歩道橋/乃木坂46

2024年12月10日
2024年11月10日(歩道橋)
2024年12月5日(それまでの猶予)
2024年12月8日(相対性理論に異議を唱える)
初登場1位 売上49.7万枚
初登場9位 売上0.8万DL(歩道橋)
初登場2位 売上0.3万DL(Special Edition/アルバム扱い)

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前作から4ヶ月ぶり。

10月27日に発売告知後、11月1日に向井葉月が卒業を発表、12月31日付で卒業引退となったが、卒業発表時点で今作へは不参加としており、前作が最終参加作だった事になった。

Type-A,B,C,D,通常盤の5種発売。3曲目が全て異なる。A~DのBlu-rayの内容は全て異なる。6月の香港ライブの映像で山下美月卒業直後で3期生全員参加になっているため、向井葉月だけでなく阪口珠美も参加している。

アンダー曲が全種共通枠→Type-Aのみ→通常盤のみと連続で移動した。これまで全種共通枠(2曲目)とType-A,B,C,Dのいずれかに収録される(MVを制作しているのでMV収録枠があるDVD/Blu-ray付形態のどれかに収録は2nd以降マストだった)のが慣例になっており、通常盤にアンダー曲が収録されたのは初。前作の5期生曲と枠交換となる。以前は通常盤=MV制作無しの枠だったがMV収録廃止に伴いこの法則は無くなっており、MV制作枠で使用されるようになっていた。

1.歩道橋

奥田いろは、金川紗耶、弓木奈於、小川彩、筒井あやめ、田村真佑、岩本蓮加、林瑠奈
五百城茉央、川﨑桜、久保史緒里、与田祐希、一ノ瀬美空、中西アルノ
賀喜遥香、井上和、遠藤さくら、池田瑛紗、梅澤美波

センターは遠藤さくら。Wセンターの「Monopoly」以来4度目、単独では「ごめんねFingers crossed」以来3度目。奥田いろはが初選抜、林瑠奈が「ここにはないもの」以来の選抜復帰。代わりに菅原咲月、冨里奈央がアンダー行きとなった。

作曲は杉山勝彦、編曲は石原剛志,杉山勝彦,麻尾悠太。ハズしすぎた前2作、このままでいいのか2024年というところで満を持してみん杉(みんな大好き杉山勝彦)投入「Monopoly」以来1年ぶりで2年連続12月の年内最終作をみん杉で締める。みん杉で1年終われば大丈夫っしょ!とばかりに春や夏は積極的に攻めた路線に挑んでいるのかもしれない。今年は昨年と違ってハズしすぎてハマらなかったけど。アレンジャーを3人も揃えるなどかなり苦心した様子も伺えるし、こういうのが連続して続いたら完全にマンネリだったと思うし、みん杉ではないが「ここにはないもの」→「Monopoly」ときて今作みたいに3作続いたら今作はほとんど聞かなかったかもしれない。間にハズシまくった曲を挟んでらしい曲の渇望感を煽っておいていわゆる誰もが思うザ・乃木坂曲を引っ張って年内最後に持ってきていい気分で1年を締めくくるのはなかなか策士だ(ただ気分で曲を選んで作詞しているだけかもしれんが)。

いかにも卒業ソングもしくは卒業推奨ソングのような歌詞なのと初披露時の演出から遠藤さくらが卒業するのかと思ったら狙ってやったハズしだったのだろうか。そして冬の都会を舞台にしているだけでも割と珍しいのにさらに強調してスタジオでの雪景色&メンバーにも雪が降り積もっているカットを挟むなど徹底してウィンターソング仕様MVなのがここに来て新しい。冬の時期にほとんどライブが無い(バースデーライブは2月だったが夏のツアーよりもベスト選曲になりがちであまり季節感は出さないし、近年は春以降にズラしがち)、夏に夏を銘打ったツアーを定番にしているので夏シングルばかり増えていくからな…。

