2024年6月26日
2024年6月5日(自業自得)
2024年6月19日(愛し合いなさい)
2024年6月24日(引きこもる時間はない)
初登場2位 売上68.3万枚
初登場13位 最高2位 売上2.2万DL(自業自得)
初登場1位 売上0.3万DL(Special Edition/アルバム扱い)
4ヶ月ぶりのシングル。今作が9thとなり、前身の欅坂46のシングル枚数を上回った。
6月5日に先行配信された後、13日に収録内容が発表され、19日に「愛し合いなさい」、発売直前の24日に「引きこもる時間はない」が先行配信され、さらに全曲の参加メンバーもこのタイミングで発表された。
Type-A,B,C,D,通常盤で3曲目が異なる。Blu-rayは「7th Single BACKS LIVE!!~Center Performance Collections~」を3分割5曲ずつでA,B,C+メイキングでDとなっている。
小池美波が復帰したがBACKSメンバーとなり、上村莉菜、齋藤冬優花も引き続きBACKSメンバーとなっているため2作連続で1期生が表題曲不参加(Type-AのBACKS曲のみ参加)となる。
INIと激しい1位争いとなり、双方のファンが購買運動で積みまくったようで、双方初動60万を越える爆上げとなった。INIは前作初動30万程度、櫻坂46は初動43.3万枚で初日は今作が1位だったためINIファンが奮起、焦った櫻坂46ファンも奮起した事で過剰なまでの積み上げ合戦となり、最終的に及ばずまくられたといった推移だった模様。よって特にヒット曲や代表曲や人気曲にもならずに数字だけが異様に高い謎ポジ曲になるやつ
この結果、1位を逃したのは自身初にして乃木坂/欅坂/日向坂/櫻坂史上でも乃木坂46の1stシングル「ぐるぐるカーテン」以来となる。初動売上は初めて直近の乃木坂46を上回り、握手封じ以降の坂道系最高初動売上となったばかりか、モーニング娘。「恋のダンスサイト」を越えて2位の初動売上歴代2位を24年ぶり更新、1位はGLAY「SOUL LOVE」(1998)なので今世紀(2001年以降)最強の初登場2位となった。条件が違い過ぎるので…参考記録ではあるが…。
1.自業自得
大園玲、森田ひかる、山﨑天、藤吉夏鈴、的野美青
田村保乃、山下瞳月、守屋麗奈
センターは山下瞳月。3期生センターは初。作編曲は中村泰輔。
もうすっかりカラーが確立されたクールで攻撃的なダンスナンバー。ただこれまでに比べてサビが覚えにくい。中村泰輔は直近では乃木坂46「チャンスは平等」、櫻坂46では代表曲「Buddies」の作者であり、3坂道いずれにも複数提供している常連採用作家の1人でメロディーはそんなに悪くないんだけどハマりがあまりよくないのか、特にタイトルの「自業自得」をじーごーじーとく♪と乗せるのがどこか乗り切れてない感じがしてしまう。
今回はメッセージソングではなく、純情少年系でもなく、1度別れた相手にヨリを戻したいと迫られ自業自得だと言い放ち頑なに拒絶するという48/46系表題曲では出てきた事の無いような青年が主人公に置かれている。まだ好きなんだと相手の心情無視で迫る側の一方的な主人公なら歴代何人もいたどころか作詞家お得意の作風だったようには思うけど、迫られる側という逆の立場を描いた事なんてあったか…?こんな珍しい歌詞を書くくらいなのだから相当力が入っている…というか他とは一線を画す歌詞にしようとしているのは確かか。しかし作中では自業自得だとまで言い放つほど頑なに拒絶するほどの出来事が何だったのかについては一切触れられず、ひたすら否定的な感情ばかりが延々歌われている。何があったんだよ…。
MVも概ねいつもの世界観&例の振付師的ダンスが展開する印象だが、1番終わりまでセンター山下が椅子に座ったまま動かないにも関わらずセンター様とバックダンサーな印象にならずに各メンバーそこそこちゃんと映し出されていて一丸となっている感じが出ているように思う。あと後半にかけてカラフルな絵の具がランダムに噴射されてメンバーが顔面含めて染まっていくんだけど、塗料の喰らい具合に妙に差があり、顔が比較的綺麗なままのメンバーと顔に塗料喰らいまくってるメンバーはどこで差が出たのか。そこまでは計算してないので偶然こうなったのだろうか。
★★★☆☆
2.引きこもる時間はない
3期生曲。センターは向井純葉。作曲はバグベア、編曲はAPAZZI。
