クリスマス・イブ(2025 All-in-One Edition)/山下達郎

2025年12月10日
初登場5位 売上1.5万枚

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2024 Versionに続く2年連続の新バージョン。初出1983年ピクチャー12インチ盤、1986年、1987年7インチ盤、1988年初8センチCD盤、レーベルカラー化1989年盤、デザイン変更1990年盤&カセット盤、デザイン変更1992年盤、品番変更リマスター1998年盤、ここまでは「クリスマス・イブ」とB面(C/W)「ホワイト・クリスマス」の2曲仕様だった(1990年カセット盤のみ初めてカラオケを収録)。

マキシシングル化リマスター2000年盤(トップ10ヒット)でEnglish Version、カラオケを追加収録。
リマスター2003年盤ではEnglish Versionとカラオケに2003 NEW REMIXと表記された。以降長らく2003年盤が最新版として君臨しており、放っておいても毎年トップ100入り記録を継続していた。ただし2004年には早くも97位とギリギリで、その後もトップ100ギリギリのランクインが多かったが、2009~2011年は3年連続90位台ギリギリでいよいよいつ落とすか分からなくなってくる一方で記録が30年の大台に迫っていたためか2012年にはスリーブをつけたクリスマスパッケージ仕様として発売、すると29位と多大な効果が出た。

2013年30th Anniversary EditionとしてAcoustic Live Versionを追加収録。初回盤DVD付には広瀬すず主演のショートムービーが付属した。これにより2000年以来のトップ10ヒットを記録。以降も2015,2017,2018,2022 Christmas Special Packageは品番同じでこれにスリーブをつけただけで繋いでいる。リマスターが銘打たれたのも現在サブクス配信を解禁しているのもこの30th Anniversary Editionとなっていて発売以降このシングルの基本形となっている。
2014 Versionは「(Special Medley) The Christmas Song(竹内まりや)~〜Have Yourself a Merry Little Christmas」を追加収録。両者の既出洋楽カバー音源をメドレー編集で繋げたものでこの音源はこの時限りの収録となっている。
2019 Versionは当時の最新ライブ音源「Bella Notte (2019 Live Version)」「Smoke Gets In Your Eyes (2019 Live Version)」を追加収録。
2020 Versionはアナログ盤(当初の2曲のみ)。
2021 Versionは当初の2曲+カラオケだけ残して「Blow(Home Karaoke)」「Misty Mauve(Home Karaoke)」「Mighty Smile(魔法の微笑み)(Home Karaoke)」「おやすみロージー−Angel Babyへのオマージュ−(Home Acappella)」「Love Can Go The Distance (Home Acappella)」を収録。自粛期間に自宅でオリジナルのカラオケに新規でボーカル録音したものでクリスマスとは全く関係が無く、全てこの時限りの収録となっている。
2023年40th Anniversary Editionはアナログ盤。当初の2曲に加えてB面に「White Christmas(Happy Xmas Show! Version)」を追加収録。アナログ盤での追加収録は初だった。
2024 Versionは何故か2013年のライブ音源を蔵出ししてきて「My Gift To You (Live Version)」「Bella Notte (Live Version)」「Have Yourself A Merry Little Christmas (Live Version)」を追加収録。

という事で2019年以降は2022年以外は毎年収録内容や形態を変更して発売していた。今作は30th Anniversary Edition+2019 Versionのライブ音源2曲+2024 Versionのライブ音源3曲+2023年40th Anniversary Editionの「White Christmas(Happy Xmas Show! Version)」という内容となる。All-in-Oneとされているが、2014 Versionと2021 Versionの追加収録音源が未収録となっていて厳密にAll-in-Oneではない。

また同発の2025 Versionと題したアナログ盤は一転して当初の2曲のみ、1983年の12inchシングルのオリジナルジャケットを復刻した7インチ盤となっている(復刻するなら12インチでサイズも合わせればいいのに…と思わなくもないが2023年40th Anniversary Editionで12インチにしたばかりだったのだ…)

今作発売後にMVが公式に公開されたが、どうやらこれは2013年30thの初回盤DVDに収録されていた広瀬すず主演のShort Film(15分くらいあった)を曲のサイズに合わせて再編集した映像のようだ。

1.クリスマス・イブ
2.White Christmas

最初から不動の2曲。2013年30thを最後にリマスターの文字が記載された事がないが未だに2013年リマスターを使用しているのかは不明。

3.Christmas Eve(English Version)

英語バージョン。1993年のアルバム『SEASON’S GREETINGS』に初収録、マキシシングル化リマスター2000年盤で追加収録されて以降3曲目の定位置で収録されていたが2021 Versionで1度リストラされ、2024 Versionでは6曲目で復活、今回は定位置の3曲目へと帰ってきた。2003年盤のみ2003 NEW REMIXと書かれていたが2013年リマスター以降にどうなったのか不明。