なお近隣ではわざわざ歩道橋を使わない&老朽化による歩道橋撤去が相次いでいてこの歌詞の根幹を揺るがす事態になりつつある…。
★★★★☆

2.相対性理論に異議を唱える

五百城茉央、池田瑛紗、一ノ瀬美空、井上和、岡本姫奈、小川彩、奥田いろは、川﨑桜、菅原咲月、冨里奈央、中西アルノ

5期生曲センターは岡本姫奈、アルノと共に加入即問題行動発覚自粛となった事もあって人気もなかなか伸びなかったようだが前回のアルノの選抜復帰に続いて初センター曲となった。アルノ以上の珍デビュー(メンバーを段階的に発表途中で問題発覚となり、岡本姫奈のプロフィール情報は公開前だったので、正式に顔と名前が発表される前に名前と自粛だけ先行して発表されるという史上唯一の超珍事を引き起こした)、その内容も彼氏バレ+MV撮影時の動画や写真をSNSに投稿+プライベートの友人に漏洩されるおまけ付というフルコーススキャンダル仕様だったため、最悪即活動辞退、復帰できても万年アンダー、万年後列メンバーはもう決定事項と思われただけに大抜擢だなぁ…。

作曲はナスカ、編曲はmellow。5期生もすっかり大人に…。というか豪快おバカキャラが定着して相対性理論とか絶対分かってなさそうな岡本さんセンターで相対性理論に異議を唱えるとかインテリ全開なタイトルの曲を歌わせるって策士が過ぎるぜ策士家。まあ内容はただ一直線にI LOVE YOUな主人公が光より早く君の元に向かいたいがアインシュタインとかいう奴が光より早いものは存在しないとか言ってるらしくて相対性理論というらしいがそんなものは信じねぇアインシュタインは絶対間違っている(超誇張雑訳)というものなので…まあそんなに賢い主人公ではないか。あと謎に主人公の行動範囲が井の頭線沿線に限定されているのは何故…?

曲調は乃木坂よりも櫻坂C/W路線か。5期生の中ではあまりうまい方じゃない印象だったけど(バレエ特化なイメージ)、今回は随所でソロパートもあり、普通にかなりいい歌声に聞こえる。
★★★☆☆

Type-Aのみ
3.世界一のダイヤモンド

池田瑛紗、梅澤美波、賀喜遥香、菅原咲月

ユニット曲。3期と4期で1人ずつ、5期2人という編成だが、発売後に菅原の副キャプテン就任が発表されたので、キャプテンと副キャプテンが揃った事に。賀喜と池田はそうでもなさそうだが幹部系ユニット?

作曲は山田智和、編曲は住谷翔平。クール系ダンスナンバー。ソロパート回しも多いので聞きどころはあるけどこれも櫻坂のC/Wにありそうなクール系。「世界一のダイヤモンド」だから最後の歌詞が世界最大と言われる「カリナンダイヤモンド」なのか。これ中田花奈(2020年卒)が在籍している時に発表してたら絶対カナリンダイヤモンドに間違えられてカナリンカナリン連呼される中田全盛期曲になってただろうな。
★★★☆☆

Type-Bのみ
3.夕陽は何色か?

遠藤さくら、岡本姫奈、佐藤楓、筒井あやめ

ユニット曲。3曲の中でこれだけ愛知県出身者という明確な基準が判明している。5期曲センターにユニット選抜って岡本大出世…。

作曲は八木篤史、編曲は塩原大貴。純情少年片想い系ラブソング。一転して今度は日向坂のC/Wにありそうな曲。
★★★☆☆

Type-Cのみ
3.乃木坂饅頭

一ノ瀬美空、井上和、小川彩、川﨑桜、与田祐希

ユニット曲。3曲の中で唯一4期生の参加が無く、3期の与田と5期生4人という偏った編成になっている。

作曲は成本智美、編曲は曽木琢磨。クールなトラックに乗せて“推しくら饅頭”→”乃木坂饅頭”というぶっ飛んだ発想の新アイドルソング。櫻坂とか日向坂にありそうなC/Wが続いていたがここでどこでもないような独自性を発揮。今作C/Wの中で圧倒的に足りない遊び心とアイドルならではの独自性が発揮され、一際存在感があり、今後も残りそうな1曲だ。

