2025年3月26日
2025年2月3日(懐かしさの先)
2025年2月23日(100日目)
2025年3月12日(ネーブルオレンジ)
2025年3月22日(タイムリミット片想い)
2025年3月25日(交感神経優位)
初登場1位 売上50.8万枚
初登場8位 売上0.5万DL(懐かしさの先)
初登場48位 売上0.1万DL(100日目)
初登場10位 売上0.6万DL(ネーブルオレンジ)
初登場50位圏外 最高50位 売上0.15万DL(タイムリミット片想い)
初登場42位 売上0.08万DL(交感神経優位)
初登場2位 売上0.3万DL(Special Edition/アルバム扱い)
前作から3ヵ月ぶり。与田祐希の1月発表、2月卒コンの卒業に合わせて2月3日に「懐かしさの先」、23日にソロ曲「100日目」が配信シングル扱いでリリースされ、今作の発売告知はその中間の2月16日だったが、2曲ともC/Wに収録されることが発表されたのは3月になってからだった。さらに表題曲を3月12日に、2月に加入メンバーが発表されたばかりの6期生デビュー曲「タイムリミット片想い」を22日に、アンダー曲「交感神経優位」を前日25日(フラゲ日)に先行配信した。
与田祐希卒業コンサートと前後して6期生11人の加入が発表される一方で、3期生の中村麗乃が2月28日に、佐藤楓が3月7日に卒業を発表した。中村は今作の表題/アンダーに既に不参加だが、「懐かしさの先」は発表前の全員参加曲のため参加している。佐藤楓はアンダー曲に参加していて今作(アンダー)が最終参加となる。
1月のスキャンダルで一時活動自粛になっていた岩本蓮加は与田の卒コンで早くも復帰。アンダー送りにはなったものの、不参加だったのは「懐かしさの先」MV撮影のみで音源自体には参加していた事が正式に判明した。
初回盤A,B,C,D,通常盤の5種発売。C/W3曲目が全て異なる。A~DのBlu-rayはA~Cに「乃木坂46 36thSG アンダーライブ」を分割抜粋収録、Dは「Documentary 懐かしさの先」となっている。新人加入時恒例となっていた6期生のドキュメントや個人PVが制作されずに初音源が収録されるという初の事態となった。
Sony Music Shop限定で“与田祐希”特別仕様盤も用意されたが、これは与田祐希参加楽曲が収録されたType-Dに与田祐希ソロジャケットスリーブをつけただけで中身はType-Dと同じとなる。
先に配信で2曲出て2曲ともMVが制作されていたが、いつも通りMVが3曲制作されたので今作からは合計5曲と久々にMVをBlu-ray収録していた時代の本数になった。
1.ネーブルオレンジ
小川彩、川﨑桜、久保史緒里、池田瑛紗、梅澤美波、五百城茉央、一ノ瀬美空
賀喜遥香、井上和、中西アルノ、遠藤さくら
Wセンターは井上和、中西アルノ。井上は3度目(夏以外は初)、中西は2度目(デビュー即活動自粛以来)。卒業した与田、スキャンダル岩本が外れ、空いた2枠に菅原、冨里が共に前々作以来の選抜復帰、初選抜はなし。また5期生は岡本姫奈以外全員選抜となったため、岡本姫奈がお気持ちブログを更新する事態となった。
