2025年6月の配信シングル(後編)

cosmos/Awesome City Club

2025年6月18日
10連続配信の3作目。4,5月の前2曲は8日,7日配信だったので早くも10日ほど遅れての配信となった。とはいえ最初から”デビュー10周年を彩る10作品連続リリース”であって10ヶ月連続とは言っていない。

1番はatagiメインボーカル、2番はPORINメインボーカルになるポップながら淡々とした雰囲気の楽曲。とっつきにくいクールさも無く親しみやすい普通にいい曲。
★★★☆☆

ある未来より愛を込めて/back number

2025年6月20日
モスバーガー新ブランドCM『食べるHAPPY』篇 CMソング。プロデュースはsugarbeans。2023年のアルバム『ユーモア』収録曲「ヒーロースーツ」以来2度目の登板となり、ここに来てシングル初のプロデューサー起用となった。

シングルは小林武史、蔦谷好位置、亀田誠治、島田昌典の中から誰かが続いていたのでラララパートが入ってきたり、ピッコパッポ電子音が鳴っていたり、あまりないはじけたノリだったりと確かに新鮮な要素が目立つ。
★★★☆☆

ワッショイ!/相川七瀬

2025年6月21日
2ヶ月連続配信。バラードミニアルバム『STARDUST』からわずか3日で配信された。前作と今作はたぶん3部作3作目予定の次のミニアルバムに収録されるものと思われるが、『STARDUST』からの落差がさぁ…。年明けの3ヶ月連続バラード配信から繋がる『STARDUST』発売があまりに遅すぎた感じか。『STARDUST』3月発売からの前作→今作の流れなら違和感なかったのに。作詞は相川七瀬、作編曲はコンプ。

30周年に向けて文字通りワッショイワッショイなお祭りロックナンバー?と思ったら「日本ブラジル友好交流親善大使」に任命され、日系三世たちが受け継ぎ発展させてきた「MATSURI DANCE」いう文化に触れて日本とブラジルの文化をつなぐ楽曲として制作された模様。色々肩書多いなこの人…。バラードよりはいいか。3部作3作目予定の次のミニアルバムは楽しい感じのロックアルバムになりそうだ。
★★★☆☆

きゅぴきゅぴ/SILENT SIREN

2025年6月22日
1月のミニアルバム以来の新曲。“「すぅ(作詞)×クボナオキ(作曲)」が⽣み出すサイサイサウンドは更なる”中毒性”を帯びて新たなフェーズに到達。”とされている。

タイトル通りにきゅぴきゅぴとしたガーリーなポップナンバー。SCANDALとの対バンも決まり、SCANDALに感化されたのかガールズバンド代表みたいな主張を強めているが、正直そういうカテゴライズは周囲が勝手にやるものであって、自分たちであまりグイグイアピールするものでもないというか…。正直なところ自然の摂理として新たなる若い世代にとってはとっくに”ガールズ”じゃないわけだしさ…。サイサイの場合、すぅが逆にガールズバンドカテゴライズに反発心があって、デビュー当初もガールズバンドにするために男性のクボナオキを裏方にするのに凄く抵抗感があったらしいし、あまり自分たちからガールズバンドアピールしていく事は避けていたようなんだけどここに来て乗っかってしまうのはちょっと残念。
★★★☆☆

Seeds of Tomorrow/LONGMAN

2025年6月23日
『第76回全国植樹祭えひめ2026』 大会テーマソング。1ヶ月ぶりの新曲だが、15日のライブでのドラマー脱退後2人体制になって最初の新曲。

ドラマーがいなくなって急に打ち込み電子音路線になるなんて事も無く、普通にロックバンドサウンド。サポート入れてバンド体制継続といったところか。SAWAボーカルで静かに始まり、ロックバラード風に1番は進行し、2番でテンポアップしてHIROYAボーカルに切り替わって盛り上がっていく。サビは再度SAWAメインボーカルに戻り、HIROYAが無理に奇声気味な高音ボーカルに走っていないので一定の落ち着きを保っており、基本はメロディーを聞かせるスタイル。これまでも何度かあったブレイクポイントになりそうな売れ線っぽい曲だが…マジで一向にバズる様子すらないな…。
★★★★☆