珍曲ユニット請負人の田村真佑が不参加なのは意外だが、与田と後輩という組み合わせもまた最適でそっちを取ったか。

ただ”推し”っていうAKBしか使ってなかったはずがいつの間にか一般化したこの概念、未だに何故この言葉なのかどういう意味合いなのか良く分からないんだよなぁ…。モーニング娘。全盛期の時代は”モーヲタ”なんて言葉がネットスラングになっていたように熱狂ファンの事を”オタク”→”ヲタク”→”ヲタ”でAKB全盛期もまだこっちの言葉が残っていたように記憶しているが…ここ10数年くらいでいつの間にか”推し”+”○○活”と謎の融合で”推し活”がアイドル以外に広く使われ一般化してしまった。意図的に仕掛けられて誘導されていった気がしてならないんだけど…。
★★★☆☆

Type-Dのみ
3.雪が降る日にまた会おう

五百城茉央、池田瑛紗、井上和、一ノ瀬美空、岩本蓮加、梅澤美波、遠藤さくら、小川彩、奥田いろは、賀喜遥香、金川紗耶、川崎桜、久保史緒里、田村真佑、筒井あやめ、中西アルノ、林瑠奈、弓木奈於、与田祐希

選抜曲(表題曲と同じメンバー)。

作編曲は早川暁雄。またクールなウィンターダンスナンバー。全体曲では珍しいタイプの曲だがバランス的にはもっと明るいのや爽やか系を持ってくると思った。季節的には合っているし、相対性理論やダイヤモンドよりはいいとは思うんだけど今作の中ではなんだか被り気味で埋もれてしまう感じ
★★★☆☆

通常盤のみ
3.それまでの猶予

吉田綾乃クリスティー、黒見明香、松尾美佑、矢久保美緒、伊藤理々杏
中村麗乃、佐藤璃果、岡本姫奈、佐藤楓
菅原咲月、冨里奈央、柴田柚菜

アンダー曲センターは冨里奈央。同じく前作選抜だった菅原、元選抜常連(「Monopoly」まで6作連続)だった柴田がフロントメンバーとなっている。

作曲はフジノタカフミ、編曲は玉木千尋。レトロ感のあるディスコ風味のナンバー。ディスコっぽくはなかったけどどこか歌い出しがひなた坂46の「錆つかない剣を持て!」と印象が被るところがあるなぁ。
今年は極端にこれだっていうC/Wが少なかった印象。
★★★☆☆

Blu-ray

2024年6月28日香港・Hong Kong Convention and Exhibition Centreで開催されたライブから抜粋収録して4分割。タイトルは全種同一の「乃木坂46 Live In Hong Kong」だけとなっており、〇〇編のような区別はされていない。

五百城茉央、池田瑛紗、一ノ瀬美空、伊藤理々杏、井上和、岩本蓮加、梅澤美波、遠藤さくら、賀喜遥香、川﨑桜、久保史緒里、黒見明香、阪口珠美、佐藤楓、田村真佑、中村麗乃、向井葉月、弓木奈於、吉田綾乃クリスティー、与田祐希

参加メンバーはこの時点での最新作だった前々作「チャンスは平等」選抜メンバー。このシングルは山下美月卒業に伴い3期生全員選抜だったため、通常の選抜枠では招集されないようなアンダー常連の3期生も全員参加している一方でこれにより枠が圧迫されて4,5期生の参加が減っている。センターだった山下美月は卒業後のため不参加、阪口珠美はまだ卒業前のため参加(清宮レイも卒業前だがアンダーなのでいない)。香港出身である黒見明香がアンダーから唯一追加招集となった。

Type-A
乃木坂46 Live In Hong Kong

シンクロニシティ(センター:梅澤美波)
気づいたら片想い(センター:遠藤さくら)
何度目の青空か?(センター:久保史緒里)
おひとりさま天国(センター:井上和)
ドキュメント「香港到着編」

ライブ序盤4曲をMCも含めてそのまま収録+到着時のドキュメントで30分程度の内容。

「気づいたら片想い」「何度目の青空か?」はもう当時のメンバーゼロなのでほとんどカバーみたいなもんだが、「シンクロニシティ」に参加していた3期生4人のうち2人が卒業済みとなったため、この曲でももう久保と与田しかオリジナルメンバーいないのか。

