2025年10月30日
2025年9月26日(Alter ego)
2025年10月16日(Unhappy birthday構文)
2025年10月24日
初登場1位 売上53.7万枚
初登場30位 売上0.3万DL(Unhappy birthday構文)
初登場2位 売上0.2万DL(Special Edition/アルバム扱い)
4ヶ月ぶりのシングル。今年は合間にアルバム(新曲1曲)もあったが、3年連続2,6,10月のきっちり等間隔3作リリースとなった。
Type-A,B,C,D,通常盤の5種発売。C/W3曲目が異なり、A,BのBlu-rayには「12th Single BACKS LIVE!!〜Center Performance Collections〜」前編,後編、C,DのBlu-rayには「櫻坂46 四期生「First Showcase」」前編,後編を収録。
これにて新人の初イベントが3坂道で全て特典映像化されたが、乃⽊坂46「乃⽊坂46 初披露の会 「はじめまして、6期⽣です」」はライブ部分のみで前半の特技披露などのバラエティ部分はカット、日向坂46「ひなたの裏側~the other side of HINATA~ <五期生 おもてなし会 編>」はドキュメントだけでイベント本体は全カット、櫻坂46「櫻坂46 四期生「First Showcase」」は特技披露などのバラエティ部分の前半もライブパートの後半も収録、とかなり大きく傾向が分かれた。
MV制作枠は先行配信された3曲。
9月23日に井上梨名が今作の活動をもって卒業を発表、最終参加作となる。4作連続BACKSだったので表題曲参加は「自業自得」が最後だった。
配信限定Special EditionはAの3曲→B,C,D,通常盤それぞれ3曲目の順番に並ぶのが恒例となっているが、今作ではDと通常盤が入れ替えられており、「Buddies(English Version)」が最後(7曲目)に来るようになっている。
1.Unhappy birthday構文
的野美青、藤吉夏鈴、森田ひかる、田村保乃、山﨑天
山下瞳月、村井優、守屋麗奈
センターは村井優。3期生初参加の「承認欲求」から選抜入りしていたが、「I want tomorrow to come」ではBACKS行きになりその時のBACKS曲「僕は僕を好きになれない」でセンターを経験してからまた2作連続選抜入りしていたが、いきなりのセンター大抜擢となった。
作曲はナスカ、編曲はStella。誕生日を祝う事を否定する人生悲観少年の恨み言が歌われた櫻坂世界観全開の1曲。ダークモードというか中2病全開過ぎる策士家の言葉もキレキレで今回もファンが期待する通りのこれぞな1曲で全くブレはない印象。ただこの歌詞に共感できるのってけっこうニッチな層しかいないと思うんだけど(そもそも祝ってくれる友人がいないぼっちではなくそれなりに祝ってくれる友人が多数いるんだけど心の中ではくっだらねぇとか思っているような隠れ嫌な奴が主人公)、それでも高校生までかなぁ…。すっかりついていけなくなってしまったのでこんな同じような曲連発で国立競技場まで行ってしまう熱狂っぷりが凄いなと驚くばかりだが(たださすがに熱狂の広がりが完全に無くなっているっぽいので1度落選して復帰して2年連続紅白からの今年再落選はまあそうなるかとは思う)他と違って若いファンが多いんだろうな。いつもの感じの曲でさっぱり区別つかなくなってきてしまいますます老いて枯れていくばかりではある。サビが早口連呼でメロディーがあまり動かないこの手のタイプの曲はカッコいい印象は残ってもメロディーが全く残ってこない。勢いは凄いんだけど。
しかしひねくれすぎだろこの主人公…。散々Unhappy birthday to me連呼しておいて最後の最後にHappy birthday to me.って結局自分祝っちゃうのは強烈な皮肉のつもりかかまってちゃんオチなのか。
★★★☆☆
2.Alter ego
