2024年6月の配信シングル(後編)

クライマル/スキマスイッチ

2024年6月19日
アルバムからの先行配信。スキマスイッチの中ではロック調でどっしりとした雰囲気。発売形態は残念だが内容には期待できそうだ。
★★★★☆

フォーリンラブな時/東京女子流

2024年6月19日
作詞作曲編曲サウンドプロデュース:きなみうみ。3ヵ月ぶりの新曲で前作に続いてきなみうみが全面提供。前作同様にシティポップ感溢れるオシャレな1曲。ていうかイントロ(10数秒経過してからのジャジャジャ・ジャージャジャジャー♪のところ)が杏里「悲しみがとまらない」を現代風にカバーしたDEENバージョン(をゆったりにした感じ)に音の感じがちょっと被る。

前作同様にこれぞという会心の1曲で松井寛以来のいい作家に巡り合えた感がある。提供が継続するかは不透明どころか、活動が継続していること自体が奇跡ではあるが…。
★★★★☆

恋のブギウギナイト/サザンオールスターズ

2024年6月25日
デビュー記念日の配信。同時に今冬のアルバムリリースも発表された。アルバム制作の告知映像ではメンバー全員がレコーディングスタジオで演奏している様子とメンバー演奏と思われるバンドサウンドを聞く事ができるが、スルッと音声が切り替わって流れる肝心の今作は昨年の新曲群同様にあかさらまな桑田&片山の打ち込みサウンド。古くも新しくも聞こえる掴みどころのないダンスサウンドだが強い引っ掛かりが無く昨年の曲以上に印象に残りにくい。

相変わらずメンバーが参加している形跡が感じられず、桑田&片山とサポートで原&斎藤はスタジオに来ていそうだが、松田関口毛ガニはスタジオに見学にも来てないんじゃないのか。完成した後に聞かされて次のライブまでに生演奏できるように覚えておいてねとか言われるだけっぽい感じが続いている。少なくともスタジオで演奏している予告映像が出た以上はアルバム新曲ではわずかでもメンバー演奏の曲も用意はされるはずだが、基本は桑田&片山 supported by 角谷or曽我 feat.原&斎藤 sometimes 松田関口毛ガニを現行サザンオールスターズと名乗っている状態なので過度に期待しない方がいいのだろう(ベースは打ち込みじゃなくても桑田による「ベースは私が弾いている」発動もあるしな)
★★★☆☆

桜坂 2024/福山雅治

2024年6月26日
4月1日より自身も出演するU-NEXT HOLDINGSのCMソングとしてOAされていてUSEN&U-NEXT GROUPの関連配信サイト限定で配信されていたが、特に公式ニュースでは1㎜の告知もなく唐突に一般配信されていた(配信サイトの新着配信リストに急に入ってた)。井上鑑によるストリングスアレンジが新たに追加、メインボーカル、コーラスを再レコーディングしている。

原曲は自身が編曲に関わる前で(井上鑑と頻繁に組むようになったのは自身編曲メインになってから)、ストバラ時代到来前、宇多田ヒカルの大ヒット以降で急増したR&B風味のチッチキタカタカリズムを全面導入した2000年という時代性の強いアレンジだったが、ストリングスアレンジを追加する辺りはいかにも最近らしい。チキタカの軽さをもう少しハッキリさせたり、ストリングスの追加で全体の輪郭が変化しているもののそれ以上に大きく変わっているのがボーカル。福山のボーカルは経年であまり変化してない印象があったが(弾き語りライブアルバムとかでも)、今作の場合は事情が違ったのか、50代半ば過ぎがいよいよ響いてきたのか、原曲よりもかなり太めの声で歌唱しているし、何故か女性コーラスっぽいパート(びゅてぃふぉもーめん♪のところとか)まで自分で低音ボイス被せているのでかなり違和感が…。原曲は切なさを出すために普段よりも高音で細い声で歌っていたが、今回あえてそういう歌い方をしなかったのかもうあの歌い方ができなくなっているのか、割と低音にコクを効かせたいつもの歌い方に近いため、声の圧が強すぎるように感じてしまうのが原因かも。
★★★☆☆

ラーメン地球号/広瀬香美

2024年6月26日
2022年11月の30周年ベスト(新曲としては強烈顔マスクの「プレミアムワールド」)以来の新作。NHK「みんなのうた」。

そのまんまラーメンをテーマにした広瀬香美らしいぶっ飛んだノリのキッズソング。正しく子供たち向けの「みんなのうた」だなぁという感じではあるし、こういうインパクトは子供心には耳に残りそうではあるけど、でもどうなんだろうか。幼児、そんなにラーメン好きか?さすがにノリがキッズソング過ぎて普通に聞くにはキツイ…。
★★★☆☆

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