2023年3月の配信シングル(前編)

2023年3月の配信シングル(前編)

サクラノウタ/KANA-BOON

2023年3月1日
2013年『僕がCDを出したら』収録「さくらのうた」、2014年『結晶星』C/W「桜の詩」に続く第3の”サクラロックソング”とされる。表記が違うだけで読み方が全部同じなのでラジオでのOA時やライブでの演奏前紹介で「聞いてください!サクラノウタ!」って言っても3曲のうちどれか分からなくなるじゃないか…。

いやはや、情けない皿に後悔が乗って出てきたような歌になりました。こんな風にならないように!と思います。と本人コメントしているくらいに失恋未練なサクラノウタ。ただ曲自体はいつものKANA-BOONといった感じのストレートなギター中心のロックナンバー。ほとんど何も変わっていないように思えるが、しかし前2曲からは10~9年経過しており、続けて聞くとバンド自体は逞しくなっているというか、甲高いボーカルもなんだかんだ当時の甲高過ぎるキンキン声よりは落ち着いて大人になっているんだなぁとも改めて。
★★★☆☆

さもありなん/森山直太朗

2023年3月1日
映画「ロストケア」主題歌。タイアップ先がシリアスな作品という事もあり、シンプルなバラードナンバー。非常にらしいバラードではあるけど、初めて聞いた気がしないっていうか正直またこの路線かっていうのが先に来てしまう。去年のアルバムも厳かシンプルモードでちょっとアレ…?って感じだったんだけど、弾き語りアルバムをライブ会場限定で発売したりと、厳かシンプルモードが継続していてここに来て一気にとっつきにくくなってしまった。まあ森山直太朗に主題歌を依頼しようというのにそんなに明るい10代20代向けの作風の映画から依頼が来るとも思えないが、近年のモードにますます拍車をかけるようなタイアップ来ちゃったっていうのもあるけど…。なんだかんだ戦略的な部分を担う存在でもあった御徒町凧を離れた影響が出てきているのかもしれない。
★★★☆☆

きらきら/SHISHAMO

2023年3月1日
京セラ発オリジナルアニメ『私のハッシュタグが映えなくて。』主題歌。10周年コンピ盤から1ヶ月だが、新曲発売は昨年8月末以来。ピアノバラードで始まり、1番はソロ色が強いが2番からはバンドが入る構成。ラブソングに特化したコンピ盤を出した直後である事やタイアップとの兼ね合いからか今作は珍しくラブソングではなく落ち込んだところから自分自身を認めてあげられるのは自分しかいないんだと気付いて少し前向きになっていく自問自答系の内容になっていてSHISHAMOとしては少し異色の方向性に。アニメタイアップも初だったらしく、そういえばやってなかったんだなと。アニメタイアップで当てればもう1回ヒットのチャンスはあるかも?
★★★☆☆

Talkin’ Talkin’/Awesome City Club

2023年3月8日
公式サイトが何故か前作を配信した頃(昨年11月)を最後に完全更新停止状態となっていてSNSでの発信のみが続いている。公式サイト一体どうしてしまったのだろうか。事務所移籍にでもなってんの?Twitterのリンクにも公式サイト載ってないし。

なんか打ち込み交じりのバンドっぽいようなそうでもないような作風といい、ファルセット交じりで歌う男性ボーカルメインの構成といい、声は違うんだけど最初髭男の新曲かと思った。こんな髭男っぽい事やるようなグループだったっけ…?時流に合わせてきた?
★★★☆☆

DOWN TOWN/さかいゆう feat.Ovall,Michael Kaneko,Hiro-a-key,さらさ

2023年3月15日
昨年11月のさかいゆう & origami PRODUCTIONS名義でのカバーアルバム『CITY POP LOVERS』に続く新作カバーシュガー・ベイブ(1975)のカバー。同じシティポップ系のカバー企画の延長だからとはいえ「真夜中のドア~stay with me」「プラスティック・ラブ」「夢で逢えたら」に続いてまたもう1曲DEENと被るとは…。

今回もorigami PRODUCTIONSとのコラボでアルバムでの山下達郎の「SPARKLE」がさかいゆう feat. Ovall, Kan Sano, Michael Kaneko, Hiro-a-key名義だったが、そこからKan Sanoが抜けてボーナストラックの「オリビアを聴きながら」にボーカル参加していたさぁさを加えた編成。さぁさ以外にも複数名がソロボーカルを取っていてアルバムよりもfeatの人たちのボーカル参加が目立つ。原曲よりもややゆったりした独自の解釈でのカバー。ちょっともったりした印象で間奏のソロなんかはかなり別の曲っぽくなる。

あとさかいゆうは山下達郎に相当思い入れがあるためか「SPARKLE」同様に歌い出し部分からいつもの声と違って山下達郎にボーカル寄せてんなぁ…とまた思った。
★★★☆☆

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