ニコ タッチズ ザ ウォールズ ノ ベスト
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | Produce | 備考 |
1 | ローハイド | 光村龍哉 | 光村龍哉 | NICO Touches the Walls&岡野ハジメ | 新曲 14thシングル(カット) 最高21位 売上0.5万枚 |
2 | ニワカ雨ニモ負ケズ | 光村龍哉, 対馬祥太郎 |
光村龍哉 | NICO Touches the Walls&岡野ハジメ | 13thシングル 最高13位 売上1.3万枚 |
3 | Mr.ECHO | 光村龍哉 | 光村龍哉 | NICO Touches the Walls&浅野尚志 | 12thシングル 最高19位 売上0.7万枚 |
4 | 夏の大三角形 | 光村龍哉 | 光村龍哉 | NICO Touches the Walls&岡野ハジメ | 10thシングル 最高16位 売上1.3万枚 |
5 | 手をたたけ | 光村龍哉 | 光村龍哉 | NICO Touches the Walls&岡野ハジメ | 9thシングル 最高15位 売上1.9万枚 |
6 | バイシクル | 光村龍哉 | 光村龍哉 | NICO Touches the Walls&岡野ハジメ | 4thアルバム『HUMANIA』収録曲 |
7 | Diver | 光村龍哉 | 光村龍哉 | NICO Touches the Walls&岡野ハジメ | 8thシングル 最高7位 売上1.1万枚 |
8 | 妄想隊員A | 光村龍哉 | 光村龍哉 | NICO Touches the Walls&岡野ハジメ | 3rdアルバム『PASSENGER』収録曲 |
9 | マトリョーシカ | 光村龍哉 | 坂倉心悟 | NICO Touches the Walls | 3rdアルバム『PASSENGER』収録曲 |
10 | N極とN極 | 光村龍哉 | 光村龍哉 | NICO Touches the Walls&亀田誠治 | 2ndアルバム『オーロラ』収録曲 |
11 | かけら〜総べての想いたちへ〜 | 光村龍哉 | 光村龍哉 | NICO Touches the Walls&亀田誠治 | 6thシングル 最高26位 売上0.6万枚 |
12 | ホログラム | 光村龍哉 | 光村龍哉 | NICO Touches the Walls&亀田誠治 | 5thシングル 最高11位 売上2.3万枚 |
13 | THE BUNGY | 光村龍哉 | 光村龍哉 | NICO Touches the Walls&岡野ハジメ | 2ndシングル 最高49位 売上0.3万枚 |
14 | Broken Youth | 光村龍哉 | 光村龍哉 | NICO Touches the Walls&岡野ハジメ | 3rdシングル 最高35位 売上0.6万枚 表記は無いがOriginal Version(3rdアルバム『PASSENGER』収録Ver.) |
15 | 梨の花 | 光村龍哉 | 光村龍哉 | NICO Touches the Walls&AIR | メジャーデビューミニアルバム『How are
you?』収録Ver. 2ndインディーズミニアルバム『Runova x handover』収録曲 |
16 | image training-2014- | 光村龍哉 | 光村龍哉 | NICO Touches the Walls | 1stインディーズミニアルバム『Wall Is
Beginning』収録曲 リメイク メジャーデビューミニアルバム『How are you?』でもリメイクしており、2度目のリメイク |
17 | パンドーラ | NICO touches The Walls | NICO Touches the Walls&浅野尚志 | 新曲 |
Words produce:いしわたり淳治(4,6)
Sound & Words produce:いしわたり淳治(9)
リリースデータ
2014年2月5日 | 初登場5位 | 売上2.1万枚 | Ki/oon Records |
メンバー
Vocal,Guitar | 光村龍哉 |