引きこもる時間はないんだ すぐ大人になってしまう 自分から鍵を開けろ!と、ストレートに引きこもりを辞めるよう推奨するお説教ナンバー。”すぐ大人になってしまう”とあるように対象は10代学生の引きこもりとなっていてとにかく終始説教して外に出ろと命令調で訴えかける。もう少しアプローチの仕方はあるんじゃないだろうか。曲自体はいつもの感じ。
★★★☆☆
Type-Aのみ
3.愛し合いなさい
BACKS曲。センターは石森璃花。表題曲に続いてBACKSでも3期生のセンターは初。小池美波が復帰したが、小池美波にとってシングルに参加していての表題曲不参加は初となった(BACKSが「3列目」定義だった頃に表題曲3列目でのBACKSセンターは1度やっている)。また1期生残り3人が揃ってユニット選抜も無くこの曲のみの参加となり、前作に続いてこの扱いなので前々作での小林由依の卒業をきっかけにして一気に切り替えてきた感がある。ちょっと露骨なまでに肩叩き感あるけど…。
作曲はyouth case,TAKAROT,Shoma Yamamoto、編曲はAKAROT,Shoma Yamamoto。複数参加しておりコライト形式での制作か。
若者に厳しい時代が長く続く事による未来への希望の持てない現代に理解を示しつつもこのままじゃ 僕らの国は滅びる 去年より出生率下がるだろうと懸念を示し若者に恋愛(して結婚して子供を産むように)仕向けるお説教系ナンバー。引きこもり止めて外に出ろと命令してきた次は愛し合いなさいと命令してくるというこの連続命令は一体…(特にCDだとType-Aが…)。
命令調の歌詞はついには“錯覚でもいい愛しなさい”という境地まで行き着いてしまう。「愛し合いなさい」なのに錯覚でもいいから愛せって圧が凄すぎる。策士家ェ…。異性といる写真を撮られるだけで末端メンバーほど強制脱退を余儀なくされる(坊主になったり、人気メンバーだったり、様々な状況から継続出来る者もいる)疑似恋愛を売りにしているアイドル界隈においてアイドル本人にこれを歌わせるか。出生率下げに少なからず貢献している方の存在なんじゃないかとも思うが、現場で出会って結婚に至るカップルもいるにはいるので必ずしもそうでもないのか。アイドル本人に手を出して引退させ結婚までしたプロデューサー様直々の御言葉だと思うとさらに味わい深い。
なお出生率に言及しているものの、前述のように”錯覚でもいい”に至ってしまっていて子供どころか結婚や家族を作れ的な言及すら一切ない。多様性という正義が飛び交う時代にあまり踏み込むと○○ハラになってしまうのは明白で完全なセンシティブ案件になってしまっているので出生率に言及する歌詞をぶち込むまでが限度か。曲自体はいつもの感じ。
★★★☆☆
Type-Bのみ
3.イザベルについて
2期生のみのユニット。今作では井上のみ選抜で3人はBACKSとなる。作曲は杉山勝彦,尾上榛、編曲は尾上榛。
個性的なキャラクターでバラエティで貢献している=葬式状態だった前身番組時に加入して立て直した冠番組の功労者によるユニットなのだろうか。井上はBlu-rayになっているBACKSライブでの活躍もあって音楽的な面でも評価されてそうだけど。歌詞は忘れられない恋を延々引きずっている内容。ようやく強い調子で迫る曲ではなくなったが、やはりどこか大人っぽい。曲自体はいつもの感じ。
★★★☆☆
Type-Cのみ
3.縁起担ぎ
2期生・3期生のユニット。作曲はSoichiroK,Nozomu.S、編曲はSoulife。
忙しない系の早口クールな楽曲。主人公が“アタシ”というこれまた珍しい表現になっていて、演技担ぎを否定して運命は自分で切り開きたいというようなことを延々主張している(超訳)。これもチョイ年齢高めっぽい。曲自体はいつ(略)。デュオ編成のユニットならもう少し違った感じの曲調でもいいと思うんだけど、あまりカラーが変わらず、そうなるとどうしても似たような曲ばかりな印象の中で埋もれてしまう。
★★★☆☆
Type-Dのみ
3.標識
3期生のみのユニット。今作では中嶋のみ選抜で3人はBACKSとなる。作編曲は藤田卓也。
これも似たようなクール系のアップテンポ。グループカラーが完全統一されているのはいい事なのかどうなのか…。既出曲と入れ替わっても分からないような同じカラーの曲ばかりで区別がつかない感覚が1作ごとに増している。
★★★☆☆
通常盤のみ
3.もう一曲 欲しいのかい?
