2025年11月の配信シングル(前編)

FMP/B’z

2025年11月1日
12日発売のアルバム『FYOP』からの先行配信。単曲枠ではなくアルバムの枠開放の形で配信された。今年の元旦からアサヒスーパードライCMソングとして起用されていた未発売曲の音源化。

B’zらしい爽快なロックナンバー。紅白サプライズ生登場で大いに沸いた直後からCMで流れていたんだから同時に元旦新曲配信もしていれば普通に出すより多くの人に聞かれただろうになんだか惜しい。まあここ最近はタイアップ曲を出さずに放置して溜めてアルバムの求心力に繋げる方針っぽいので今に始まった事ではないが…。結局先行配信でこの曲使うんだったらさぁ…。
★★★☆☆

笑顔が好き/V6

2025年11月1日
2021年に解散したV6の未発表曲30周年を迎える記念日に全曲サブスク解禁(DLも含めた配信解禁)の際に一緒に配信された。複数商法楽曲も全て各シングル/アルバムにまとめてある。配信されなかったのはトニセン1stシングル両A面曲でもあり、『Very best』DISC-2が唯一のアルバム収録だった坂本ソロのディズニー主題歌カバー「You’ll Be in My Heart/Marsa Sakamoto」。これにより『Very best』だけSpecial Edition表記となった。これ以外に各種シークレットトラックは全てカット、企画作であるMiMyCEN、GOタリモ&ミニカレー、トリオ・ザ・シャキーンなんかも未配信。一般発売盤とは選曲が異なる『Very6 BEST(あなたのお名前入りスペシャルBOX盤)』の配信もなし(これがあった場合はMiMyCENの3曲のうちの1曲とGOタリモ&ミニカレーは収録されていた)。またトニセンの1st,2ndシングルに入っていたリミックス音源も未配信で放置されたままとなった。

作詞は坂本慎太郎、作曲は小山田圭吾。何故未発表だったのかは公表されていないが、告知時に“小山田圭吾氏が作曲を手がけた”わざわざ小山田圭吾の名前だけ出していた事と、解散当時2021年の小山田圭吾の状況(過去の音楽誌でのイジメ発言が掘り起こされて東京オリンピック担当を辞退して一時休止状態となっていた。なお実際には本人がやっていない事まで自分の事として語っていたのとさらに当時のライターの悪ノリ脚色文化もあって武勇伝のように構成されていたというのが真相だったという。)を考えればこれを受けて最後のアルバム『STEP』への収録を中止したのだろうなとは想像がつく。『STEP』はシングルを収録せず全曲新曲で構成していたが何故か初回盤は全9曲とミニアルバム以外で初めて10曲に乗らない中途半端な曲数になっていた(通常盤は2曲多いので11曲)。本当は今作を収録した全10曲(通常盤は12曲)だったのだろう。

かなり個性的な楽曲でまあ『STEP』のアルバム曲っぽい。V6の一般イメージとはかけ離れているので未発表曲として期待して聞いても正直良く分からず、コアなファン向けといえる。
★★★☆☆

ファンファーレ/Awesome City Club

2025年11月5日
10連続リリースの8作目。9月3日時点(9月の6作目「journey」配信前)で映画『トリツカレ男』主題歌タイアップ告知がされていた楽曲だが映画が11月7日公開でその2日前の配信開始となった。

地味な曲ばかり出し続けているのでマジで大丈夫なのか売る気あるのか心配になってくるほどだったが、今回は映画タイアップがついていただけあって、今回の連続配信の中でも格段にポップな装いで音数も多いし、そこそこ盛り上がるし、これならリズム隊辞めなかっただろうな系の比較的バンドっぽいサウンド。やはりその気になればヒット性のある曲は書けるようだ…が、あまりやらないのはポップ方面で売れ線に走りたくはない、もっと分かる人だけ分かるクールなのがやりたいんだという事でその気がないだけなのだろうか。あとAwesome City Clubとしては10連続リリースの中で最も大型タイアップであり筆頭曲になるのが今作だと思うんだけど2025年の「ファンファーレ」はヒット規模的に玉置浩二にほぼ持っていかれてしまったというまさかのタイトル同時期ドン被りは悲運としか。
★★★☆☆

Beatnik/sumika

2025年11月5日
単曲配信ではなくアレンジの異なる「Beatnik-Bird-」「Beatnik-Horse-」の2バージョン+そのInstrumentalの4トラック仕様。作曲作詞:片岡健太。

Beatnik-Bird-

編曲:TAKU INOUE。プロデュースと編曲を外部に一任したバージョン。

sumikaらしい勢いのあるポップナンバーではあるがリミックスのような打ち込みビーツな電子サウンド。sumikaはあくまでポップなロックバンド然としたサウンドを基本的に貫いてきたが、今回は思いっきり電子バンドな時流に合わせていったという感じ。この方向性だったらネクストブレイクだった頃の髭男と並んだり、Mrs.GREEN APPLEに対抗できるほどの存在になれたのだろうか。しかし何か違うような、揃いも揃ってそっちに行かなくていいよなとは思う。
★★★☆☆

Beatnik-Horse-

編曲:sumika。サポートギターに木下哲(礼賛)を迎えたいつものセルフプロデュース体制によるバージョン。前のアルバムではサポート入れずに片岡がギターを弾くか、片岡がギター弾かずにサポートギターを入れるかの二択だったので今作では片岡はボーカルのみなのだろうか。

安心感のあるいつものポップなバンドサウンド…だが、やはりマンネリとの戦いもあり少しこねくり回した感じというか-Bird-に影響を受けている感じがするようなしないような…。まあどっちかだけにせずに2バージョン提示して方向性を広げるのは面白い試みだったとは思う。電子音多用系バンドも失われたC/W制作文化の代わりに電子サウンドバージョンと生音中心ロックバンドバージョンの2種配信とかやってほしい。
★★★☆☆

The Boyz/MONKEY MAJIK

2025年11月12日
サンドウィッチマン,狩野英孝出演散歩バラエティ『かのサンド』OP。昨年7月のアルバム以来1年4ヶ月ぶり新曲。

安心安定のコンパクトなポップソング。一時期よりはバンドサウンドから逸脱してないし(そんなにバンドっぽくもないが)、そこそこキャッチーで聞きやすい。ていうかジャケットの4人誰だよ!DICK(右下)はほぼグラサン外しただけで、今は違うけどTAX(左下)も一時期これに近い髪型だったことあるから分かるけど上2人頭髪部変えすぎでダンディなイケオジ過ぎるよ!(実際の現4人)
★★★☆☆

春のせい/橋本絵莉子

2025年11月12日
昨年4月のアルバム以来の新曲。一般発売は配信1曲のみで、2026年1月開催予定の新春ライブツアー2026「春のせい」大阪・愛知・東京の全3公演会場でCDでしか聞けない新曲1曲を収録した2曲入りライブ会場限定CDとして発売すると発表されている。

ソロらしく自由でリラックスした雰囲気。あまり外に向けてない感じではあるけど普通にいい曲。
★★★☆☆

いきどまり/星野源

2025年11月14日
5月のアルバム以来の新曲。映画『平場の月』主題歌。映画公開日当日の配信。

Vocal,Chorus:Gen Hoshino
Piano:Hirotaka Sakurada

となっていてピアノ伴奏のみのバラードナンバー。自身によるコーラスアレンジで声を重ねた部分もあるのでピアノ奏者と本人ボーカルで完全生再現できるわけではなさそうだがまあそんなに目立つコーラスでもないのでコーラスなしで歌ってもそんなに印象は変わらなさそうではある。
★★★☆☆

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