Oh my pumpkin!/AKB48

2025年8月13日
2025年7月19日(先行配信)
初登場1位 売上38.0万枚

B0FKMG7598

前作から4ヶ月ぶり。20周年記念作として表題曲には久々に外部メンバーが大量参加。しかしかつてのように国内姉妹グループ(SKE,NMB,HKT,STU,NGT)ではなく、公認の海外グループからエース格メンバー1人ずつ、卒業メンバーからの参加となっている。

初回限定盤、通常盤、Official Shop盤の3種発売。通常盤とOfficial Shop盤はCDが同内容でジャケ写と封入特典のみが異なる(通常盤はトレカランダム封入、Official Shop盤は個別握手会、オンラインお話し会の参加権利、生写真付属。
初回限定盤と通常盤&Official Shop盤で3曲目が異なる。初回盤には「AKB48 20th Year 春コンサート2025」から7曲のライブ映像を収録したBlu-ray付。

前作でもA,B,CとBlu-ray付が3種あったが今作は1種しか無く、A,B,C,D…という区分が無くDVD/Blu-ray付が1種しかないのは2009年の14th『RIVER』以来となった。また全タイプ収録曲をまとめただけの配信限定Special Editionのみの追加音源が収録されたのは配信限定Special Edition史上初となる(元々はCD通りに別々に配信していたのを2015年乃木坂46『命は美しい』でコンプリートパックと称してまとめ配信を行い、その次の『太陽ノック』からSpecial Editionの名称になったがAKB48は頑なに導入せず結局姉妹グループ参加(JPN48状態)を廃止した2021年の『根も葉もRumor』からようやく導入していた)。

また近年はかなり先行してYouTubeでMVを公開していたが、今作は一転してMVが1つもないという異常事態となった。

1.Oh my pumpkin!

秋山由奈、新井彩永、伊藤百花、小栗有以、倉野尾成美、佐藤綺星、千葉恵里、花田藍衣、向井地美音、八木愛月、山内瑞葵
海外姉妹グループメンバー7名:Shania Gracia “Gracia”(シャニア・グラシア/JKT48)、Patalee Prasertteerachai“Hoop”(パタリー・プラサートティーラチャイ”フープ”/BNK48)、Christine Joyce Dela Cruz “CJ”(クリスティン・ジョイス・デラクルズ/MNL48)、桂楚楚 “Gui ChuChu”(グイ・チュ・チュ/AKB48 Team SH)、林于馨 “Lin Yuhsin”(リン・ユーシン/AKB48 Team TP)、Pimlapas Suwannoi “Lookked”(ピムラパス・スワンノイ”ルッケード”/CGM48)、Yi Shyan(イー・シャン/KLP48)
OBメンバー4名:前田敦子、高橋みなみ、小嶋陽菜、指原莉乃

センターは小栗有以現役11名、他11名という構成。海外からは1人ずつで全員初参加。前田敦子、高橋みなみ、小嶋陽菜は1期生、指原莉乃は途中でHKT48に完全移籍しており、HKT48でのキャリアの方が長いが今作ではAKB48の5期生OBメンバー扱いとなっている。小嶋陽菜、指原莉乃、高橋みなみは卒業以来の参加となるが、一足先に卒業していた前田敦子は10周年記念の「君はメロディー」での卒業メンバー参加枠以来の参加で卒業メンバー枠での参加は唯一2度目となる。

作曲は浦島健太,新Q、編曲は新Q。海外メンバーいる?誰得?としか思えないが、グローバルな戦略として各国で再生数を稼げることを狙ったのだろうか。各姉妹グループ参加では大して再生数は稼げないだろうし、AKB48としても純メンバーをおざなりにするJPN化の再来は避けたい、各姉妹グループも世界変異以降独立したグループとして軸を定めてきたのにまたエース格を献上して改めてAKB48の支店でしか無いイメージに戻されるのは拒否したい…と考えれば姉妹グループ参加の選択は無い。国内向けには卒業メンバー大量参加が効果的なところかもしれないが、あまり大量に参加されてもただの同窓会になってしまう上に現役メンバーがバックダンサー化していい事が何一つない。…で、ギリギリの利を取ったのがこの11+11なのかもしれない。

