2024年8月の配信シングル(前編)

RAISE THE ANCHOR/コブクロ

2024年8月7日
9月4日のアルバム『QUARTER CENTURY』からの先行配信2曲目25th Anniversary Songと銘打たれているが、10周年記念ライブは2008年、15周年記念もギリ2013年12月のアルバムキャンペーン、20周年オールタイムベストも2018年にやっており、コブクロが起点としているのは常に1998年結成だったが、何故か26周年を迎える2024年に25th Anniversaryを掲げた。25周年を過ぎて、という事なのだろうか。昨年の結成25周年記念日に”結成25周年イヤーに突入”と書いていたので間違えているわけではないと思われるし、今回のアルバムに向けてのティザー映像でも思いっきり1998年からカウントを開始している。しかし何故か25周年記念日を挟んで展開した昨年のツアー「KOBUKURO LIVE TOUR 2023 “ENVELOP”」はタイトルにも全く25thが含まれていなかったし、9月8日は金曜だったのもあってかライブも無く、翌9日10日によりによって北海道公演というスケジュールだった。ツアーを組んだ時点で2023年に記念ライブを行うつもりもなく、最初から2024年に新作アルバムと25周年展開を回そうとしていた様子が伺える。2023年のスケジュール抑えた時点ではうっかり25周年なの忘れてた…は無いと思うが新作アルバムは2023年中には無理だという事になって2024年に回す事に決めたのだろうか。何せ2023年9月8日に25周年特設サイトを立ち上げたのに2024年以降の大雑把な予定を告知しただけでそのまま完全放置されているほどである。なんだったんだよあの特設サイト…。

焦らず1年ズラしてじっくり制作できたのかこれまた凄くいい曲。近年2人とも声の調子が悪いようなのでますます力強い系の曲は遠ざかって落ち着いたダラバラ(ダラダラ落ち着いた大作バラード)連発になってももうおかしくないと思っていたし、実際そんなシングルが多かったが、なんかロックテイストで力強く四半世紀を歌い上げているではないか。もうこの時点で目が覚めたような勢いを感じるし、前作以降のシングル3曲はなんだったんだという覚醒っぷり。これもしかしてアルバムは久々に名盤に仕上がっているのでは。
★★★★☆

フラーグム/水瀬いのり

2024年8月7日
8月21日のオリジナルハーフアルバム『heart bookmark』リード曲の先行配信。配信サイトによっては単曲枠ではなくアルバム枠の開放の形で配信されたためアルバム発売までの間は『heart bookmark』の中に既出シングル2曲と共に3曲DL/STできる状態、4曲塞がれた状態となっていた。

ストリングスも交えた爽やか王道ポップ。実験的なハーフアルバムではなく単に王道を濃縮した感じになるという事か。
★★★☆☆

RED OUT/米津玄師

2024年8月8日
8月21日のアルバム『LOST CORNER』からの先行配信。SpotifyブランドCMソング。これに伴いアルバムの制作エピソードや思いを本人が語る「Liner Voice+」始めSpotifyリスナー限定コンテンツや企画が展開される予定と発表された。

いかにもサブスク時代、SpotifyのCMでスタイリッシュにかかってそうな感じの曲。
★★★☆☆

familie/Mrs. GREEN APPLE

2024年8月9日
Honda新型FREEDのCMソング。これで5ヶ月連続リリース。連続リリースはここまでという報道もあった。

落ち着いた雰囲気のポップナンバー。いつものように高揚感を煽るような部分が無く、シンプルに聞かせるさらっとした雰囲気が心地いい。連続リリースの流れでこれ以上押せ押せの曲を出してきてもな…というところもあったのでこれはいいバランスなのでは。そして今回もこれならリズム隊辞めなかったんじゃないの路線になっており、ここに来てバンド路線に回帰傾向?
★★★☆☆

あそびちゅう/麻倉もも

2024年8月10日
8月21日のアルバム『ChouChou』からの先行配信。作詞作曲:渡辺翔、編曲:きなみうみ。ここ数曲の東京女子流の作詞作曲編曲を一手に手掛けているきなみうみが編曲のみだがここで登場。

渡辺翔は2ndアルバム『Agapanthus』表題曲や「ピンキーフック」も書いていて相性はいいはずだし、きなみうみは女子流ではキレッキレだったのだが…両者の相性が良くなかったのかなんだか落ち着いたというより地味な印象だけが残る。リード曲にしてはちょっと普通にいい曲過ぎてリード出来無くね?
★★★☆☆

わたしごっこ/矢作萌夏

2024年8月14日
2ヶ月連続新曲。ちょっと気だるい感じのセッションっぽいシャレた雰囲気の心地いいナンバー。こういうのも出来るのかというこれまでとはまた違った感じでもう少し注目されてもいいと思うんだけどなぁ…。
★★★☆☆

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