2024年9月の配信シングル(前編)

ハローサーリアル/秦基博,sumika

2024年9月4日
コラボレーションアルバム『HATA EXPO -The Collaboration Album-』が11月20日発売と8月28日に告知され今作が最初の先行配信となった。sumikaとのコラボ曲。過去のコラボ曲も収録されるが今作は新曲となる。作詞作曲共に秦基博との共同名義だが作詞は片岡健太個人名義、作曲はsumika名義となっている。

ウキウキにポップ全開なアップナンバー。はじけて明るい時のsumikaド王道そのまま。sumikaが秦基博をゲストボーカルにだけ迎えた“sumika feat.秦基博”名義の曲かと思うほど、秦基博の要素を全く感じないんだけど…。本当に共作なのかこれ。
★★★☆☆

ジャンヌ・ダルクによろしく/サザンオールスターズ

2024年9月9日
TBS系スポーツ2024テーマ曲。前作が配信開始されて10日程度経過した7月6日の桑田佳祐のラジオでOAされ、実質TBSのパリオリンピックテーマ曲としてOAされまくっていたが、何故か一向に配信する様子が無いままオリンピックが終了し、ついには初OAから2ヶ月も経過し、9月8日にパラリンピックすらも終了した翌日に配信開始。オリンピックテーマ曲としてなんとなく流れているのを耳にしていた人でもあまりにも通りすぎちゃってもうちょっと忘れかけてるじゃん…。

久々にまともにバンドサウンドっぽいナンバーだが、初OA時に桑田が演奏クレジットを丁寧に読み上げており、関口・毛ガニの2人の名前は呼ばれず不参加である事が既に判明している。桑田・原・松田といサメン(いつものサポートメンバー)の斎藤誠、片山敦夫が参加している模様。いやもう嘘でもいいからBass:関口和之、Percussion:野沢“毛ガニ”秀行って一律にクレジットしておけばいいじゃん…。

曲自体はここ6曲(「愛はスローにちょっとずつ」以降)では唯一ともいえるロックバンドサザンオールスターズっぽいテイストだし、変な緩さも無く、大ベテランが意地を見せたストレートにいいと思える1曲ではある。
★★★☆☆

現下の喝采/高橋優

2024年9月11日
7ヶ月ぶりの新曲。日本テレビ『Oha!4 NEWS LIVE』テーマソング。MVは「明日はきっといい日になる」で描かれた人物が9年の時を経て再登場とされている。

「明日はきっといい日になる」よりも朗らかでゆったりしたノリだが、著しく前向きポジティブさを前面に出した部分では通じるところがあるかも。普通にいい曲。
★★★☆☆

リトライ/Galileo Galilei

2024年9月11日
9月25日の2枚同発アルバム『MANSTER』『MANTRAL』からの先行配信第2弾。7月31日の第1弾「SPIN!」配信時は内容不明だったが8月半ばに収録曲が発表されていて、「SPIN!」は『MANSTER』、今作は『MANTRAL』収録である事が判明している。

BBHFとの違いが全く分からない、Galileo Galileiってそもそもこんなんだっけ?と恐らくファン以外どころかファンでもこの精神性の違いをきちんと理解して誰かに説明できる者はいないと思われる(本人でさえちゃんと説明できてないんだから…)。いずれにしても常に変化していてこれぞという王道の路線が無いので、今回はこういうのが来たかという感じ。完全に制作集団化していてバンドサウンドではないという点は概ね共通していたが、今作は打ち込みっぽい要素もあれど比較的バンドっぽい方向性になっており、流れるようなメロディーもそこそこ好印象。
★★★☆☆

PERFECT SMILE/TUBE

2024年9月15日
今年の2シングルはコラボだったので単独新曲は1年1ヶ月ぶり。富山テレビ55周年記念曲。7月8日にはダンス動画だけ公開されていたが、富山音楽花火フェスに合わせて配信を開始。作詞:前田亘輝・ヤマモトショウ、作曲:春畑道哉、編曲:TUBE。

地方テレビ局の記念曲のダンス動画というあまり全国的にダンスムーブが起こるとは到底思えない曲のダンス動画は2ヶ月以上前に出していたのに話題性のあったDA PUMPとのコラボ曲のダンス動画が存在せず、発売後に謎CG動画だけ出したのはやはりDA PUMP(エイベックス)と共演動画を出す事が出来ないなんらかの制限があったのか…?

ダンス動画が出ていただけあってブラス風シンセも鳴るようなアイドルポップにありそうな感じの1曲。いろいろやってきてもうなんでもありとはいえ、さすがにTUBEっぽくない感触ではある。昨年から突如20歳以上年下と思われるヤマモトショウの手を借りて作詞しているのも少々気になるところだが…。
★★★☆☆

LUCKY BOY/LONGMAN

2024年9月15日
ほぼ1年ぶりの新曲。今回は得意とする男女ツインボーカルの轟音押せ押せなロックナンバー。メロウな時に魅力を発揮する印象でこの手のナンバーだと正直あまり良さは見いだせない。とはいえ電子音全盛期にこれだけ直球でロックバンド貫く姿勢は天晴。
★★★☆☆

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