真夜中のドア~stay with me 2024/松原みき
2024年11月5日
1979年11月5日のデビューから45周年を迎えた当日の配信。デビュー作「真夜中のドア~stay with me」のリメイク。オリジナルを手掛けた林哲司が、“オリジナルアレンジのコアと、永遠に賞賛されるべき松原正樹Gtrとジェイク・H・コンセプションSaxのアドリブは残しつつ、新しい「いま」の息吹きを込め、大谷靖夫と完成させた”としている。オリジナルの演奏を一部残したとして名前の挙がっている松原正樹とジェイク・H・コンセプションの2名はいずれも故人で、松原みき含めて故3人の音源は尊重して残してそれ以外の部分を作り直したという事のようだ。
しかしう~ん…これは…。今作がシティポップとして再評価されたのはメロディー以上に当時のサウンドありきだったところが大きいと思うので多少レトロな響きだろうと恐らくオリジナルが最良にして唯一の正解なはずで、昨年の2023 Mixのようなミックス変更や、作り直すにしてもシティポップブームの渦中にいたNight Tempo氏が手掛けた2021年のリミックスもまだ新たな可能性としてフィットしていたと思うんだけど、これは悪戯にバックトラックを変えてしまった感じで…。林哲司の当時の楽曲は確かに再評価されているが元々とっくの昔に大御所作家化してヒットから遠ざかっていた御年75歳の現在、正直あの頃以上のものを生み出すのは至難過ぎるし、無理にアップデートする必要性も無いと思う。林哲司の50周年プロジェクトに関わっていたために今回も協力した大谷靖夫って”y@suo ohtani”表記だと2000年代前半のエイベックス全盛期のヒットメイカーの1人として目にした事がある人も多いと思うんだけど、ちょっと畑違いなのでは…。そんなに悪くは無いんだけど新しいわけでも格段にいいわけでもなく、これなら正直やらない方がよかったというか、原曲でいいよねっていう…。
★★★☆☆
Collection/大原櫻子
2024年11月6日
ベストから3ヵ月ぶり。作詞作曲は絢香、編曲は河野圭。
ザッツ絢香なストバラ。近年の制作状況からフルバンド編成+ストリングスの人件費を駆ける予算は無いと思うが河野圭アレンジャーだとどうか…どっちにも聞こえるビミョーなサウンドだなぁ…。
★★★☆☆
ringo/秦基博, 草野マサムネ
2024年11月6日
11月20日のコラボアルバム『HATA EXPO -The Collaboration Album-』からの先行配信3曲目。配信サイトによって単曲扱いになっているところとアルバム枠開放の形になっているところがあるようだ。当初より今作がメインのリード曲扱いになる様子はあり、1曲目である事、初回盤特典映像が「秦基博×草野マサムネ クロス・インタビュー」という草野とだけ対談映像を収録する事が発表されていた。
作詞は2人の共作で作曲は秦基博、編曲はトオミヨウ。バンドサウンドだが2人ともギター演奏は行わずボーカルに徹している。メールでやり取りしながら作詞を進めたためそれぞれが書いた歌詞はバラバラに配置されているようだが、1番に関しては草野が書いた部分を秦が、秦が書いた部分を草野が歌唱していると発表されている。
秦基博っぽくもトオミヨウっぽくない明るめのポップロックナンバー。コラボが何かあまり開けていない扉を全開にしたのだろうか。sumikaとのコラボも良かったけど、近年の寡作な上に以前を越える勢いもない状況からすれば思った以上に良かった。
★★★★☆
New me/YOASOBI
2024年11月11日
リクルート「わからないまま、それでも」篇CMソング。原作小説の設定は”YOASOBIを生んだ小説投稿サイト・monogatary.comと、河出書房新社発行の文芸誌「文藝」がコラボした小説コンテストの大賞受賞作品「白山通り炎上の件」(有手窓)を原作とする”というもの。今回はタイアップ先との直接の関係が希薄なようだ。まあリクルートCMだからってリクルーター(?)が書いた作文原作にされても…さ?
YOASOBIの中では割とゆったりめの落ち着いて聞けるような1曲。ヒットチューンという感じではないけどたまにはこういうテンポ感もいい。
★★★☆☆
生きるとは/熊木杏里
2024年11月13日
27日発売のアルバム表題曲の先行配信。生きるとは何なのか、その答えをひたすら問いかけていくナンバー。徐々にアレンジは盛り上がっていくが、メロディーはほぼ同じでひたすら繰り返していくシンプルさだがシンプルゆえに逆に響く。
★★★☆☆
ばけもの/KANA-BOON
2024年11月13日
前作から半月程度でのリリース。3ヶ月連続新曲配信となったが、前作と今作はXでの告知のみで公式サイトNewsの更新が追いついていない(配信告知が2作連続無し、前作はようやくディスコグラフィーに追記された)。
割と王道的な爽快ロックナンバー。まあこの方向性ならハズシはしないし、メンバーいなくなっても思ったほど雰囲気は変わらなかったな…。ボーカルの才能だけで十分だったみたいで複雑なところではあるけど。
★★★☆☆
Circus Funk(feat.Chevon)/香取慎吾
2024年11月13日
11月27日配信限定リリースのアルバムからの先行配信。今作よりワーナーからトイズファクトリーへ移籍となった。しかしアルバムもCDで出させてもらえない配信限定ってトイズェ…。CD売上がそこそこ見込める元J社勢の中でもかなり異色なのでは。まあ木村拓哉も香取慎吾もアルバム発売後まもなくの価格暴落が著しく中古屋に底値で投げ売られれまくる状態なのでファンによる複数購入以外の広がりは皆無なんだろうけど…。
自身主演ドラマ『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』主題歌とのことだがドラマが始まるのは来年1月からなのでわざわざこんなこれを先行配信しなくても…ドラマ開始後にシングルカット配信すればいいでしょ…。若手バンドChevonとのコラボ。feat.の文化って大体トラックメイカー系楽曲が多いので趣味のそっちの路線に戻ったのかと思いきや若手バンドとは珍しい。
トラックメイカー系ではなく『東京SNG』の延長にあるような方向性のアルバムになるのか。ファンクなノリが強烈でかなりクセ強め。
★★★☆☆
モンブラン/生田絵梨花
2024年11月13日
2ヶ月連続配信。作詞:カトウリョータ、作曲:川崎里実、編曲:松浦晃久。いやまさかの完全提供曲ですやん!当初のシンガーソングライターっぽい始め方は何だったんだよ!そしてソロ歌手業あまりやる気ないのかと思いきや唐突な2連続配信ってどうなっているんだよ!普通に良いミディアムナンバー。
★★★☆☆
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