恋 詰んじゃった/AKB48

2024年7月17日
初登場1位 売上37.7万枚
初登場16位 売上0.02万DL(Special Edition)

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4ヶ月ぶりのシングル。

Type-A,B,C,Official Shop盤/通常盤で3曲目が異なる。フォーマットは前作と同じ。

A,B,CのBlu-rayはそれぞれ異なるライブ3本から4曲ずつを収録。Aは「柏木由紀卒業コンサート~17年間、歩いて来たこの道~supported by イモトのWiFi」、Bは「AKB48春コンサート昼の部~未来が目にしみる~」、Cは「AKB48春コンサート夜の部~涙はいつの日か~」。

AKB48は2020年の『AKB48単独コンサート~15年目の挑戦者~』を最後に単独Blu-ray/DVDを発売できておらず、柏木の卒コンをもってしても抜粋4曲のみで終わってしまうのか、先行収録で後に久々の単独ライブBlu-ray/DVDでの発売があるのかはまだ不明。

1.恋 詰んじゃった

秋山由奈、大盛真歩、小栗有以、倉野尾成美、佐藤綺星、下尾みう、田口愛佳、千葉恵里、徳永羚海、長友彩海、橋本恵理子、正鋳真優、水島美結、向井地美音、村山彩希、八木愛月、山内瑞葵、山﨑空

センターは佐藤綺星。2022年に17期として加入直後に選抜入りして研究生曲では前作以外でセンターを担当し、5作連続選抜で表題曲初センターとなった。17期の昇格は今年3月だったので正規メンバーになってのシングルは初となる。

作編曲は井上ヨシマサ。まさかの2作連続。柏木卒業曲という事で久々起用だったと思われたが、新センターでも引き続き起用とは…。ゴッテゴテにシンセが鳴り響く勢い溢れる王道のナンバーだが…前作ほど異常ではないとはいえやはり音が汚く聞こえる。AKB以外の曲と比べてではなく、今作収録の他の曲と比べても明らかに今作だけ音がギンギンしていてボーカルもボワボワした響きになっているので良し悪しは抜きにしてもこの曲だけ変な音質というのはたぶん誰でも分かるレベル。以前はここまで悪目立ちはしていなかったように思うが一体どうしてしまったのだろうか。実はヨシマサ氏は聴力に深刻なダメージを負っていてもう音圧の加減が分からなくなっているがいかんせんAKB界においてはレジェンドな大御所なのでわざとこうしているんだと言われたら周囲も最近ちょっとおかしいなと思いつつクリエイター的な意味があってそうしているのかと納得してしまいそのまま恐怖の製品化…みたいな状態になっていたりは…?

MVは”革命前夜 ― “新⽣AKB48の⾰命宣⾔、チーム全員で勝つ” “とキャッチコピーにあるように魔法学校みたいな洋館の学校に夜中に集結してきたメンバーが突き進んだりダンスしたりする内容。ハロウィンの曲は過去にあったけど、夜がメインというのは珍しい。ネオAKBみたいな進化した王道風の衣装で最後に昼の世界(外)へ飛び出していく辺りからも夜明け前、ここから再浮上だという気概を感じる内容。しかしセンターがただ前にいるだけで特にピックアップされないのはチーム全員で勝つというテーマゆえか。大和田南那辺りから姉妹グループ含めて次世代エースを大抜擢するとかなりの素行不良で序列下落、人気伸びず序列下落、高確率で逃げられる(早々に卒業される)など残念な事態が相次いでいるのでこの方がいいのかもしれない。
★★★☆☆

2.夢見てごめん(AKB48 U-21選抜)

新井彩永、伊藤百花、太田有紀、奥本カイリ、川村結衣、工藤華純、久保姫菜乃、小濱心音、坂川陽香、迫由芽実、白鳥沙怜、鈴木くるみ、成田香姫奈、畠山希美、花田藍衣、平田侑希、布袋百椛、山口結愛

センターは新井彩永、鈴木くるみ非選抜で21歳以下のメンバーで構成。事実上は年齢上限を設けたアンダー曲。ドラマ『星屑テレパス』エンディング。前述の条件のメンバーなのでドラマ出演の有無には関係が無い。

作曲は村井大、編曲はツタナオヒコ。表題から続けて聞くと真っ先に音が普通になった!と感じられるドキャッチーな王道アイドルポップ。これで女子主人公の曲だったらかわいらしい曲だったんだけど…純情少年による片想いソングにしてしまったため、とんでもなく奇怪な雰囲気に…。ごめんごめん謝りながら“チュルッ チュチュチュル ラビュー”はアイドルが歌っている分にはとてもラブリーなフレーズだが、男子主人公の決めフレーズだと考えると途端に何とも言えない気分に…。策士家ェ…。
★★★☆☆

Type-Aのみ
3.ピンと来た(星屑テレパス選抜)

秋山由奈、伊藤百花、大盛真歩、工藤華純、倉野尾成美、佐藤綺星、髙橋彩音、田口愛佳、橋本恵理子、橋本陽菜、平田侑希、布袋百椛、水島美結、八木愛月、山内瑞葵、山﨑空

センターは伊藤百花、佐藤綺星。メンバー主演ドラマ『星屑テレパス』主題歌でこちらは出演メンバーがそのまま選抜されている模様。『マジムリ学園』の主演だった小栗有以がもう出演メンバーに入らない辺りに時の流れが…。