4期生曲。センターは山川宇衣。今作最速で9月26日に最初に先行配信された。この時点でジャケットが公開されていなかった(10月9日公開)ため、先行配信時はタイトルが書かれた簡易ロゴ形式のジャケ写となっていた。
作曲はyouth case、編曲は花村智志。櫻坂の中ではかなりレアなストレートに明るいアイドルポップナンバー。これで3坂道共通して新人デビュー作があまり明るくない→2曲目は1曲目よりストレートに明るいという傾向になっており、『新参者』もあるし、ここは意識して揃えたのだろうか。
一方のMVは櫻坂世界観がカラフルポップなアイドル的世界観を許さないのか、他の2坂道ではしっとり系ナンバーで出てくるようなしっとりした清楚系の世界観がやっとといった感じで曲とのギャップが凄い。なんならけっこうアイドルスマイル全開でパフォーマンスしているのに雰囲気が明るくはないっていうのもギャップが凄い。
★★★☆☆
Type-Aのみ
3.木枯らしは泣かない
BACKS曲。センターは谷口愛季。3期生デビュー曲でセンター、3期生選抜初参加の「承認欲求」では1列目に抜擢されるなど3期生のエース格として扱われていたが以降は前作まで連続選抜入りしていたものの3列目になる事もあり、最前扱いからは遠ざかっていたがついに初のBACKS行きとなった。
作編曲は鶴久政治,カトウリョータ。元チェッカーズの鶴久政治は2022年にSTU48「花は誰のもの?」で注目されて以降これで48/46のどこかで5年連続採用を達成。櫻坂世界観的なシリアスさはあるけど、サビの雰囲気には「花は誰のもの?」作曲者っぽいメロウさも感じられる確かな1曲。今作の中ではこれが1番かな。
センターの谷口とか3期生曲3曲目の「マモリビト」センターだった小島もそうだけど3期生で目立ってる人がBACKS送りで正直あまり印象の無い人が表題センターになったり、MVを見るとBACKSとは思えないほど冠番組で爪跡を残している見覚えのあるバラエティエースメンバー井上・大沼・武元・増本がぞろぞろ出てきてこの人たち揃いも揃ってBACKS送りなの?と改めて驚く(幸阪は本人が率先して前に出たというより地味な存在だったのを企画で持ち上げて目立たせた感じ)。この辺り、そもそも選抜じゃないと冠番組への出演も少ない乃木坂と違って、バラエティとパフォーマンスを完全に分けている感じではある。表題曲センターは冠番組だとそんなに活躍してない人多いし(特に前作と今作はそういえばそんなメンバーもいたな程度しか印象無かった)。
★★★☆☆
Type-Bのみ
4.青空が見えるまで
2期生曲。今作で唐突に2期生曲だけ用意されたので、今作ではBACKSや全員曲など他にも参加曲はあるが事実上井上梨名の卒業曲に近い扱いになっていると思われる。
作曲はSABURO、編曲は樫原伸彦。2期生は既に松平璃子、関有美子の2名が卒業済みだが、まだまだ大多数が残留している。加入は2018年だったが欅坂46が末期状態+当時はまだけやき坂46も抱えていたため参加余地がなく、結局楽曲初参加は最後のベストアルバムの新曲群(平手事変で発売中止になったと思われる楽曲群+最終配信シングル「誰がその鐘を鳴らすのか?」)、シングルCD表題曲参加デビューは2020年の櫻坂46としての再デビューからであった(同期のけやき坂46→日向坂46上村ひなのが2019年4月、乃木坂46遠藤さくら、賀喜遥香、筒井あやめが2019年9月なので1年以上遅い)。1期生によるお通夜状態だった冠番組を盛り上げて建て直した最大の功労者集団であり、再ブレイクへ導いた苦労人集団でもある。既に20代半ばを越え始めているので一気に卒業ラッシュが始まると思われ、まだ多くが残っているギリギリ(と思われる)のタイミングで“青空が見えるまで”奮闘してきた功労者2期生にこういうねぎらいのようなメッセージソングを歌わせるのは熱い。
2期生単体曲としては櫻坂世界観的なスレた世の中斜めに見るような反抗的な曲よりもグループを立て直した明るさがある程度出ているポップロック系の楽曲なのも良かった。
★★★☆☆
Type-Cのみ
5.I will be
BACKS曲。
