2025年4月の配信シングル(前編)

ネビュラロマンス/Perfume

2025年4月2日
2ヶ月ぶりの新曲。昨年リリースしたアルバム『ネビュラロマンス 前篇』にはタイトル曲は無く、後篇をいつリリースするのかの続報も無かったが、ここでタイトル曲が新曲として登場。そして後篇のリリースが初秋になる事が判明した…って結局前篇の1年後かよ!連作ってもっと間髪を入れずに連続リリースされるものが多いが、1年空けるのは珍しいような…。

アルバムの流れそのままで80’sレトロ感のあるポップな印象の1曲。
★★★☆☆

ダリア/蒼山幸子

2025年4月2日
16日発売アルバム『かがやきの虜』からの先行配信。

Songs & Words Written by 蒼山幸子
Arranged by 蒼山幸子,高城みよ
Programming& Vocal Direction:高城みよ

Mixing Engineer:高城みよ
Recording&Mastering Engineer : taiyaki~▲≡

Recorded at Submarine STUDIO

本人指名により初参加の高城みよを共同アレンジャーに招いたエレクトロ色の強い打ち込みミドルナンバー。メロディーの雰囲気は割といつも通りな感じはするけど、打ち込みの音色が微妙にいつもと違うのか。
★★★☆☆

クスシキ/Mrs. GREEN APPLE

2025年4月5日
アニメ『薬屋のひとりごと』第2期第2クールOP。4月4日放送の37話(1機から通算話数)からの使用開始となり、放送直後の0時から配信開始となった。

割とギター色強めのアップテンポなナンバー。現在残っているメンバーの担当楽器(ギターとピアノ)を生かしつつもこれならリズム隊辞めなくて済んでいたんじゃないの?的なバンド感のある1曲。ここに来て5人時代後期よりもバンドっぽさが戻った曲が頻繁に出てくるような。大森氏の才能が爆発しすぎてもっと打ち込み全開、シンセ全開で2人すらどこにいるのか分からないようなトータルサウンド方面に向かう(いわゆるグリーンアップルオールスターズ状態)と思ってた。
★★★☆☆

STEP!/Awesome City Club

2025年4月8日
半年ぶりの新曲。メジャーデビュー10周年を記念して10作品連続リリースの第1弾としてメジャーデビュー作『Awesome City Tracks』からピタリ10周年当日の配信となった。

ブラスサウンドも彩る春らしい明るい1曲。男女ツインボーカルも存分に生かして10周年最初の1曲として幸先の良い出だしといった印象。
★★★☆☆

とりあえず今は/Galileo Galilei

2025年4月8日
新宿LUMINEで開催している人気漫画「アオのハコ」原作展『アオのハコ展』へ提供されたという曲。作者の三浦糀氏がGalileo Galileiの大ファンであったことがきっかけで実現してジャケ写も書き下ろしている。○○展に提供されたところでタイアップというより会場でBGMで流れているくらいしか使いどころがないと思われ、『アオのハコ展』へ足を運んだ来場者以外にとっては事実上ノンタイアップの新曲に等しい状況と思われる。

また原作者がGalileo Galileiの大ファンだったから実現したというのもポイントで要するにBBHFだったらたぶん回ってきてない話。Galileo Galileiの名前を復活させた恩恵と言える。ソニーと切れてしまったのでアニメタイアップは回ってこないと思うけど(レコード会社と繋がりが無くて制作側が自由に指名できるところなら指名してくれるかもだけど、過去縁のあったアニメの続編は無理)それでも結局はGalileo Galileiの名前の方が色々と回る話も多いんだろうな。

普通にバンドサウンドでふわふわしてないし、ゆったりした雰囲気の普通にいい曲。『BLUE』と「あおにもどる」に続いて青で続いているので流れもスムーズ。
★★★☆☆

テノヒラ/夏川椎菜

2025年4月10日
16日発売全5曲入りEP『Ep04』収録曲の先行配信。最終5曲目で作詞は本人、作編曲は川口圭太。

残り4曲はストック曲でこの曲だけ新規で書き下ろしてもらった曲だという。川口圭太の名前で想像がつく初期SCANDAL的ガツンとしたロックナンバー。普通に期待通り。
★★★☆☆

言伝―ことづて―/ポルノグラフィティ

2025年4月11日
半年ぶり新曲。NHK広島「被爆80年プロジェクト わたしが、つなぐ。」テーマソング。”原子爆弾が投下されてわずか3日後に走った「一番電車」をモチーフに、ポルノグラフィティとしての「つなぐ」想いを込めた楽曲”とされている。広島関連では2年前に「アビが鳴く」を広島サミット応援ソングとして発表しており、この時点で広島からの平和への祈りというテーマはやっていたが、今回はより直接的な番組テーマ曲となった。

作詞は新藤晴一、作曲は岡野昭仁、共同アレンジャーはtasuku。ロック・ストバラナンバー。普通にいい曲だが、広島サミット応援ソングで既に平和に向き合っていたのと、今回よりタイアップ先のテーマが直接限定されているためにそこに向かっていくしかなく、こういう場面では作詞家新藤晴一の持ち味は正直存分には発揮されないんじゃないかなと。サウンド面でもクールな打ち込みトラックにするとかそういう攻めも出来ず、オーソドックスにストバラにするしかないし。ポルノグラフィティも50代になりこういう厳かなテーマ曲依頼が来るようになった、と。
★★★☆☆

承認欲求-Ninajirachi Remix-/櫻坂46

2025年4月11日
30日発売の2ndアルバム『Addiction』Type-Aのみ付属6曲入りリミックスCD「Sakurazaka46 Remixes」収録曲の先行配信。アルバム詳細が11日まで不明のままだったが、収録内容発表と共に先行配信された。なんとDISC-1の収録曲違いはなく、新曲は48/46アルバム史上最少1曲ポッキリ、インタールードを挟みまくって既存曲にアルバム感を醸し出すというアーティスト性を最大限演出しながら最大限手抜きするという新手法をここに来て開発。今作を手掛けているのはオーストラリア・セントラルコースト出身のNinajirachiでこの名義はポケモンのキャラクター“ジラーチ”から引用したとされ、日本のアニメゲームのファンらしい。

リミックスもファン向けというより外向けで世界的トラックメイカーとされるリミキサーを招く”なんかスゲーらしい”箔付け感満載。知らんけど“なんかスゲーらしい”リミキサーが手掛けているからワケ分からんけど”なんかスゲーらしい”という全く分かっていなくてもスゲー気がしてくる空気を醸し出してアーティスト性を高めるという欅坂46時代から続く他より宗教的ファンがつきやすい特性を生かしての“世界戦術”といったところか。

「承認欲求」あれ?いつの間にか忘れちゃってたのかな?と思うほど清々しいまでに原曲完全解体され、サウンドは別物。当時聞いた原曲の記憶とほとんど一致しないハイパーなリミックス。声も加工されていて違うものになっているのでここまで来るともうマイクすらつけない完全歌唱放棄でいいと思うのでパフォーマンスに振り切って例の振付師による激しいシャーマン的ダンスをキメれば東洋の神秘で世界路線だぜ!ということになるのかもしれない。全く分からんけど。
★★☆☆☆

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