2023年5月17日
通常盤、名探偵コナン盤
初登場9位 売上0.6万枚
配信の前2曲から9ヵ月ぶりの新作。CDシングルとしては1年半ぶり。5期としては2作目のBlu-ray『WANDS Live Tour 2022 ~FIRST ACT 5th period~』と同時発売。
通常盤はC/Wは「RAISE INSIGHT [OFF VOCAL]」、2022年11月6日の「ROCK BONDZ -WANDS×BREAKERZ-」Zepp Haneda公演から「Burning Free」「真っ赤なLip」「愛を叫びたい」3曲のライブ映像を収録したBlu-ray付。
名探偵コナン盤はC/WはRAISE INSIGHT [TV-SIZE ver.]、「真っ赤なLip」「YURA YURA」「RAISE INSIGHT」の「名探偵コナン」ノンクレジットOP映像3曲を収録したBlu-ray付。
CDのみでの発売は無く、2種ともBlu-ray付。特典映像がDVDからBlu-rayへと切り替えられた。また収録内容が少なく、C/Wの過去曲カバーも廃止になったが価格は1430円(税込み)に抑えられた。
木村真也は2021年4月に新コロ不安とストレスによる体調不良での療養を発表、「カナリア鳴いた頃に」はジャケットのみ参加、「YURA YURA」「愛を叫びたい」「世界が終るまでは… [WANDS第5期ver.]」は完全不参加だったが、2023年になって復帰を発表。今作のジャケットにも復帰しているが、万全ではないという事でMVには不参加となっている上、9月に開催が発表されているツアーにも最初から不参加を告知しており、制作にも参加していないと思われる(インタビューで柴崎が「木村くんは今、お休みしていますが」と発言)。
復帰発表後の配信イベントやTV出演など1~3月までは姿を見せていたものの、春以降は一切姿を見せておらず、今作においてもジャケット撮影に参加しただけなので、休養状態に逆戻りしているような…。
今回はC/Wに新規音源が無いためか、先行配信単曲1曲のままでOFF VOCALとTVサイズは配信されなかった。
1.RAISE INSIGHT
アニメ『名探偵コナン』OP。作編曲だけでなくミックスエンジニアも柴崎浩が担当している。スピード感のあるロックナンバー。安定のカッコ良さで適度なキャッチーさはWANDSっぽいようで、意外と過去のWANDSには無かったような新しさも感じられる。安定以上の1曲ではある…が、やはり状況に変化がないのは気になるところ。
SARDなんかに比べればまだバンド感、勢いはあるもののアレンジそのものというより色々な曲調やっている割には音作り(1人オケ制作感?)がみんな同じ感じになっているような…。変化をつけられるのは3期メインライターであり同じく作編曲能力を持つ木村、そしてデビュー前にd-projectで「Get U’re Dream」のリアレンジとしてクレジットされていた灰原大介こと上原も実は編曲まで出来るはず(BREAKERZとの共演ライブのインタビューでDAIGOの『Deing』に別名義で参加していたと上原が明言しており上原=灰原は本人が認めている)なのでそこに期待したかったんだけどちょっと無理めか。大島こうすけも結局最初の1曲だけで一切関与してないし。そしてやはり気になるのは木村の現状だ。柴崎氏も気を遣って終盤に目立つピアノのパートを差し込んでいたりといつでもウェルカムな姿勢は見せているものの、結局ほとんど活動に参加できてない木村氏の状態も気になるところ。当初の理由が理由だけに(実は具体的にソレの何がどのように不安なのかは明確にされていないとはいえ)2020年以降の世相で心身に相当深い傷を負ってしまったのだろうか。
通常盤は2曲目にOFF VOCAL(カラオケ)、名探偵コナン盤は2曲目にTV-SIZE ver.(コナンでかかっているサイズ)を収録。これまでの5期のシングルは表題+カバー、もしくは表題+カバー+TVサイズだったので、OFF VOCALの収録は5期初。WANDSとしては1st~6th+3期(13th~15th)以来のカラオケバージョン収録となる。
★★★★☆
通常盤Blu-ray
ROCK BONDZ-WANDS×BREAKERZ-@Zepp Haneda(TOKYO)[2022.12.6]
真っ赤なLip
愛を叫びたい
BREAKERZとの2マンライブとして2022年12月6日に東京、13日に大阪で行われた公演のうち東京公演から3曲だけ収録。基本的にそれぞれ別々にライブを行って最後に両者の曲を1曲ずつコラボした流れだったようだが、今作においてはBREAKERZは出てこない。サポートメンバーは二家本亮介(Bass)、神田リョウ(Drums)。ライブにおいても代役は立てずに木村の演奏パートは全て同期で済ませている。
5期WANDSのオリジナル曲のみを3曲選曲していて過去曲カバーは選んでいない。これまで欠かさずC/Wはカバーで過去のヒット曲をやってリスナーを呼び込もうという戦略にプロデューサーがこだわっている感が強かったが、今作でカバーを初めてやらず、特典BDの選曲でも選ばず…と急にオリジナル勝負になったのは方針転換だろうか。上原大史のパフォーマンスは自由度が高く、オリジナル曲となると歴代のWANDSを意識することもないので5期が確かに5期してまた新しいWANDSになっていっているんだぁと改めて。また今回のサポートメンバーの方が見た目もロックっぽい感じでより激しさを増しているようにも思う。
名探偵コナン盤Blu-ray
「名探偵コナン」ノンクレジットOP映像
YURA YURA
真っ赤なLip
レギュラー放送は見ていないので全て初見。新しい方から遡る形での収録だが、最新作である「RAISE INSIGHT」はスタイリッシュでストレートにカッコいい内容。しかし残り2作がなかなか凄かった。
「YURA YURA」は蘭がスマホにつけている新一がプレゼントしたナマコ男のストラップがまさかの主人公という珍作で蘭と新一(コナン)をずっと見守ってきたナマコ男が曲に合わせてYURA YURAしているというYURA YURAするのソレェ!?っていう。ナマコ男は作者の前作で1993年から1年間原作の途中までアニメ化された事もある『YAIBA』(アニメ版は『剣勇伝説YAIBA』)のキャラクター。YAIBAのキャラはコナンでもちょいちょい使用されていたが、YAIBAキャラでこんなコナンOP映像で主役になるまで取り上げられたのはナマコ男が初であり、よりによってお前かよ…。凄い映像作ったな…。
「真っ赤なLip」はナマコ男YURA YURAには劣るが、こちらも2000年の恋がスリルでショックでサスペンスなパラパラ踊るコナンを彷彿とさせるダンシングコナン。しかしダンスメインには持ってこなくて歴代原作漫画のコマをダイジェストで見せるのをメインに持ってくるなどネタに走りすぎていない。…と思ったらキメポーズ…。
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