2025年8月27日
2025年8月13日(青空を語り合おう)
2025年8月20日(傷つくことが青春だ)
初登場1位 売上12.7万枚
7ヶ月ぶりのシングル。
Typ-A,B,劇場盤の3パターン5種発売。A,Bに初回と通常があるが内容は同じでジャケ写と封入特典が異なる(初回は応募抽選シリアルナンバー券封入、通常盤は生写真1種ランダム封入)。前作で6曲に増えたが今作では前々作、前々々作同様に再び全5曲となった。ただし前々作、前々々作は共通C/Wが3曲目に配置されていたが今作は他48/46系列の一般的な収録方法と同じ共通C/Wを2曲目に配置。前2作はType-A初回盤がセンターのソロジャケットだったが、今作は劇場盤がソロジャケットになっている。
A,B付属の映像は延々とMV収録のDVDが続いていたが、今作でついにBlu-rayへとアップグレードされ、他に遅れてMV収録も廃止となった。今作では「STU48 8th Anniversary Concert THE STU SHOW〜Peerless〜 Digest」のvol.1、vol.2を収録。
1.傷つくことが青春だ
初センターは高雄さやか。7作連続選抜入り(その前の「思い出せる恋をしよう」は2期研究生歌唱ver.に参加)で初センターとなった。26歳(12月で27歳)でのセンターはSTU48ではセンター最年長を更新…したがむしろ今までで1番若いセンターに見える。少し前のYouTube企画でも最大10歳差の他メンバーもいる中での合法ロリ対決に余裕の圧勝をしていた。
作編曲は山口寛雄。48系のセンターは基本的にもう誰?というか知らない人が急にセンターになる(最近はそれで満足したのかすぐ辞める人も多い印象)というのが続いているが、高雄さやかは「息をする心」辺りからここ数年かなり存在感があったのでついにセンターになったかという久々の感慨深さがある。むしろ遅いくらいで最速で瀧野卒業や1stアルバムリード曲辺りでセンターでも良かったと思う。STU48らしさの1つの特徴であるメッセージソングで48のサウンドというよりかは坂道らしい清楚っぽいサウンド感で確実に外さない方向性の1曲。ただサビ頭が早口メロディーで言葉が詰まっているのでかなり覚えにくく、好印象な割に後で思い返すとパッとサビが浮かばない。
★★★☆☆
2.青空を語り合おう
全員曲。センターは石田千穂、久留島優果、中村舞。石田千穂、中村舞は何度か表題/リード曲センター経験があるが、久留島優果は2.5期生として加入後選抜入りは前作と今作の2回で今作がC/W含めて初センターとなる。表題曲より先に13日に先行配信されており、しかもCD各種とは別の専用ジャケ写が用意されていた。
作編曲は川浦正大。合唱曲風の平和バラード。公式に”平和文化アンバサダーを務めるSTU48は、被爆80年の節目に、平和への願いを込めた新曲「青空を語り合おう」を発表しました。この曲には、戦争を知らない私たちが、平和について語り合い、未来へ青空を繋いでいきたいという想いが込められています。この曲の配信収益は全額、平和な世界の実現のための寄附金として広島市へ寄付いたします。”と発表しており、瀬戸内の範囲内に広島が含まれる事と「花は誰のもの?」もあったのでこういう厳かな役割も担う事になったようだ。”八十年もの歳月”という戦後80年の示唆だけでなく、具体的に広島の原爆の事を忘れてはいけないというメッセージが前面に出ていて”あの雲”、”黒い雨”と直接示唆するワードも散見される。
ともすればもっと厳かな力の入った真面目バラードになってしまいそうだが、割と聞きやすいバラードナンバーになっていて普通にいい曲。
★★★☆☆
Type-Aのみ
3.人の隣を走るな
センターは吉田彩良。選抜に入っている人も入ってない人も混合のユニット曲のようだ。
作編曲は柳沢英樹。爽やかアイドルポップナンバー。人数が多くないのでソロパートもけっこう聞ける。メッセージソングではあるんだけど最初に”俺も来年には卒業するから後輩のお前たちに言っておこう”と男子先輩目線である事が明示されるとそのまま先輩によるありがたいというか偉そうなお説教のような教訓がつらつら歌われる。突然出てきた偉そうな部活の先輩にお説教されるという文字だけ見るとナンダオマエダレナンダとしか思えない展開だが2番では”そんな偉そうな話をするとはいつもの俺とはらしくないよな”と偉そうなことを言っている自覚がある事を自ら言い出すというぶっ飛んだ展開に。しかしどうしても言っておきたいとしてまたもお説教のような教訓がつらつら歌われる。いつもの上から目線の命令形鼓舞ソングは視点不明だが、今作は部活の先輩目線と明確にした上で、偉そうな先輩男子の言葉を女の子が集団で歌うというミスマッチ感を醸し出すという作詞術だった。AI秋元康にはまだまだ負けないぜ!とか言って既にAI秋元康だったらどうしてくれよう
★★★☆☆
Type-Bのみ
4.あの頃のBGM
AKB48グループ歌唱力No.1決定戦優勝特典で過去2回ソロ曲をもらっていた池田裕楽と演歌歌手の徳永ゆうきとのデュエット曲。池田裕楽は昨年の歌唱力No.1決定戦には出場しなかったが、『千鳥の鬼レンチャン』に単独出演して最年少のノーマルモード鬼レンチャンを達成したとかで一般知名度が上昇。STU48内では正直かなり不人気だったと思われ選抜に入れず仕事が無いのをネタにしたのがネットニュースになるくらいには一般知名度を獲得した事を受けてか今作では全員選抜以外では初の選抜入りを果たしており、外部ゲスト演歌歌手とのコラボで1枠使わせてもらうなど好待遇となった。
作編曲はトミタカズキ。演歌歌手とのコラボなので演歌っぽい曲かと思ったら、普通のオシャレポップス。あの頃=いわゆるシティポップ的な方向性で48/46系ではけっこう珍しい曲調で耳に残る。池田裕楽に合わせているのか、徳永ゆうきは地声気味の音域で歌唱していて歌唱力同士の圧倒対決みたいな感じではない。正直何故ここでやるんだ、単独A面の企画シングルで出すような曲だろという感じもするが、“池ちゃん”としてタレント知名度を獲得する事でグループ内でのアイドルとしての不人気をカバーできるようになってきたので、単独ソロリリース企画が通るほどではないがSTU48内で1枠使うくらいならよしとなったのか。その辺りの事情は全く分からないけど、それくらい不遇な扱いだったからなぁ…。
★★★☆☆
劇場盤のみ
5.生口島の瀬戸田レモンじゃけぇ
センターは新井梨杏。これも選抜に入っている人も入ってない人も混合のユニット曲のようだ。
作編曲は2tros。望郷系爽やかポップス。東京に来て方言も忘れた青年が食堂でレモンバターカレーを食べたところ急に故郷を思い出して涙が溢れて止まらなくなり、方言で店主のおっちゃんに声をかけたところタイトル(生口島の瀬戸田レモンじゃけぇ)を言われた(歌詞中では”生口島の瀬戸田レモンじゃけぇね”と”ね”がつく)、生口島出身である事を明かした主人公は早速明日故郷に帰ると母親に連絡を入れるという若干スピード展開だが暖かみのある物語が展開する作詞術が展開している。STU48の地域密着色が出た1曲として現地では盛り上がりそう。地元曲の宿命的に他地域ではどこ?状態でポカーン
★★★☆☆
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