なんだかセンチメンタルな時の歌/最KIYOU /モーニング娘。’24

2024年8月13日
初登場1位 売上10.6万枚
初登場14位 売上0.3万DL(最KIYOU)
初登場18位 売上0.25万DL(なんだかセンチメンタルな時の歌)

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前作から10ヶ月ぶり。最年長の石田亜佑美が秋のツアーで卒業を発表しているため最終参加作となる見込み。9期はリーダー生田衣梨奈が残っているので、10期が先に全員卒業する事となった。

初回盤Aは「なんだかセンチメンタルな時の歌」MV、Dance Shot Ver.、メイキング収録Blu-ray付。
初回盤Bは「最KIYOU」MV、Dance Shot Ver.、メイキング収録Blu-ray付。
初回生産限定盤SPは「COUNTDOWN JAPAN 23/24(12月29日 幕張メッセ)」「JAPAN JAM 2024(5月3日 千葉市蘇我スポーツ公園)」の2本のフェス出演時ライブ映像剛ジェイ27曲を収録したBlu-ray付。
通常盤A,Bはジャケ写とトレーディングカードソロ13種+集合1種のうち1種ランダム封入が「なんだかセンチメンタルな時の歌」仕様か、「最KIYOU」仕様かの違いがあるのみでCDの中身は同じ。曲順差し替えもしていない。

今回は両A面のためCは存在しない。初回生産限定盤SPは前作もライブ映像だったが今回は2本のライブとなったため4400円→5500円へと値上げ。

1.なんだかセンチメンタルな時の歌

編曲は神谷礼。前作「Neverending Shine」で新参加したアレンジャーで続けての起用。

かなり実験色の強い楽曲で古びた雰囲気のピアノがポロンポロン響き渡るバックにチキタカに乗せたラップ調で極めて音数少なめに早口で進行。サビでもほとんどメロディアスさはなく、ひたすらリズムに音を載せていく。つんく曲はEDM再ブレイクとか言い出した前後からメロディーで聞かせるよりもリズム重視になり、さらに声を失ってからはますますメロディアスさ放棄でリズム当て一辺倒になった感があるが今作はその極みとも言える。本人が今回のライナーで”仮歌を自分で入れることが出来なくなった分、音符に対して歌詞を落とし込んでいく時に今まで以上に神経を使うようになっています。“と今になって開口一番に明言。曲については音符へのはめ方への言及だけでほぼ終わらせているくらいなのでやはり聞くべきはそこなのだろう。正直メロディーは全く残らないし、実験性を楽しむ、中毒性があるのかもしれない…というところで聞くしかないのか。ピアノを生かした実験曲で言うと10年前の「時空を超え 宇宙を超え」(大久保薫編曲)の時は大久保薫の手腕により切り刻んだピアノを生かしつつもまだメロディーでも聞かせる曲で底力を感じたんだけど、今作は終始リズム乗せ重視すぎてなんとも…
★★★☆☆

2.最KIYOU

作詞:児玉雨子、作曲・編曲:大久保薫。非つんく案件となり、長年の最大の功労者といえるアレンジャー大久保薫が作曲まで担当。前作「Wake-up Call~目覚めるとき~」でも星部ショウとの共作で作曲していたがついに単独作曲。元々他への提供では作曲も行っていたが、つんく曲のアレンジには2006年頃から参加してずっとアレンジャーに徹していた。

案の定大久保薫がアレンジャーになってからのモーニング娘。っぽい曲、しかも最近のつんくのリズム重視曲よりは遥かにメロディーがちゃんと動く、とはいえ全盛期つんくには遥かに及ばない…というつんくが確かに過去ヒットメイカーであった事も同時に感じられる。

そして最大の功労者アレンジャー大久保薫が作曲まで初めて担当した今作が「なんだかセンチメンタルな時の歌」をDLランキングで501DL差で上回ってしまった。コアに買い支えるファンは何が何でもつんく曲絶対肯定主義派なのかと思っていたし、今回の実験曲はいかにも”楽曲派”ファンが絶賛しそうな方向性だったので、501DLも差がついたのは衝撃的だが…この結果は今のリズム重視極まりすぎたつんく曲へのファンの答え…なのか…?
★★★☆☆

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