2025年3月の配信シングル(前編)

Soundly/SCANDAL

2025年3月1日
3ヶ月連続配信3曲目。5日発売のEP『LOVE, SPARK, JOY!』先行配信。4曲しかないEPの3曲を先行配信してしまったので4日後に控えるCDで初公開となるのは洋楽カバー1曲だけとなる。

作詞作曲:田鹿ゆういち、編曲:川口圭太,梅田貴之。やはり3曲連続完全提供曲。田鹿祐一名義で初期に提供していた作家の1人で代表曲らしい代表曲が無いSCANDALの中では「少女S」「瞬間センチメンタル」などアニメタイアップによる比較的筆頭ヒット格のシングルを手掛けていた。T.M.Revolutionとのスプリットシングル(コラボではなく同じゲームのOP/EDを別々にせずに1シングルにまとめてしまったシングルCD)として発売した2014年の「Runners high」以来の提供か。

3曲全てカラーを変えてきつつも懐かしさも感じられる1曲。冒頭の歌詞がこれまでを改めて振り返るような視点になっているが、メンバーの作詞ではなく、久々に提供した田鹿氏だからこそ書けた歌詞なのかもしれない。近年少しバンド感から離れつつもあったが、さすがかつての提供者達、しっかり原点回帰してくれて良かった。
★★★☆☆

ずっと作りかけのラブソング/秦基博

2025年2月26日(配信)/2025年3月5日(生産限定シングル盤CD+Blu-ray)
コラボ盤から4ヶ月ぶり、単独新曲は2年ぶり。2022年7月の『サイダー』以来のシングルCDとなるが、前回は配信&ファンクラブ限定CDだったのを今回はBlu-ray付限定盤1種(2420円)ながら一般発売へと戻した。CDは単独配信から1週遅れでタイアップ先映画公開(7日)に合わせて発売、CDにはBacking Track(カラオケ)が収録されているが、C/Wは実質なし。配信では2月26日発売の単曲のままとなり、Backing Trackは未配信

FC入ってるからCD全部買うとは限らないし、FC限定CDにしてもならばFC入会するかと言えば買えないならいらないで配信に流れやすそうなこの状況ではわざわざFC会員しか買えない限定盤だけを作るよりは一般発売で限定盤した方がまだ枚数が出る可能性があると思われ(どうしても上乗せしたいなら令和謎のアクリルムーブでお馴染みアクスタを追加でつけたFC盤を別に作ってさらに集金すればいい)、今回の判断は妥当だと思う。スキマスイッチも戻してほしいが、割とこのオーガスタ先輩後輩の売り方は連動している部分もあるのでスキマスイッチもFC囲い込みは止めてくれるだろうか。

映画『35年目のラブレター』主題歌。トオミヨウとの共同アレンジという事で想像通りトオミヨウど真ん中の抑えめで少し淡い感じの王道バラード。ザ・主題歌バラードというかこういうのお願いしますと言われて期待通り主題歌を用意したんだろうなというようなど真ん中っぷりだが、アコースティックギターではなくピアノストリングスサウンドがメインになっているところはイメージと変えてきている部分か。2番でバンドインしてきてもギターほとんど聞こえないし。
★★★☆☆

clock/島茂子&光

2025年3月5日
ドラマ『家政夫のミタゾノ』第7シーズン主題歌。1はTOKIO、3~6まではHey! Say! JUMPだった。島茂子は第2シーズン以来となり、稼働もそれ以来となる。元々2017年のTOKIOの結果的に最終作『クモ』通常盤のみC/W(初回盤のCD未収録でDVDにMV収録)で”島茂子とザ・ソイラテズ”名義で突如登場。城島茂に似た謎の女性歌手とTOKIO4人に似たコーラス隊ザ・ソイラテズによる「女の坂道」がデビュー作だった。翌2018年5月にDVD+CDのDVDシングル『戯言』(初回盤はDVDのみ、通常盤はDVDの内容が少ない代わりにC/Wにもう1曲収録したCD付属)で単独デビューした。…が、発売と前後して山口事件が発生、報道が大きくなり山口氏の進退とバンドTOKIO存続の危機という重大な局面で女装姿で販促キャンペーンを行うという最早人生最大の罰ゲームのような状況へ陥った。以後TOKIOメンバーは離脱した長瀬以外は音楽活動を封印し、農家タレントと化して3人は株式会社TOKIOとなった。企業として企業曲を作ったりはあったようだが、TOKIO関連で本格的に発売される新曲は『戯言』以来6年10ヶ月ぶりである。また配信での発売となり、TOKIO関連作史上初の本格配信となった(「PLUS」はdwango限定で着うた、着うたフルだけでPC配信は無かったはず)。