作曲は中村泰輔、編曲は樫原伸彦。挑む作風が多い春シングルには珍しい乃木坂らしいしっとり感を前面に出しつつも新しい感じがする1曲。歌い出しが井上和、中西アルノのソロになっていて2人の歌の綺麗さを前面に出してきているのもなかなか今まで無かった事だ。王道っぽい雰囲気ながら曲構成が異色でA→B→C→A、A(半分)→B→C→A、C→A→Dという展開になっていて、冒頭の2人のソロの部分が普通にAメロだと思ったらサビが全く同じメロディーだった。AがAメロとサビを兼ねているという事で、このAをAメロと捉えてしまうとサビが無い曲になってしまうので、この構成からサビどこと思ってしまうと物足りない地味曲に感じられてしまうのかもしれない。確かに派手な盛り上がりはなく、シングルの中ではかなり落ち着いた作風ではある。ただ「Actually…」で攻めすぎて失敗しているのでアルノセンターで同じような曲調でこれ以上反感買いに行くわけにもいかないし、「インフルエンサー」「シンクロニシティ」などデコ大用に代表曲狙いの歴代楽曲が多い春シングルでこれらに類するような曲を出しても過去は越えられないし、昨年はディスコで大滑りしたばかり。かなり難しい局面だったのは間違いなかったわけで、頼みのみん杉曲「歩道橋」での立て直しから流れを崩さずに雰囲気は保ったまま新しさも見せる、2人の歌唱を押し出すという事で最適解にたどり着いた感じ。ライブでは盛り上がらないだろうし、人気曲にもならなそうだけど、らしさと新しさも混ぜ合わせた乃木坂46らしい楽曲で個人的には近年の曲の中ではそこそこ上位に入る1曲になりそう。
あと歌い出しド頭から出てくるのとメロディーの乗せ方からも”ネーブルオレンジ”というよりも、(正確には”ねぇブールオレンジ”だが自動補正がかかって)“ねぇブルーオレンジ”に聞こえるので、ブルーオレンジに向かって呼び掛けているみたいな感覚になる。
★★★★☆
2.懐かしさの先
遠藤さくら、賀喜遥香、金川紗耶、黒見明香、佐藤璃果、柴田柚菜、田村真佑、筒井あやめ、林瑠奈、松尾美佑、矢久保美緒、弓木奈於
五百城茉央、池田瑛紗、一ノ瀬美空、井上和、岡本姫奈、小川彩、奥田いろは、川﨑桜、菅原咲月、冨里奈央、中西アルノ
2月3日の配信シングル。共通枠C/WでCD化となった。センターは与田祐希。正式な参加メンバーがクレジットされた事でMV不参加になっていた岩本が音源には参加していた事が判明した。作曲は温詞、編曲はTomoLow。

★★★★☆
Type-Aのみ
3.交感神経優位
松尾美佑、岡本姫奈、柴田柚菜、佐藤楓、伊藤理々杏
センターは柴田柚菜。初センター。初期の頃はイマイチ特徴に乏しく、2021年2月の『乃木坂工事中』の4期生ダービー企画のテロップ表示で4期生メンバーに馬名風の名前が付けられた際に当時の各自の特色を生かした名前になっていたところ、柴田は“チバノオジョウサン”と出身地+何となく育ちが良さそうなイメージだけの全員の中で最も無難な名前にされたほどだった。しかし『乃木坂スター誕生!』で歌唱力の高さが発掘されるとソロ歌唱での出番も増え、「Actually…」~「Monopoly」まで選抜常連に定着。冠ラジオも始まり、4期生屈指の歌唱メンバーとして不動のポジションを築いたかに見えたが…昨年の「チャンスは平等」で3期生全員選抜での押し出しでアンダー行きになるとそのまま今作まで連続アンダーとなり、すっかり万年アンダーメンバーに格落ちしてしまっていた。良くも悪くも普通っぽさ、親戚の可愛い子っぽさが魅力であるが、キャラが立っているだとか凄く機転が効くとか行動言動が面白くなってしまうタイプではないので個性豊かな面々と5期生プッシュの波の中で埋もれていってしまった感じだった。
5期生で唯一取り残された岡本だとか、選抜常連になれなかった最終参加佐藤楓、伊藤理々杏はいつまでも初期の3期生曲「僕の衝動」キメポーズの1発芸人みたいな扱いだったり、最後尾で禊状態の岩本、謎に「らじらー」降板させられた辺りから扱いの悪さはメンバー随一の佐藤璃果…と人数が少なくなって、いつもは必ず次期選抜候補っぽい子もいるのに今回は全員が不遇・伸びきれなかった・万年アンダーなメンバーしかいないような状況になってしまったような…。
