2025年6月18日
配信限定
11ヶ月ぶりの新曲。2026年3月末での解散を発表し、ラストオリジナルアルバム『東京女子流』を7月31日に控えての先行配信として告知されていた。ミュージックカードでは各自のソロ曲が収録されるとだけ発表されていたが、いざ配信されてみるとソロ5曲を含めた全6曲のバンドル配信となっていた。
ミュージックカードはエイベックスが発明し、他社も追従したがあまりに悪目立ちしすぎたため、2015年にO社の集計対象外という英断が下されてしまい一気に廃れた。基本的にチャートぶち上げを目的にしていたわけだから当然みんな撤収したわけだが、女子流は何故か近年ここに活路を見出し、積極的にミュージックカード販売を行っていた。時にライブ音源を分割ミュージックカード販売する事もあり、かなり貴重な財源となっていた事が伺える。
推測するに活動継続のための資金集めに注力するとなった場合にもうランキング狙いは捨ててグッズ売上としてついでに新曲も販売できればそれで良いという方向性でミュージックカード販売に傾倒したのではないか。
なおミュージックカードの品番順では普段の立ち位置の左から右で山邊未夢(グッバイ・スターライト)→新井ひとみ(いちばん好きな人)→中江友梨(証人)→庄司芽生(栞)となっているが、配信版では新井ひとみが最後に回されていて年齢順(誕生日順)となっている。
全曲、作詞作曲編曲:きなみうみ。
1.導火線、フラッシュバック
近年の王道路線。きなみうみによる凝った雰囲気とクールな雰囲気の楽曲は初期からの女子流らしさを発展させたネオ女子流的な路線で相性も良かったが解散決定によりきなみうみ提供路線が最終進化系になった感じ。『ノクターナル』以降同じ感じではあるし、飛び抜けて印象に残るわけでもないが普通にいい曲。
★★★☆☆
2.グッバイ・スターライト
山邊未夢ソロ。雰囲気カッコいいきなみうみの作風っぽい曲でダンサブルだがややサビどこ感もあるナンバー。歌唱面では目立たないメンバーで、「Limited addiction」では“タイムリミット”要員、ややハスキーでかすれ気味の声質だったが4人になって以降相当な練習を積んだのか歌唱力が向上。当初のハスキー感やかすれっぽいのが無くなりなんか普通に綺麗な歌声になった。その分だけ特徴が無く誰だか分かりにくくなってしまったところでもあるんだけど…。
★★★☆☆
3.証人
中江友梨ソロ。ややゆったりした余裕のあるレディな雰囲気。5人時代は3番手、小西不調時に代理を務める事が多く、現在も当時の小西パートを受け継いでいて、初期の頃は高音が得意とも言われていた。当時は不安定な事も多かったが、安定するようになった印象。
★★★☆☆
4.栞
庄司芽生ソロ。さらにゆったりした余裕のあるレディな雰囲気。5人時代はダンスNo.1メンバーとして扱われており、「Limited addiction」では”タイムリミット”の前の“キミだらけの日々の”要員で4番手という印象だったが、「LolitA☆Strawberry in summer」ではメインボーカルを任されるなどボーカルで目立つこともあった。当時から最も特徴が無くて判別しにくい声質だったがなんかいつの間にかすっかり大人っぽい声になったな。
★★★☆☆
5.いちばん好きな人
新井ひとみソロ。ある程度クールではあるが、今作の中では最も明るくポップな雰囲気の楽曲。5人時代は小西と並ぶ2トップ、現在まで不動のボーカル中心メンバーであり、小西がパワー系、歌姫系で歌い上げるタイプだったのに対して、グイグイ歌い上げるよりも適度なかわいらしさのあるアイドル性の強い歌声と抜群の安定感で天性のアイドルシンガー、アイドルシンガーとしては歴代No.1という印象があった。こうしてソロ曲が並ぶとやはり存在感が違う。とはいえ普段よりややキーが高めなのか、ちょっと今までのイメージとは違うところもあるかも。
★★★☆☆
さすがにソロまで全曲きなみうみはどうしても似たようなイメージになってしまい、区別が…。絶対に外しはしないのでいいんだけど、横一線になってしまう。
コメント