、JPN化が進行した頃には総選挙曲でしか使用されなくなって消失してしまい、乃木坂46のみが一貫して初期から使用し続けていてすっかり乃木坂46の文化として長期利用されるようになったので今更”アンダー”の名称を逆輸入したくないのだろうか。
作曲は三谷秀甫、編曲は野口大志。量産型の明るいアイドルポップナンバー。一部パロディみたいな曲もあったがデビュー作のセルフカバーも収録して奇をてらわずド王道48ナンバーをマンネリ上等で繰り広げてそれでいいこれでいいこれがAKB48というシングルになったなという印象。
★★★☆☆
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