選抜と同じメンバー。作編曲は辻村有記,Naoki Itai。
ライブのアンコール定番を狙い過ぎるほど狙いまくったようなもう1曲やってほしいのか?と挑発するような攻撃的盛り上げナンバー。これでセットリストに残らなかったらなんだったのかという目的明瞭な曲なので恐らく今作の中では今後最頻出のアンコール定番になると思われる。
★★★☆☆
Blu-ray
Type-A
Sakurazaka46 7th Single BACKS LIVE!!~Center Performance Collections~<前編>
半信半疑(的野)
条件反射で泣けて来る(井上)
それが愛なのね(小島)
ドローン旋回中(向井)
Type-B
Sakurazaka46 7th Single BACKS LIVE!!~Center Performance Collections~<中編>
最終の地下鉄に乗って(小田倉)
君と僕と洗濯物(遠藤)
Microscope(幸阪)
無言の宇宙(上村)
Type-C
Sakurazaka46 7th Single BACKS LIVE!!~Center Performance Collections~<後編>
Buddies(大沼)
確信的クロワッサン(井上)
BAN(井上)
なぜ 恋をして来なかったんだろう?(井上)
Type-D
Behind the scenes of Sakurazaka46 7th Single BACKS LIVE!!
2024年1月15日,16日豊洲PIT、22,23日Zepp Divercity Tokyoで開催した「Sakurazaka46 7th Single BACKS LIVE!!」の全員分のセンター曲をA~Cに3分割+Dにメイキング映像を収録。今作ではなく7thシングルなので前々作『承認欲求』の「確信的クロワッサン」を歌唱していたBACKSメンバー上村莉菜、齋藤冬優花、井上梨名、大沼晶保、幸阪茉里乃、石森璃花、遠藤理子、小田倉麗奈、小島凪紗、的野美青、向井純葉、村山美羽によるライブとなる。的野美青は3日目(22日)のみ体調不良で欠席しており、メイキングでも触れられている。基本的には23日の模様と思われる。
BACKS LIVEはしばらく御無沙汰で今回は3rdシングル時以来3度目となる。Center Performance Collectionsと題されて映像化されるのは3rdシングル、4thシングルに続いてとなり、連続して同じタイトルだが、前2回の時はまだBACKSの定義が「3列目」だったので、表題曲に参加していても3列目ならBACKSメンバー=櫻エイトの8人以外は全員BACKSメンバーという他に例を見ないシステムだった。単に表題曲参加者以外のメンバー、つまりアンダーメンバー=BACKSになってからのBACKS LIVEは初となる。
7thシングルのBACKS曲「確信的クロワッサン」のセンターは井上だったので、最後は3曲連続で井上センター、それ以外でも通常枠で井上センターがあるので井上だけセンター曲が4曲も収録され、後は1人1曲ずつ。C/W中心の選曲はどこか既視感があり、前も見たような曲が多い。曲数はかなり増えているはずだが「Buddies」はファンの呼び名にもなっているので鉄板にしても「Dead end」「なぜ 恋をして来なかったんだろう?」「君と僕と洗濯物」「Microscope」「BAN」とか1st,2ndシングルC/Wと表題は何故か「BAN」だけがこの特典Blu-rayに何らかのライブ映像が収録されるとなると毎回入っていて新しい曲が残りにくくなってきているような…。まあ今作の定まりすぎた作風を見ても初期の曲が残りやすくて定番化のポジションに居座ってしまうとどかしようがないか。
パフォーマンス自体はもうカラーが定まっていてあまり変化を感じないのが正直なところだが(コンセプトの都合上、人数が多少減った編成はあるもののユニットとかもなく、ほぼ全曲キビキビダンスしている、ソロパートがやけに多いのは特徴だがこのライブの編成でたぶん事前録音して口パク?)、1人1曲センターが映像として残される事には意味があると思う。その点においてセンターに立つ機会が無い選抜(表題曲)の3列目にギリ入るよりはBACKSの方がお得だな…。
コメント