前回は作曲がKaoru(=松岡昌宏?)だったが、今回は作曲は国太子(=国分太一)。編曲はSan FløweR,Chang-crane。設定上は島茂子は松岡演じる三田園薫(通称ミタゾノ)と古くからの知り合いで城島茂にそっくりな女性歌手とされている。村田光はミタゾノの後輩として第3シリーズから出演しているHey! Say! JUMPの伊野尾慧の役名。よって今回はKaoru(ミタゾノ)は参加していないがミタゾノの古くからの知り合いとミタゾノの後輩とのデュエットで、国太子は島茂⼦の近所に住む作曲のできるおばさま、という設定となっている。

いきなり違う人が歌っているんだけど…?と思ったら1番は光(伊野尾慧)メインで島茂子はラップを担当、2番は逆になり、サビは2人でデュエットとなっていた。光(伊野尾慧)の声に合わせて、島茂子も意外と高音が綺麗な一面を前面に出している印象。城島茂がメインボーカルというのがそもそもあまりなく、しかもソロ曲だと割とカウンター狙いというかメイン路線と違う方向性で癖のある歌い方をする事も多く、島茂子の前2作も演歌風味だったのでストレートに高音生かす歌い方ってあまりしていないし、世間的にはあややとぅーやーの高音厳しいメインボーカルじゃない農家の人って言うイメージしかないと思うんだけど、ボーカリスト城島茂はこういう高音綺麗な歌い方もできるのである(シングルでは「見上げた流星」の2番とか「PLUS」の歌い出しと2番以降がクセ少なめで比較的分かりやすいか)。国分太一は長瀬に続く2番手の作曲者として長瀬には無いもっとストレートに売れ線J-POPを書けるメロディーメイカーだと思っていたので久々に才能を発揮する機会があったのも嬉しい。見た目と1番での島茂子ラップかよ!っていうインパクトが強くてネタ的な消費もされかねないところがあるが、いい曲だ。

しかしビジュアルは…ダレコノヒト…。演歌/歌謡系歌手の佇まいだった前2回とは全く別人の金髪グラサンの海外かぶれのオバサンと化しているではないか。国太子がこの格好で新キャラとして出てくるなら分かるけど…この約7年で島茂子に何があったのだろうかというレベル。
★★★★☆

I love you too/相川七瀬

2025年3月12日
3ヶ月連続バラード配信の3曲目。前2曲は直前に公式で配信日を告知していたが力尽きたのか今作は公式サイトも本人Xでも無告知のまま配信され、配信開始時にインスタのみ配信を告知、配信当日の夜?にようやく公式サイトが更新された。

作曲は3曲連続で高田有紀子、編曲は河野圭のようだ(高田有紀子のXより)。高田有紀子が”デビュー30周年…既に名バラードが沢山ある状況下でバラード3曲を連続で作るのはかなりのプレッシャーでした。”と言っているように確かにこれはかなり高難度な企画だったのではないか。まさか3連続ピアノストリングスのみのしっとりバラードとは…マジ区別つかねって
★★★☆☆

琥珀/SEKAI NO OWARI

2025年3月12日
3月20日公開の映画『少年と犬』主題歌。Fukaseの友人で2018年に不慮の事故で亡くなったベーシスト千葉龍太郎(新世界リチウム)が制作していた未発表曲に新たなメロディと歌詞を加え、10年近い時を超えて完成した新曲、とされており、作詞はFukase単独だが、作曲はFukase・千葉龍太郎になっている。

“10年近く前にこの曲のデモを聴かせて貰ってから、誰の手元にもこの音源はなく、僕の頭の中だけに残り続けました。”

とFukaseがコメントしているところからしても頭に残っていたメロディーの一部が取っ掛かりになっている程度でこれはほぼFukaseオリジナルなのではないか。千葉氏のデモ音源自体が存在せず聞かされた記憶だけならだいぶおぼろげで変わっていてもおかしくないし、フルサイズ覚えていられるとも思えない。音数絞り込んだ盤石のピアノバラードといった感じで印象にも残りにくい。
★★★☆☆

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