ドキュメントはこれだけ翌日からリハ開始の移動日なので仕事前の観光気分でリラックスモードなメンバーが見れるという意味では1番楽しい内容。

Type-B
乃木坂46 Live In Hong Kong

平行線(岩本蓮加・久保史緒里・阪口珠美・与田祐希)
あらかじめ語られるロマンス(伊藤理々杏・中村麗乃・向井葉月・黒見明香・五百城茉央・井上和)
心のモノローグ(遠藤さくら・賀喜遥香)
ごめんね、スムージー(池田瑛紗・一ノ瀬美空・川﨑桜)
でこぴん(梅澤美波・佐藤楓・吉田綾乃クリスティー・田村真佑・弓木奈於)

Type-Aの後の2曲とMCをカットしてユニット曲ブロックを5曲連続全て収録。Type-Bのみ1曲多い5曲だが代わりにドキュメント映像が無い。全曲にメンバーが1人ずつ覚えてきた広東語で簡単な挨拶をするMCも残して収録している。相当難しかったのといちいち長めに喋っていたら時間が無くなってしまうので挨拶は短いが、当然香港出身である黒見の挨拶だけはある程度長い

今作の中で1番面白いというか既視感が少ないのはやはりこのユニットブロックだろう。「平行線」のみ大園桃子が卒業しているだけでオリジナルメンバー5人のうち4人が揃っているがそれ以外は1期生のユニット曲(「あらかじめ語られるロマンス」に1人だけ2期生堀未央奈が参加)という古い曲ばかり。香港には直近の現メンバー参加のユニット曲やるより、とっくにいないメンバー時代の曲の方が馴染み深い古いファンが多いのだろうか。

Type-C
乃木坂46 Live In Hong Kong

制服のマネキン(センター:井上和)
インフルエンサー(センター:岩本蓮加・阪口珠美)
命は美しい(センター:梅澤美波)
ここにはないもの(センター:遠藤さくら)
ドキュメント「バックヤード編」

Type-Bの後の2曲をカットして4曲連続収録。この1つ前に香港出身特権で参加した黒見がセンターの「月の大きさ」があったらしいんだけど容赦なくカットである。

飛鳥卒業曲の「ここにはないもの」こそ遠藤センターに変えて比較的参加者が多い曲だがそれ以外は相変わらずオリジナルメンバーゼロの過去代表曲ばかり。バースデーライブ映像でほぼ毎年聞かされている曲だから抜粋収録のタイミングでは別に選ばなくてもなぁ…。

ドキュメントはリハーサルと当日舞台裏メイキング。観光気分で楽しそうだったType-Aから一転して広東語を練習している場面が多い。

Type-D
乃木坂46 Live In Hong Kong

空扉(センター:梅澤美波)
君に叱られた(センター:賀喜遥香)
夜明けまで強がらなくてもいい(センター:遠藤さくら)
人は夢を二度見る(センター:久保史緒里)
ドキュメント「ライブ終了後編」

Type-Cの後の5曲をカットして本編最後までの4曲連続収録。アンコールは全てカットとなった。

終盤にかけては現メンバーが中心メンバーになってきた頃の曲へ移行。やはりそこも見せておかないと…。

しかしType-Aのライブ開始後最初のMCで梅澤が広東語で少しだけ挨拶したのとType-Bのユニットごとに1人ずつ広東語で喋ったの以外はみんな思いっきり日本語のみでMCしているけど、特に同時通訳している様子も無い。これ現地観客に伝わってんの?VTRでのインタビュー映像やメッセージ表示は全て広東語のテロップを出しているんだけど、けっこう長々日本語で話して1フレーズすらも広東語使わない(「ありがとう」とか「愛してます」とか日本に来た外タレが日本語分からなくても話の終わりにサービスで一言だけ言ってくれるようなのもやっていない)のは気になった。現地ファンは日本語を聞き取れるくらい訓練されたコアファンが集っているのか、現地在住の日本人や日本からついていった太客が大半を占めているのか…。まあでも何を喋ってもたぶん何言ってるのか分かってなくてもみんなウオオ!ウオオ!と盛り上がっているのでいいのか。

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