作編曲は杉山勝彦。しかしここでみん杉投入。アンダー曲もなんだかすっかり停滞感が漂っていて、極稀にしか残ってくる曲が出なくなって久しいが今回はしっかり柴田柚菜の雰囲気に合わせて爽やかながら躍進期のアンダー曲も彷彿とさせるようなストレートな良曲。歌詞はまあなんかいつもの一方通行純情少年の求愛ソングの表現としてこの言葉使いたかったんだろうなという感じで逆に良く分からん事に…。
★★★★☆
Type-Bのみ
3.タイムリミット片想い
6期生デビュー曲。センターは矢田萌華。2期と5期は加入即表題曲センターデビューだったが、3期4期の時と同様に期別曲デビューで期別曲のみ参加からスタートとなった。
作曲は3grass,麻尾悠太、編曲は麻尾悠太。爽やか王道アイドルポップ。3期、4期、5期のデビュー作に比べると特徴に乏しい超量産型楽曲に聞こえてしまう。“期別曲の2曲目以降に出てくるそこそこいい曲なんだけどライブでもあまり披露されなくなっていつの間にか埋もれてしまった曲”を地で行くような…(3期だと「未来の答え」、4期だと「猫舌カモミールティー」、5期生曲は連投しすぎたので直近の曲ほどこの枠に入っていきそう)。今作の場合、Special Editionでは連続して聞く事になる「交感神経優位」の爽やか路線と被ってしまっているのもかなり痛手で、突き抜けて目立たない。もう少し全体のバランスを考えてくれ…。歌詞がいつもの片想い純情少年ではなく、片想い純情少女になっているところは割と珍しいかも(“僕”が”私”になっただけじゃ)。
メンバーも全く区別がつかねぇ…みんな同じに見え…これが噂に聞くOVER 40’s EYEか…と思ったんだけど、老いを考慮してもさすがに公式写真が増田さん以外全員同じくらいのストレートロングヘアーでいきなりこの人数出てこられたら無理だって。なんていうかまあ乃木坂っぽい子ばかり並んでいる感じだけど横一線すぎる感じもあり…5期生が過去最高に個性的で存在感があった反動もあっていよいよ分からなくなってくるフェーズに突入するかもしれない。モーニング娘。が9期辺りから(12期以降は今見ても誰が誰か知らない)、AKB48は終始全員は無理だった上に最盛期に兼任連発でグチャグチャにして自爆してしまったので純AKB48メンバーを目にする機会がほとんどなくなり不利だったのもあって10~13期の間くらいか。期数だと早い気がするが年数にすると大体10数年くらいで新しいメンバーが分からなくなってくるラインがあり、今同じくらいではある。普通にいい曲なんだけどこの特徴の無さはそのまま6期生の印象になってしまいそうだ。
★★★☆☆
Type-Cのみ
3.天空の豆の木
4期生と5期生だが同い年で2024年度に成人式を迎えたメンバー。今年はこの2人しかいなかった。成人式を迎えたメンバーによる楽曲は4年前の2022年“新・華の2001年組”「価値あるもの」以来。なお6期生の大越ひなのも2024年成人式となるがさすがに加入したてなのと成人式時に加入発表前なので入っていない。作曲はKyosuke Yamanaka,Yuka Goto、編曲はKyosuke Yamanaka。
生田絵梨花が在籍時2度やっていたミュージカル調の楽曲を彷彿とさせるような曲中にちょいちょい台詞(歌詞では「」括り)が挟まれる若干ミュージカル風味の異色の楽曲。この2人そんなに演劇メンバーではないと思うんだけど何故こんなファンタジックストーリーちっくな世界観に?ふんわりした雰囲気で曲自体はけっこういいんだけど、なんで唐突に「ジャック!」なんだよ。モチーフにしただけじゃなくてそのまま「ジャックと豆の木」世界観かよ!
