2025年11月28日(THE BEATLES STORE限定7インチアナログ盤)
2025年12月3日(日本限定CD)
初登場16位 売上0.3万枚
11月21日に発売された『Anthology Collection』『Anthology 4』に収録された2025 Mixの「Free as a Bird」「Real Love」の両A面シングルカット。THE BEATLES STORE限定販売で7インチアナログが告知当日に販売開始、12月3日に日本限定でSHM-CDとして発売された。アルバムと違ってSHM-CDが日本限定なのではなく、CD発売が日本だけという事らしい。
CDは2023年の『Now & Then』と同じ紙ケース仕様だが、サイズギリギリだった『Now & Then』よりも一回り大きい。『Anthology 4』から抜粋した日本語歌詞、翻訳解説封入。
『Now & Then』はシングルが先だったのでシングルの形でも配信されたが今作はシングルとしての配信は無し。
収録内容が潔すぎるというか、オリジナルミックスを入れるとか、映像のみの2015 MixをCD化するとか、オリジナルシングル復刻+2015 Mix+2025 Mixとか、「Now & Then」と3曲並べる…等々日本限定シングルCDとしては出来る事は色々あったと思うんだけどなぁ…(7インチだとそんなに入らないから無理だろうけど)。
1.Free as a Bird(2025 Mix)
11月21日発売『Anthology Collection』発売告知時8月22日に先行配信もされていた。
1995年に『Anthology 1』収録曲としてジョン・レノンの残したデモを基にして残った3人のメンバーが新プロデューサーにジェフ・リンを迎えて制作した”新曲”の最初の1曲。当時もシングルカットされ、C/Wにはアルバム未収録のアンソロジー音源が収録されていた。2015年の『The Beatles 1+』のDVD/Blu-rayにMVが収録された際に「Free As A Bird」「Real Love」共に映像だけでなく音源もジェフ・リンが新規リミックスを行っていたため、今回は3バージョン目となるが2015Mixは映像のみで正式に音源化されていない。
今回もジェフ・リンによる新規リミックスだが、2015年のリミックスを元にしているようで2015年に変更されていた部分(ジョージの”Whatever Happened to life”が”love”と歌ったテイクに差し替え、アウトロの台詞の逆回転加工が元に戻されている等)などは2015年準拠となっているようだ。全体にクリアになり、オリジナルが幻想的というかモヤッとしていたのは元がカセット録音のジョンのデモの粗をごまかすためだったと思われるが、AIを駆使したデミックスによりジョンの声が鮮明になった。なんか綺麗すぎて逆に不自然にも感じられてしまうが、元の幻想的な感じに慣れていたためだろう。
実際8月の配信から4ヶ月経ってこっちのバージョンにも慣れてきてどっちもいいんじゃないかと思えている。
★★★★☆
2.Real Love(2025 Mix)
1995年に『Anthology 2』収録曲としてジョン・レノンの残したデモを基にして残った3人のメンバーが新プロデューサーにジェフ・リンを迎えて制作した”新曲”の2曲目。今作はジョン・レノン死後の1988年のジョン・レノンのアルバム『Imagine(Music From The Original Motion Picture)』にジョンのデモ音源が既に収録されて公式に世に出ていた楽曲だった。
こちらも冥界からの歌声のように幻想的だったジョンのボーカルがクリアに。クリア過ぎてハマりが悪いとか違和感があるというリスナーが「Free as a Bird」以上に多くて不評気味なような空気もあるが、「Free as a Bird(2025 Mix)」の流れからすればまあこんな感じだろうとは予想できたし、これはこれでいいんじゃないかと思う。ただフェードアウトが早くなってしまったのでフェードアウト中に聞こえたギターが完全に消えてしまったのが残念。それこそもっと新しいのを望むなら御年77歳のジェフ・リンに義理立てせずにもっと若い新プロデューサーにやらせればいいわけで…。
★★★★☆


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