ロマンス・イン・ザ・サン/TUBE×広瀬香美

2025年6月25日
8月6日発売40周年記念コラボレーションアルバム『TUBE ×』からの先行配信。2015年30周年の時に「おかげサマー」を提供されて以来のコラボ。広瀬香美サイドでは1997年に「シーズン・イン・ザ・サン」をカバー(カバーしたのみでTUBEは関与せず)、2016年には「ゲレンデがとけるほど恋したい 2016」にTUBEが編曲演奏で参加(「おかげサマー」のお返しのような形)していて9年ぶりコラボとなる。

「おかげサマー」に比べると今回はTUBEとコラボというより、広瀬香美にゲストボーカルで前田亘輝が参加したみたいな感じで広瀬香美全開。近年のキビキビとしたマッスル感のある早口な曲調はザ・広瀬香美って感じだし、“(シーズン・)イン・ザ・サン”の要素が歌詞以外にあまりないような…。ていうかそれを言うと“ロマンス(の神様)”の要素も無くて、今作は何なのかって言うと単純に「歌ってみた」以降の広瀬香美なんだよな。現在の広瀬香美プロデュース曲としては凄く王道的なイメージ通りの仕上がりなんだけど、世間に認知されている冬の女王「ロマンスの神様」広瀬香美と夏バンド「シーズン・イン・ザ・サン」TUBEの双方のパブリックイメージとは正直けっこうかけ離れてしまっていて、思ってたのと全然違う感じはある。単にコラボならいいけど、このタイトルにしたのが仇になったような。
★★★☆☆

君に聞きたいひとつのこと/SHISHAMO

2025年6月25日
5ヵ月ぶり単独新曲。2月にドラム吉川美冴貴が体調不良で休養したが、3月の生田絵梨花とのコラボIKUSHAMOは休養前制作だったようでCMやMVにも参加していた。ライブは元赤い公園の歌川菜穂がサポートで参加、9月のワンマンライブ告知画像も宮崎朝子と松岡彩の2人だけになっているので今作は不参加かと思われたがレコーディング映像になんか普通に吉川いるのはどういうことなのか。休養してんじゃないのかよ。服装からしても休養前の真冬のレコーディングとは思えず、レコーディングにだけピンポイントで参加しているのだろうか。確かに休養発表には”今後の予定しているライブは、サポートドラマーを迎えて開催・出演させていただきます。”と、わざわざ”ライブ”と書いてあってレコーディングにサポート迎えますとか、何も書かずに今後の活動ではサポート迎えますという書き方ではなかったが…。

落ち着いた雰囲気のポップロックナンバー。安定の良曲以上の印象はないが…うんやっぱり安定の良曲以外ないな。
★★★☆☆

クスノキ-500年の風に吹かれて-/福山雅治

2025年6月30日
1年3ヵ月ぶりの配信曲だが、まさかの2曲連続過去曲リメイク(前作は「桜坂2024」)。2014年のアルバム『HUMAN』1曲目「クスノキ」(ベスト盤『福の音』にも収録)のリメイク“新たにボーカルレコーディングを行い、合唱隊やオーケストラが加わる形で編曲”とされている。オリジナルは”長崎・山王神社に現存する原爆の爆心地からわずか800メートルの地点にある樹齢500年といわれる“被爆クスノキ”を題材に、そのクスノキの視点を通して「すべての生命が等しく生きられる世界」への願い、「生命の尊さ、逞しさ」というメッセージが描かれた楽曲”であり、戦後80年を迎える今年改めて歌うという事らしい。

元々厳かな雰囲気のアコバラ(アコースティックバラード)だったが、合唱隊やオーケストラが加わる形となればまあこうなるだろうなと予想される通りの壮大なバラード。昨年も「桜坂2024」だし、新曲が滞る中で平和への思いを込めた新曲を書き下ろせないところは気になる。
★★★☆☆

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