作曲は浦島健太,カトウリョータ、編曲はカトウリョータ。クールなダンス系。なんか日英チャンポンで愛についてまくしたてているが”想像上の花ならきっと永遠だ”とか”未来の恋人はどこだ”とか”存在しない人”とか言い出しているので全編自身の精神世界で妄想しているだけの妄想青年じゃねーか。
★★★☆☆
通常盤のみ
6.夜空で一番輝いてる星の名前を僕は知らない
石森璃花、遠藤理子、的野美青、向井純葉、村井優、村山美羽、山下瞳月
表題曲と同じメンバー。通常盤のみC/Wなので本来は配信版でラスト7曲目の配置になるが入れ替えられている。
作曲は川浦正大,角野寿和、編曲はAPAZZI。頻出作家のうちAPAZZIがここでようやく登場したが結局今作にはほとんど毎回1曲は出てくる何でも請負人TomoLowが登場せず、全曲不参加は『承認欲求』以来となった。なんかアニメかライトノベルにありそうなタイトルだが、曲自体は普通に王道なシリアス系。
★★★☆☆
Type-Dのみ
7.Buddies(English Version)
石森璃花、遠藤理子、小田倉麗奈、小島凪紗、谷口愛季、中嶋優月、的野美青、向井純葉、村井優、村山美羽、山下瞳月
浅井恋乃未、稲熊ひな、勝又春、佐藤愛桜、中川智尋、松本和子、目黒陽色、山川宇衣、山田桃実
4期生まで含んだ初の全員曲。Type-DのみC/Wなので本来なら配信版で6曲目の配置になるが7曲目に入れ替えられている。「夜空で~」を6曲目にしたかったのではなく、代表曲であるこの曲を最後に配置したかったものと思われる。1stシングル『Nobody’s fault』Type-DのみC/Wの英語詞リメイク。日向坂46に続いて櫻坂46でも過去曲の再利用リメイク初導入となった。アレンジ変更はないが英語詞は坂道史上初。どうもいよいよAround 70’sな作詞家が担当アーティストを増やし続けて限界突破したのか、次のNMB48のシングルなんかもっと極端に表題曲だけ秋元康で後は全部外部作詞に切り替えてしまったようでかなり急速に事態が進行している様子。今後も再利用、そしてついに外部作詞が坂道でも出てくるのかもしれない。
訳詞はMayu Wakisaka、作編曲は中村泰輔。今年7月に「AnimeExpo2025」の「J-POP SOUND CAPSULE @AX2025 〜Anisong World Matsuri Returns〜」出演もあったように3坂道の中では最も積極的にアジア以外の海外公演にも出ているようなのでその流れで英語の曲を用意しておきたいという事なのだろうか。ユニゾンでごまかすのではなく、ソロパートでも英語頑張っているけど、率直に英語で歌われてもなというところではある。オリジナルはエイトシステムという結局廃止された謎システム(櫻坂スタート当初は曲数がないのでほぼ全曲披露していたが1,2列目8人が全曲固定で3列目だけ入れ替えるという仕様のため1,2列目常連選抜メンバーが全曲参加でライブ出ずっぱりになる、表題曲にも参加しているのに3列目BACKS扱いなのでBACKS LIVEにも出る…等色々とおかしなことになる)で参加者が限定されていた。
遠藤光莉、上村莉菜、大沼晶保、守屋麗奈、松平璃子、齋藤冬優花
菅井友香、藤吉夏鈴、小池美波、森田ひかる、田村保乃
小林由依、山﨑天、渡邉理佐
これがオリジナル参加者。
よってオリジナル参加者は遠藤・大沼・守屋・藤吉・森田・田村・山﨑の7人、「Nobody’s fault」の3列目にいた武元唯衣、大園玲、松田里奈と3パターンのうちのもう1パターンで3列目にいた井上梨名、幸阪茉里乃、増本綺良の合計6人は当時在籍していた2期生ながらこの曲には初参加、3,4期生は当時いないので全員初参加となる。またオリジナルに卒業した松平璃子が参加していたため、結果的に同じく卒業している関有美子は2期生で唯一この曲に参加しなかったメンバーになってしまった。
最初から全員で歌うべき曲だったので正直今作に関しては手抜きだろうと何もせずに日本語のまま2025 Versionでも良かったと思う。これはそういうグループとファン(Buddies)全員のための曲。
★★★★☆







コメント