作曲はすみだしんや、編曲はあらケン。エンディングの「夢見てごめん」がブリブリ王道アイドルポップに対して主題歌の今作はロックナンバー。ロックバンド風のギターリフや最近流行らないと言われる間奏ギターソロまで展開するギターロックでカッコいい。1人をこじらせているこじらせ少年に微笑んでくれた”君”を好きになる…のではなく、こんな自分に話しかけるなんて相当変わり者だという発想から君は宇宙人だと発想が宇宙の彼方まで至ってしまう超思考少年が主人公。“友達になれる”となっていて恋愛感情に至っていないのもすぐに好きになってしまう策士家の描く主人公とは一線を画す。エンディングの「夢見てごめん」との落差が凄い。策士家の描く主人公の事だからカッコつけているだけで本音は「夢見てごめん」チュルッ チュチュチュル ラビューだったりしたらイヤだ…。

一応MVが用意されているが歌っている部分は皆無で明らかにドラマの映像をダイジェストしているだけで実質MV作ってなかった…。
★★★☆☆

Type-Bのみ
3.すれ違う瞬間(AKB48 17期生)

太田有紀、小濱心音、佐藤綺星、橋本恵理子、畠山希美、平田侑希、布袋百椛、正鋳真優、水島美結、山﨑空

センターは山﨑空。17期は2022年5月にお披露目され、約2年に渡って全員研究生のまま放置されていたが(表題センターの佐藤綺星始め何人かは研究生のまま選抜に入れていた)3月に全員まとめて正規メンバーへと昇格した。17期での曲は既に数曲あったが17期研究生名義だったので17期生名義では初の楽曲。

なお2020年12月に残っていたドラフト3期と16期を全員昇格させて以降2021~2023年と3年間昇格なしという過去最長の異常事態(これまでは2015年が唯一ゼロだった年で、2016年もドラフト2期の樋渡結依だけだったので2年間で1人だけというのが最大規模だった)になっていた。この間にどんどんメンバーが辞めていき、100人弱だった正規メンバーはついに30人を割ってしまったので今回の昇格で再度30人台に乗せるもまだ卒業が止まらないので今作時点で正規メンバーは30人ギリギリである。

作編曲は鶴久政治,齋藤奏太。昭和のチョコレートのCMソングみたいな(?)レトロアイドル歌謡ポップ。独特のこの80’s風味だが作曲がチェッカーズの鶴久政治か。STU48「花は誰のもの?」「君は何を後悔するのか?」に続いての48系への登場となったが、3曲の中でも圧倒的に昭和。
★★★☆☆

Type-Cのみ
3.君と僕のポールスター(18期・19期研究生)

秋山由奈、新井彩永、伊藤百花、奥本カイリ、川村結衣、工藤華純、久保姫菜乃、迫由芽実、白鳥沙怜、成田香姫奈、花田藍衣、八木愛月、山口結愛

センターは八木愛月。3月にお披露目となった19期(伊藤百花、奥本カイリ、川村結衣、白鳥沙怜、花田藍衣)が初参加。18期は昨年4月なのでセットにされているもののキャリアは丸1年違う。さすがに17期のように3年研究生のまま放置にしているとマジで正規メンバー20人割り込みそうな勢いでどんどん辞めているので早い段階で昇格させないとまずいのではないか。

作編曲はaokado。乃木坂46のC/Wで時々やるような昔ながらのフォーク風味の爽やかナンバー。普通にいい曲。
★★★☆☆

Official Shop盤/通常盤のみ
3.思いやり(3rd Campus)

岩立沙穂、込山榛香、永野芹佳、福岡聖菜、武藤小麟

センターは武藤小麟ここまで参加曲の無い残りの5人。U-21選抜曲に入れなかった17~19期は17期、18期&19期の曲が別にあってそこで全員参加しているのと、21歳以下の16期以前のメンバーもいなかったので、表題に入れなかった古株の22歳以上のメンバーとなる。この5人だけで不参加のままだと完全に肩たたき案件/引退勧告になってしまうような状況だが、5人だけ集められて3rd Campusとか名付けられるのもそれはそれでもっと強烈な肩たたき感が滲み出てしまうような…(最早思い出ユニットみたいな人数だし)。

作編曲はマツダヒロ。「BINGO!」の作曲者であり、そのまま合同会社BINGO!と会社名にしてしまった成瀬英樹(you-me)によるBINGO!所属作家による初採用で、演奏クレジットが関係者によって公表されている。まさかの生バンド仕様。明らかにこの曲だけオケが柔らかい響きでシティポップブームの流れを汲んだ懐かしさを感じる楽曲になっている。年長メンバー達に与えるOfficial Shop盤/通常盤枠という正直手抜きになってもおかしくない枠だったがこんな渾身の1曲が出てくるとは…人数が少ないのでソロパート回しも多く、長期在籍不遇メンバーのマジで最大の思い出曲になりそう。

しかし今作は新たなファン層開拓というより、おじさん向け?イマドキ電子音攻めもクール系も無く、レトロだったり昔ながらの王道的な安心感のある曲しかなかった。
★★★☆☆

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