ウキウキポップ調(いわゆるモータウンサウンド)の明るい楽曲。AKB48でこの曲調だと2010年の『ヘビーローテーション』共通C/Wで総選挙22位以下のアンダーガールズで歌唱していた「涙のシーソーゲーム」を彷彿とさせる(古い人の発言)。あとイントロの一部のギターの後にイェーイェーイェー♪って入れたら嵐「Happiness」にもな普段王道的にやりまくっている路線ではないので適度に新鮮で耳に残る曲ではあるが、20周年記念でOBや海外メンバーを加えてやる曲としてのスペシャル感はあまり感じられない。前述のように王道ではないのでこれがAKB48だという感じも無いし、そもそも半分が現役AKB48じゃないメンバーが入っている時点でAKB48ではないし…。

「oh my pumpkin!」はどこの翻訳サイトにかけても「ああ、私のカボチャ!」としか翻訳してくれないが(Google翻訳先生による回答)、英語圏でスラング的に「愛しい人」の意味でも使われているらしく、「おお私の愛しい人!」の意味が正しい。各種翻訳サイト様はそこまで汲んでくれないが、一応今作はいつもの純情少年片想いソングにpumpkinというパワーワードを使って何?かぼちゃ?と思わせてインパクトを残す事を狙ったのと海外メンバー参加でグローバルなのでグローバルな表現を狙った高度な策士家による作詞術なのである…ったぶん。…とはいえアジア圏でpumpkinをカボチャではなく愛しい人と解釈する文化があるのかはかなり謎だが

MVが公開されなかったのは各国から全員集合できなかったから…?撮影したというメンバーのインタビューもあったとかいう話もあるが…。そもそも来日してんの?
★★★☆☆

2.意思の大木

岩立沙穂、太田有紀、工藤華純、坂川陽香、迫由芽実、下尾みう、鈴木くるみ、髙橋彩音、田口愛佳、徳永羚海、長友彩海、永野芹佳、成田香姫奈、橋本恵理子、橋本陽菜、畠山希美、福岡聖菜、布袋百椛、正鋳真優、武藤小麟、山口結愛、大賀彩姫、奥本カイリ、川村結衣、近藤沙樹、白鳥沙怜、丸山ひなた

Under Girls名義。センターは坂川陽香、徳永羚海。表題曲及び他のユニット2曲にも参加してない残りのメンバー全員で構成されている。

作編曲は柳沢英樹。元気ロック系の王道アイドルポップナンバー。いつもの純情少年系ラブソングではなく、謎視点からのこういう考え方で頑張っていこうぜ的な御導きソング。今作が他に選ばれてないその他全員である事からも下位メンバーに対しての作詞家からの応援メッセージのような歌詞だな…。
★★★☆☆

