NIAGARA TRIANGLE Vol.1
No | タイトル | 作詩 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | ドリーミング・デイ | 大貫妙子 | 山下達郎 | 山下達郎 | |
2 | パレード | 山下達郎 | 山下達郎 | 山下達郎 | 山下達郎 23rdシングル(カット) 最高29位 売上3.4万枚 |
3 | 遅すぎた別れ | 伊藤銀次 | 山下達郎 | 山下達郎 | |
4 | 日射病 | 伊藤銀次 | 伊藤銀次 | 伊藤銀次 | |
5 | ココナツ・ホリデイ'76 | 伊藤銀次 | 伊藤銀次 | ||
6 | 幸せにさよなら | 伊藤銀次 | 伊藤銀次 | 伊藤銀次 | |
7 | 新無頼横町 | 伊藤銀次 | 伊藤銀次 | 伊藤銀次 | |
8 | フライング・キッド | 吉田美奈子 | 山下達郎 | 山下達郎 | |
9 | FUSSA STRUT Part-T | 大瀧詠一 | 大瀧詠一 | ||
10 | 夜明け前の浜辺 | 大瀧詠一 | 大瀧詠一 | 大瀧詠一 | |
11 | ナイアガラ音頭 | 大瀧詠一 | 大瀧詠一 | 大瀧詠一 | |
ボーナストラック(95年盤以降追加収録) | |||||
12 | 幸せにさよなら(シングル・バージョン) | 伊藤銀次 | 伊藤銀次 | 伊藤銀次 | 1stシングル(カット) 3人ボーカル |
13 | ドリーミング・デイ(シングル・バージョン) | 大貫妙子 | 山下達郎 | 山下達郎 | 1stシングル両A面曲(カット) イントロカット&フェードアウトが早い |
14 | ナイアガラ音頭(シングル・バージョン) | 大瀧詠一 | 大瀧詠一 | 多羅尾伴内 | 「布谷文夫」名義 シングル(カット) |
06年盤(30th Anniversary Edition)追加収録 | |||||
15 | あなたが唄うナイアガラ音頭 | 大瀧詠一 | 大瀧詠一 | 多羅尾伴内 | 「布谷文夫」名義 シングルB面 |
16 | ココナツ・ホリデイ3日目 | 伊藤銀次 | 伊藤銀次 | 「ココナツ・ホリデイ'76」で使われたお囃子部分 |
リリースデータ
1976年3月25日(LP) 1976年5月25日(CT) 1986年6月1日(CD) 1995年3月24日(ボーナストラック3曲追加) 2006年3月21日(30th Anniversary Edition) |
最高29位 - - 初登場63位 初登場50位 |
売上不明 - - 売上2.0万枚 売上0.75万枚 |
Producer:大瀧詠一 | NIAGARA/COLUMBIA NIAGARA/COLUMBIA NIAGARA/CBS SONY NIAGARA/Sony Music Records NIAGARA/Sony Music Records |
NIAGARA TRIANGLE1stアルバム。山下達郎、伊藤銀次、大瀧詠一の3者による合同アルバム。山下達郎の「遅すぎた別れ」の作詞を伊藤銀次が担当し、語り部分を伊藤、歌部分を山下が担当した以外に共作は無く、基本的に3人がそれぞれ曲を持ち寄る形で制作されたオムニバスアルバム。「遅すぎた別れ」以外は作編曲者がそれぞれ単独でボーカルを担当している。しかし1ヶ月後に「幸せにさよなら/ドリーミング・デイ」がシングルカットされた際は「幸せにさよなら」は3人ボーカルバージョンに変更された。95年の再発時にシングルカットされた3曲のシングルバージョンが追加収録された。発売30周年を迎えた06年の30th Anniversary Editionでは笛吹銅次(大瀧詠一のエンジニアとしての名義)によるリマスターでさらに2曲のボーナストラックが追加された。ボーナストラック5曲はいずれも当時のシングルレコード盤にモノラルで収録されていたため、今作でもモノラル音源となっている。82年には続編の『NIAGARA TRIANGLE Vol.2』が発売されているがメンバーは大滝詠一、佐野元春、杉真理の3名となり、主宰者である大瀧詠一以外のメンバーは一新されている。
山下達郎にとっては今作はシュガー・ベイブ解散〜ソロデビューまでの狭間の時期に該当する(ソロデビューは同年の12月)。山下達郎のキャリアを順番に辿りたい場合はシュガー・ベイブ『SONGS』→今作→『CIRCUS TOWN』と辿ると時系列になる。今作の中では特に「パレード」が94年に子供向け番組『ポンキッキーズ』のテーマ曲として使用されてシングルカットされたのでこの曲のみ馴染み深かった。今作収録のバージョンは、94年のシングルバージョンやベスト盤に収録されたものとは異なりイントロにピアノソロがあったり、エンディングに祭りのSEが入っていたりするのは貴重だ。
山下達郎の楽曲に関してはシュガー・ベイブとソロの狭間という事で作風も中間くらいのどっちとも言えない感じではあるけど、極端にイメージと違う事はやっていないので安心して聞ける。伊藤銀次は00年にWhiteberryの「あくび」の編曲を手掛けた時に初めて名前を認識した程度で、今作でも特に良くも悪くもない感じ。ただボーナストラックの最後に収録された「ココナツ・ホリデイ3日目」はアミィゴォォォォ!!とかひたすらガヤを叫びまくっているだけの珍トラックで、妙なインパクトがあった。大滝詠一は予測不可能で自由な人だなぁ…という印象。3者3様…ではあるんだけど一貫しているのは76年当時の作品とは思えないほど音がほとんど色あせていない事で、相変わらずこの界隈の人たちは凄い。
印象度★★★☆☆
2017.8.23更新