4.Christmas Eve(Acoustic Live Version)

2008年5月5日の浜離宮朝日ホールでのライブ音源2013年30th Anniversary Editionで追加収録されて以降4曲目が定位置だったが、2021 Versionで1度リストラされ、2024 Versionでは7曲目で復活、今回は定位置の4曲目へと帰ってきた

5.White Christmas(Happy Xmas Show! Version)

2003~2008年まで毎年放送されていた日本テレビ系「HAPPY Xmas SHOW」用に新録音して提供した新バージョンで2005年のFC会報付属CD『Merry Christmas from Tatsuro Yamashita』で初CD化、2013年の『SEASON’S GREETINGS 20th Anniversary Edition』のボーナストラックで一般発売初CD化も果たしていた。本シングルにおいてはアナログ盤である2023年40th Anniversary Editionのみ追加収録だった音源で『クリスマス・イブ』シングルCDに収録されるのは初めてとなった。今作は基本的にライブバージョンを全集結させて他の音源は未収録なので今作の収録のみ異例である。過去取り上げているので書く事が無い本作において唯一シングル感想として取り上げていない音源となり、本ページ唯一の感想となる

番組用ということもあってか元の音源よりも少しワクワクするようなノリの良さになっているのが特徴。このシングル、この後も厳かに歌い上げるスタンダードカバーしかないので際立って明るくノリが良く聞こえる。
★★★★☆

6.Bella Notte(2019 Live Version)

2019 Versionに収録されていた2019年8月17日神奈川県民ホールでのライブ音源。スタジオ音源は22ndシングル『ジャングル・スウィング』C/W(「Have Yourself A Merry Little Christmas」とのメドレー)、1993年『SEASON’S GREETINGS』に収録。アニメ映画『Lady and the Tramp』(わんわん物語)挿入歌(1955年)のカバー。

アカペラアレンジの曲だったのでメインを抜いたアカペラテープを流してメインボーカルを生歌唱するスタイル。

7.Smoke Gets In Your Eyes (2019 Live Version)

2019 Versionに収録されていた2019年8月17日神奈川県民ホールでのライブ音源。スタジオ音源は1993年『SEASON’S GREETINGS』に収録。プラターズ(1958年)のカバー。

オーケストラアレンジの曲だったのでオケを流してメインボーカルを生歌唱するスタイル。以下もアカペラアレンジ/オーケストラアレンジのどっちかのパターンのオケ流しメインボーカル歌唱というライブ音源が続く。

8.My Gift To You (Live Version)

2024 Versionに収録されていた2013年12月19日大阪フェスティバルホール公演でのライブ音源。スタジオ音源は1993年『SEASON’S GREETINGS』に収録。Alexander O’Neal(1988)のカバー。前述のように2019 Versionの時は同年収録したばかりの最新ライブ音源を使用していたが、2024年は11年も前のライブ音源の蔵出しだった。

9.Bella Notte (Live Version)

2024 Versionに収録されていた2013年12月19日大阪フェスティバルホール公演でのライブ音源。本作中唯一ライブ音源が2バージョン収録されており、6曲目のは2019年、こっちは2013年で6年時代が異なっている。しかしやっている事は同じでアカペラテープに生ボーカル1本。達郎氏の歌声は2013年と2019年でパッと聞き違いが分かるほどの変化が無い。高難度の間違い探しのようだ…。

10.Have Yourself A Merry Little Christmas (Live Version)

2024 Versionに収録されていた2013年12月19日大阪フェスティバルホール公演でのライブ音源。スタジオ音源は22ndシングル『ジャングル・スウィング』C/W(「Bella Notte」とのメドレー)、1993年『SEASON’S GREETINGS』に収録、さらに2014 Versionでは「(Special Medley) The Christmas Song(竹内まりや)~〜Have Yourself a Merry Little Christmas」という竹内まりやのカバー音源とメドレー編集したバージョンで収録されていた。ミュージカル映画『Meet Me in St. Louis』(邦題『若草の頃』)でJudy Garland(1943)が歌っていた曲のカバー。

11.クリスマス・イブ(Original Karaoke)

カラオケバージョン。初出は1990年カセット盤だが8センチCDとアナログ盤に収録された事は無く、English Versionと共にマキシシングル化リマスター2000年盤で追加収録された。これも2003年盤のみ2003 NEW REMIXと書かれていたが2013年リマスター以降にどうなったのか不明。以降English Versionがリストラされた2021 Versionでも生き残り、1度もリストラされた事は無いが、“最終曲”が定位置なので収録曲数により変動する。今回が最多曲数になり、2021,2024の8曲目を越えて初の二桁の大台に乗った。

という事で本作のリリースを持って、30th初回盤DVDと2014と2021以外は基本的には用済み(特に2019と2024)になったといえる。

2025年のクリスマスは気温上昇に伴い、雨は夜更け過ぎでも雨のままだろう。メリークリスマス。

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