2021年12月8日
21年12月14日(女子かしまし物語(モーニング娘。’21 Ver.)単曲配信)
初回生産限定盤SP1
初登場2位 売上13.2万枚
初登場14位 売上0.5万DL(Teenage Solution)
初登場15位 売上0.4万DL(ビートの惑星)
初登場17位 売上0.4万DL(よしよししてほしいの)
初登場19位 売上0.4万DL(女子かしまし物語(モーニング娘。’21 Ver.))
3月のアルバム以来の新作でシングルとしては1年ぶり過去最長ブランク。
前作までは初回盤DVD付A,B,C(両A面の場合はC無し)で各MVを収録、通常盤A,B,C(両A面の場合はC無し)、ダンスショットMVを収録したDVD付SPという複数発売でフォーマット化され、forTUNE MUSICのチェキ・サイン・トーク会商法によるセット売りでSP盤以外をまとめてBOX入りで売っていたため、発売直後からオークションで未開封のBOX入り全種(SP以外)が大量に格安で出回っていたが今作では商法が変わったためこの現象が見られなくなった。
今作では初回盤A,B,C,通常盤A,B,C、初回生産限定盤SP1、SP2とSP盤が増量された。
初回生産限定盤SPは映像付きではなくなり、SP1は28Pフォトブックレット+デジパック仕様トールケースサイズで「女子かしまし物語(モーニング娘。’21 Ver.)」を追加収録。
SP2は「よしよししてほしいの」フリーアングルぐるっと動画ダウンロードカード14種より1種ランダム封入(初の商法)。このSP2のみ発売が22日に延期された。
また初回盤DVDが廃止され、Blu-rayへ移行。加えてSPのDVDに収録していたダンスショットをA,B,C各種に収録し、A,B,CのBlu-rayがMV+ダンスショットMV+メイキングとなった。前作ではメイキング映像収録に伴い初回盤の価格が1760円→1870円に値上げされたが、2200円まで跳ね上がる事態となった。
この値上げがセット売りでは著しく響くためか、全種セット売りではなく、初回盤3種のうちいずれか1種+通常盤3種の4枚セットでチェキ会サイン会、通常盤3種セットでトーク会というシステムになり、BOXセット販売も廃止された。オークションで出回らなくなったのはこれが原因。
一方で「ビートの惑星」は本MVが収録されず、CのBlu-rayは「ビートの惑星」Close-up Ver.のみ、「Teenage Solution」「よしよししてほしいの」のfeat. 佐藤優樹Ver.という素材再利用で省エネしている。YouTubeで公開されている「ビートの惑星」はClose-up Ver.というよりはシーン数が多くてそこまで簡易なものではないが…。
佐藤優樹の最終参加シングル。
1.Teenage Solution
編曲は平田祥一郎。Teenageとはなっているもののいつものつんく節の大人っぽい感じの歌詞で全く若い感じはしない。お花畑系の女の子感全開の歌詞も得意としていたのでてっきりTeenageというからにはそっちの方向性の歌詞かと思ったが、10代のシリアスな内面の心の動きを繊細に表現…みたいな評価されそうな感じで…。一応Teenageなので若いメンバー中心になっているようで間奏の台詞も若手で回している模様。かなり背伸びした感じでTeenage感全く無いが10代の背伸びがテーマなのか…。
ただ「ピョコピョコ ウルトラ」とかお花畑系女の子の妄想みたいな歌詞が多かった10年代前半頃ってつんくの娘が幼児期だった頃と重なっていたはずで(08年に双子が生まれている)、2人とも中学生くらいに成長しているのでそれがふわっと反映されていたりするんだろうか。
★★★☆☆
2.よしよししてほしいの
編曲は大久保薫。結局またいつもの2トップアレンジャーでいつもと同じようなメロディアスさに欠けるリズム感重視のいつも通りな感じの曲。時々ギミックが印象に残る曲も出てくるが今回はいつも通りの横一線かなぁ…。それにしても今のメンバーは全員が普通以上に歌えててうまいんだけど逆にそれで横一線で味が無くなってしまっている感じもある。つんくもブログで今のメンバーは全員歌えるのでユニゾンになった時に難しいみたいな事を書いていたが、やはり1人2人変な声だったり、うまくはないけど一生懸命さが伝わってくるようなメンバーがいると味が出る。そういった凸凹がグループには必要なのだろう。
★★★☆☆
3.ビートの惑星
作詞は児玉雨子、作曲はErik Lidbom,miwaflower、編曲はErik Lidbom。非つんくの外部提供曲。Erik Lidbomは共作で嵐(オレセカ路線の最初の「Turning Up」)とか最近だと倉木麻衣のアルバムにも名前が入っていた人物。非つんく路線では児玉雨子はいつも通りだが、作編曲に横文字海外作家が参加するのは初めてなのでは…。なんかこの事務所そういうオシャレな起用はせずに同じようなメンツを使いまわすイメージだったが珍しい。
大枠では前2曲と近い方向性の打ち込みダンスナンバーで一定のクールさやカッコよさを堅持しているものの、前2曲にはない明るさ、ポジティブさ、ポップさがあって聞きやすい。また3曲の中では最もメロディアス。ひたすらリズム感重視でアレンジャーの貢献度が高いつんく曲にもそれはそれで魅力はあるし、前2曲に比べると今作だけリズミカルさが弱い(らしさが無い)のも分かるが、つんくだけでは横一線すぎるところがあるので、非つんくの外部提供曲は絶対に必要だなとは思う。
★★★☆☆
4.女子かしまし物語(モーニング娘。’21 Ver.)
Additional Trackとして初回生産限定盤SP1のみ追加収録。当初この音源は配信されなかったが少し遅れた14日になって単曲配信された(ハロプロはST拒否しているのでDLのみ)。
04年の23rdシングルの最新版。メンバーネタソングなのでライブで披露される際はメンバー変動に伴い適宜変更されてきたがCD化されているものとしては「2」「3」「2011ドリムス。Ver.」「モーニング娘。’17 Ver.」に続く5度目(1つはドリムス。なのでモーニング娘。に限れば4度目)。
鈴木Daichi秀行の編曲だけでなく演奏表記もオリジナルと同じでつんくのコーラス表記があり、つんくのコーラスも聞こえるのでメンバー数に合わせたオケ尺調整+現メンバーによるコーラス追加を行って基本使いまわしと思われる。
オリジナル発売時点で人気が傾きまくっていてそんなに一般知名度が高い曲でもないし、当時はメロディーも微妙な印象で正直そんなに使いまわすような曲かとは思うし、早い段階で別のメンバーネタ曲作り直せばいいのに(SMAPなんかメンバーネタ曲3回作ってるし)とは思っていたが、近年の楽曲と並べるとやはり相当にメロディーが良く聞こえる。当時のはなんかなんとなく合わせたようなのや、辻希美に合コンネタをぶち込むというアイドル禁忌をやらかすなど単にキャライメージから適当に創作を織り交ぜている作風だったけど、昔よりもメンバーと意外とけっこう時間を取ってやり取りをしていると思われ、歌詞のネタがちゃんと本人に寄り添っているぽく丁寧になっているように感じた。そのキャラを生かせる地上波冠番組を失って久しいのでライブに行くようなファン以外には全く各メンバーのキャラが分からないのは仕方ないか。
★★★☆☆
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