★★★☆☆
Type-Dのみ
3.100日目
2月23日の配信シングル。与田祐希ソロ。卒コンの1日目終了後に発表され、翌2日目に唯一のライブ歌唱となった。作曲は杉山勝彦,佐々木”コジロー”貴之、編曲は佐々木”コジロー”貴之。

★★★☆☆
通常盤のみ
3.キスのシルエット
4期生と5期生2人ずつのユニット。
作編曲は原一博。全盛期のエイベックスで活躍していた作家の印象が強いが他にも広く提供していてJニーズにも多く提供していた。しかし48/46系への提供は初か?なんちゃってラテン風ナンバー。しっとり、さわやか、ふんわりという乃木坂らしさが並んだ今作において今作だけ情熱的で大きく方向性が違う。これこそ「インフルエンサー2」みたいな方向性で、C/Wにしては引っ掛かりは強めでシングル表題曲を狙って制作されてそうな1曲だが、数々のヒット曲を持つ原一博大先生の楽曲だからと安易に表題曲にしなかったのは良かったと思う。
メンバー構成が謎。情熱的、セクシーみたいな曲調から感じられる大人っぽい雰囲気に合うのはせいぜい金川紗耶1人だけで後の3人は情熱セクシー大人っぽさとは対極にあるような…。
★★★☆☆
Blu-ray
A~Cには2024年10月7,8日福岡Zepp Fukuoka、10月14,15日愛知Zepp Nagoya、10月21,22日大阪Zepp Osaka Bayside、10月28,29日北海道Zepp Sapporo、11月18,19,20日神奈川KT Zepp Yokohamaで開催された「乃木坂46 36thSG アンダーライブ」から最終日11月20日の神奈川KT Zepp Yokohama公演一部のみを抜粋・3分割収録。各タイプに「アンダーライブの裏側で」と題された現地舞台裏インタビュー映像集も収録。
中村・吉田は舞台スケジュールの都合で地方公演は不参加で神奈川公演のみの参加だった。北海道公演まで終えた後11月になって卒業を発表していた向井葉月はこれが最終参加ライブとなった。
Type-A
乃木坂46 36thSG アンダーライブ
アンダー
落とし物
アンダーライブの裏側で Part1
「日常」は「OVERTURE」よりも前の1曲目。「アンダー」は一挙吹っ飛ばして20曲ほど披露した後の後半、「落とし物」は本編最終曲だったようだ。全て座長の奥田いろはセンター曲でMCも単独MC部分を収録って…いくら座長だからって特典映像がそんな一点特化で大丈夫なんだろうか。「落とし物」だけは36thシングルのアンダー曲(つまりこのライブのメイン曲)なのでマストとしても「日常」は全体ライブでも連投していて正直飽きてきてるし、「アンダー」みたいな黒歴史的な曲は封印でいいと思ってしまう。何故抜粋収録でこういうチョイスをするのか。
Type-B
乃木坂46 36thSG アンダーライブ
届かなくたって…
Hard to say
Under’s Love
踏んでしまった
アンダーライブの裏側で Part2
Aの「アンダー」~「落とし物」の間に披露されていた全曲を収録。「アンダー」だけでなく「Under’s Love」もやったのかよ…。カッコいい系というと聞こえはいいが、一定のトーンの曲が並んでいてなんだか暗め。
Type-C
乃木坂46 36thSG アンダーライブ
指望遠鏡
乃木坂の詩
アンダーライブの裏側で Part3
アンコール3曲を収録。AもBも暗めの曲ばかりだったのでガラッと空気が変わるが、まさかの最初期楽曲3連発(3曲ともデビュー年の曲)。セットリストの中でも1番需要の無い部分じゃないの?抜粋収録でわざわざ「乃木坂の詩」ピックアップで見たいファンなんていないでしょ…。MCが長めで最後の曲前だけでなく、退場前に奥田いろはが他のメンバー全員に1人ずつメッセージを語りだしたりもするので収録時間が長い。しかし既にAの奥田センター曲オンリーの構成もやっているのに何故ここまで奥田優遇?しかも奥田が繰り返し「今回は1人1人の魅力を」云々言ってるのになんかアンダーライブ毎回そんな感じの事言ってない?その1人1人の魅力をお伝えしたであろうライブ本編バッサリ全カットで映像がそうなってない。Blu-ray収録内容の手抜きの酷さが悪化していく上に、奥田特化をやりすぎたのはかなり疑問だなぁ。
Type-D
Documentary 懐かしさの先
Type-Dを与田祐希仕様でも発売する都合上、映像も与田祐希仕様でMVメイキング&紅白以降の最後の活動のダイジェストやインタビューも含めた25分程度の映像。他のメンバーも全員撮影部分では出てくる。現状からすれば豪華な卒業演出ではあるけど、一昔前のように他のメンバーが卒業メンバーについてインタビューを受けているとかヒストリー映像制作までは行かず、あくまで「懐かしさの先」MV撮影メイキング映像の延長戦上。この流れならMV本編収録が妥当だと思うんだけど頑なに収録しなくなったのは何故なのか。
MV廃止以降明らかに特典映像が手抜き水増し分割収録にグレードダウンとしており、2023年夏の「おひとりさま天国」まではそれでもかろうじて5期生の個人PVという新規制作の映像もあったが、以降は完全に直近の主にアンダーライブや5期生ライブ、夏の全国ツアーなど普段単独映像化しないライブ映像の分割収録で片づけるようになってしまったので予感はあったが…。次回作以降でやる可能性もあるけど、6期の紹介映像収録すら放棄するとは…。ちょっと手抜きすぎやしないか。
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