初回限定盤のみ
3.アイドルだよ、人生は…

大盛真歩、水島美結、山﨑空

ユニット曲。センターは大盛真歩。3人とも前作の選抜メンバーだが、現役メンバーの枠圧縮で追い出されてしまった5人のうちの3人(6枠減ったが村山彩希がは卒業)。

作曲はTAKAROT,Shoma Yamamoto,Funk Uchino、編曲はTAKAROT,Shoma Yamamoto。アイドルそのものを歌ったアイドルソング。サビは私を応援してね的な内容でキラキラアイドル仕様なんだけどそれ以外はかなり野心にまみれた本音が散見されて苦笑いしか出てこないような策士家すぎる内容がエグイ表面だけでも仲良くとかわざと足踏んでセンター目指すとかそういうのはさぁ…。いやJPN48状態でろくに知りもしない連中で集められたり、センター陣取るチーム曲のMV撮影だけ参加して劇場公演等のチーム活動なんてろくにやらない姉妹グループエース様がTeam 〇兼任とかあのグチャグチャな時代なら交流が無さすぎて表面だけ仲良い雰囲気とか足踏んでやりたくもなりそうだけど、ある程度活動を共にしていけば団結力重視で、個々に仲良くはないとか関心が無いとかはあってもわざわざ嫌悪し合うほど仲悪いとかはあまりないだろうに。そもそも歌い出しでお泊り写真撮られたりして謝罪会見したいとか悪ふざけが過ぎる。号泣坊主1人謝罪会見配信を行った伝説の峯坊主パイセンも20周年公演にゲストで来るんだぞ峯

超絶手抜き歌詞やネタ歌詞が出てくると坂道系だと今でもまとめサイトとかで取り上げられるが、今作も酷い内容として【悲報】とかいって取り上げられそうな歌詞なのに全く話題にならなかったのがそれはそれで滑り倒した感が…。
★★★☆☆

通常盤/Official Shop盤
4.スマホ、見てる場合じゃない

久保姫菜乃、千葉恵里、平田侑希、八木愛月、伊藤百花

ユニット曲。センターは伊藤百花。選抜にも入っている伊藤百花、千葉恵里、八木愛月の3人は今作で唯三の1人2曲参加、久保姫菜乃は唐突なピックアップ(ユニット2曲の参加メンバーの中で唯一11人追加のAKB48 members ver.にも参加していない)、平田侑希は現役メンバーの枠圧縮で追い出されてしまった5人の1人。現役メンバーの枠圧縮で追い出されてしまった5人のうち坂川陽香だけがアンダー送りとなったがセンターとなっているので、一応事情が事情だけに割を食った5人全員に救済措置的な温情は見せているようだ。

作曲はナスカ、編曲はStella。”青春も終わりかけ 気づけば20代”という惰性に支配された無気力青年急に人生に焦りだして色々考え始めてスマホ見ている場合じゃないという焦り啓発系ナンバー。”就職とか結婚とかする?しない?”って何故か就職と結婚を同列に扱っている事からして無職かモラトリアム大学生(3年か4年)想定か。若者への御説教ソングなのかもしれないが、今のAKB48ってこの世代のファン層かなり少ないのでは。曲調自体は妙に軽快で明るくてポップ。というかアレンジの随所でSMAP「SHAKE」がちらつく
★★★☆☆

配信限定Special Editionのみ
5.Oh my pumpkin!(AKB48 members ver.)

秋山由奈、新井彩永、伊藤百花、大盛真歩、小栗有以、倉野尾成美、坂川陽香、下尾みう、佐藤綺星、田口愛佳、千葉恵里、徳永羚海、長友彩海、花田藍衣、平田侑希、正鋳真優、水島美結、向井地美音、八木愛月、山内瑞葵、山口結愛、山﨑空

未CD化音源8月7日になって発表された48/46史上初の「配信限定Special Edition」のみ収録の追加音源。AKB48メンバーのみで歌唱したバージョンだが、参加メンバー11人ではなく人数をオリジナルに合わせて現役メンバー11人増員の22名。枠圧縮で追い出されてしまった5人はもちろんさらに6人も追加されており、仙台ファンミーティングにはこのメンバーで参加すると告知されているように、いちいち海外&OBを呼び寄せるのが困難なので基本はこっちの編成で稼働するようだ。わざわざ配信限定でも音源化して残したくらいだからなぁ…。

正直ほとんど同じで区別がつかないが、よく聞けば人数少なめでOBメンバー4名辺りが歌唱していたと思われる懐かしい感じの声が聞こえていたパートは違う声になっているのが分かるのかもしれない。まあ普通に最初からこのメンバーで出してもあまり変わらなかった。たぶん最終的にはこっちの編成で披露する回数の方が上回るはずだし。
★★★☆☆

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