Guitar | 古村大介 |
Bass | 坂倉心悟 |
Drums | 対馬祥太郎 |
NICO Touches the Walls初のベストアルバム。07年のメジャーデビュー以降のシングル13枚、ミニアルバム1枚、アルバム5枚から選曲された15曲に加えて新曲2曲を収録している。5thアルバム以降のシングルである「ニワカ雨ニモ負ケズ」はアルバム初収録となったが、次のオリジナルアルバムにもAlbum Mixで収録された。「image training」はリメイクされている(2度目のリメイク)。また2曲の新曲のうち「ローハイド」は1ヶ月後にシングルカットされ、これも「ニワカ雨ニモ負ケズ」同様に次のオリジナルアルバムにもAlbum Mixで収録された。基本的には新しい曲から古い曲へ遡る収録順になっている。初回盤は1stインディーズミニアルバム『Wall Is Beginning』のスタジオライブ映像「Walls Is (re)Beginning」を収録したDVD付。
ここまでで選曲されなかったシングルは1st「夜の果て」、4th「ビッグフット」、7th「サドンデスゲーム」、11th「夢一号」の4曲。
バンド名とボーカルの声質が若干ミスチル桜井に似ている事と「手をたたけ」が出た時にやたらポップで売りに走った曲を出してきたなという印象だけしか残っていなかったがベスト盤ということで手に取ってみた。調べてみたら85年生まれという同い年のバンドで、さらにギターの古村の生年月日は全く同じだった(85年3月1日)ので非常に親近感が…。この世代のバンドの宿命としては、CD市場の変化に伴い、アニメタイアップが来れば多少売上が伸びてトップ10にも入れるが、なんとか掴んだ数万人のファン以外にも知られるようないわゆる昔ながらの"ヒット曲"らしいヒット曲が出せず、90年代〜00年代半ばまでにヒット曲を残し認知度を上げたバンドからその座を奪って時代を塗り替えていくことができず、ネクストブレイクとか若手扱いのまま気がつけばAround 30's Worldというのが現状。時代がこれまで通りに回っていれば、2010年前後のトップ付近を走るロックバンドとして活躍することもできたんじゃないかというくらいに適度にロックでかっこよさもあり、キャッチーな面も備えたバンドだと思う。逆時系列になっているので、前半の方がポップとロックのバランスが良くて耳に残る曲が多い。後半になるにつれて前半ほどの良さが感じられなくなっていくが、これはむしろバンドが進化してどんどん良くなっていったということだろう。やたらポップに振り切った「手をたたけ」が1つのターニングポイントのようだけど、1番良かったのは新曲の「ローハイド」。「手をたたけ」もポップでいい曲だけど、この路線に完全変貌していたら恐らく新規ファンはつかないわ、固定ファンは逃げるわで大変な事になっていたんじゃないかと思う。そこで挑戦したポップ性も生かした上でちょうどいいバランスでまとまったのが「ローハイド」だと思う。今作を聞いてこれまでの作品をもっと聞いてみたいというよりは、これからのこのバンドが生み出していく作品に興味を持った。この先に興味が持てたベスト盤ってけっこう珍しかったかも。(ここまで発売当時の感想)
(これ以前のアルバムも聞いた上でもう1度聞き直しての感想)改めてここまでのアルバムを聞いてから今作を聞くとだいぶ馴染んだ曲も増えたので最初に聞いた時はダレてきた後半部分にかけても良さを感じられた。ベスト盤としては普通に時系列の方が良かったようにも思うが、各アルバムへ存分に聞く余地を残して代表的な楽曲を並べつつもこれからへも繋いでいくベストアルバムだと思った(当時はこれからへ繋いでく部分を感じた)。結果的に解散時に何の動きも無く唐突に終わってしまったのでベスト盤は今作が唯一となってしまい、活動を総括したベスト盤が存在しない事となってしまった。ひとまず最初に聞くなら今作。そしてこれ以前に遡るも良し、ここから進むも良し(これ以降はアコースティック1枚、EP2枚、オリジナル2枚だが最後のシングル2作は未収録のまま放置された)、解散してからもここから広げられる起点のベスト盤になっていると思う。
印象度★★★★☆
2020.8.4修正