しおりごと-BEST-
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | ゆれるユレル | 新山詩織 | RYOTARO,新山詩織 | 笹路正徳 | 1stシングル 最高57位 売上0.2万枚 |
2 | Don't Cry | 新山詩織 | 新山詩織 | 笹路正徳 | 2ndシングル 最高38位 売上0.2万枚 |
3 | ひとりごと | 新山詩織 | 吉木絵里子 | 笹路正徳 | 3rdシングル 最高39位 売上0.3万枚 |
4 | 今 ここにいる | 新山詩織 | h-wonder | 笹路正徳 | 4thシングル 最高45位 売上0.2万枚 |
5 | 絶対 | 新山詩織 | 新山詩織 | 笹路正徳 | 5thシングル 最高53位 売上0.2万枚 |
6 | ありがとう | 新山詩織 | 山下洋介 | 笹路正徳 | 6thシングル 最高43位 売上0.2万枚 別アレンジ |
7 | 隣の行方 | 新山詩織 | 小林章太郎 | 楠野功太郎 | 7thシングル 最高21位 売上0.3万枚 |
8 | もう、行かなくちゃ。 | 新山詩織 | 小澤正澄 | 笹路正徳 | 7thシングルC/W |
9 | あたしはあたしのままで | 新山詩織 | 野崎心平 | 島田昌典 | 8thシングル 最高15位 売上0.5万枚 |
10 | 恋の中 | 福山雅治 | 福山雅治 | 福山雅治、井上鑑 | 配信限定シングル、8thシングルC/W |
11 | 糸 | 中島みゆき | 中島みゆき | 笹路正徳 | 3rdアルバム『ファインダーの向こう』収録曲 中島みゆきのカバー |
12 | Snow Smile | 新山詩織 | 楠野功太郎 | 楠野功太郎 | 3rdアルバム『ファインダーの向こう』収録曲 |
13 | さよなら私の恋心 | 新山詩織、Chara | Chara | Chara | 9thシングル 最高39位 売上0.2万枚 |
(BONUS TRACK) | |||||
14 | だからさ〜acoustic version〜 | 新山詩織 | 新山詩織 | 0thシングル デビュー前に登録者にサイン入りで無料送付されたシングル |
リリースデータ
2018年1月31日 | 初登場38位 | 売上0.2万枚 | Sound Produced by 笹路正徳(1〜6,8,11)、近藤ひさし(7,12)、 島田昌典(9)、福山雅治(10)、Chara(13) |
Being |
新山詩織ベストアルバム。2013年4月のデビューから5周年を記念してのベスト盤でここまでの全シングルA面曲、C/W、アルバム曲をリリース順に収録。ボーナストラックとして12年12月に公式サイトを立ち上げてデビューを告知した際に登録者全員にサイン入りで配布した0thシングル「だからさ〜acoustic version〜」を収録。3rdアルバム『ファインダーの向こう』以降のリリースだった「さよなら私の恋心」、0thシングルバージョンの「だからさ〜acoustic version〜」はアルバム初収録(バンドアレンジの「だからさ」は1stアルバム『しおり』に収録)。また当時のシングル及びアルバムでは山下洋介が編曲だった「ありがとう」は他の曲同様に笹路正徳によるアレンジで収録されている。初回盤は全MVを収録したDVD付。
0thが出た頃はBEING LEGENDの頃でその流れからまだビーイング系というだけでひとまずチェックはしていた末期の頃だったので公式サイト立ち上げは把握していて0thシングルを入手、1st、2ndシングルまでは購入もしていたんだけど、どうにもしっくりこなくて1stアルバムはレンタルにしてこれはもう対象外だなと思って聞くのを辞めてしまった。今回ベスト盤を機に久々に聞いてみた。
10代の内面の葛藤を綴った歌詞は基本的に太めの声質も相まって率直に暗い。加えて笹路正徳とその盟友ベテランミュージシャンによるどっしりとした安定感のある演奏は実に丁寧ながらもより生真面目さを助長してしまう感じ。10代の頃に聞いていれば共鳴する部分もあったと思うんだけど、でもどうだったかなぁ…。「ゆれるユレル」みたいな時期は確かにあったとは思うんだけど。この界隈でよく引き合いに出されるYUIと決定的に違うのはYUIがそういった葛藤の全てを音楽という夢に向けてぶつけていくような作風でもって昇華させていたのに対して、新山詩織の作風はただ答えの出ない袋小路で自問自答しているような感じなので(特に初期)、暗い気持ちが暗いままで終わってしまい行き場が無い。なのでとにかく暗い印象が先に立ってしまい、引き込まれるようなところに至らなかったのはやはり年が離れすぎたせいだろうか。
2nd、5thで表題曲単独作曲をしながらも、作曲面であまり独り立ちできなかったようで、後半は作曲が無くなってしまう(アルバムでは作曲しているので、シングルやタイアップで自作が全く採用されなくなったようだ)。なので5年間の成長は主に歌詞の方向性に出ていると思う。終盤になると恋の歌が増えてきて良くも悪くも普通の女性に成長していく感じではあるんだけど、結局そんなに光が差してくる感じも無い。どっしりとした貫禄のあるボーカリストとしての佇まいは1つの大きな特徴ではあると思うんだけど、ベスト盤としてはラストに向けてもう一伸びあってほしかったところ。
あと初期のC/WではTHE GROOVERS、THEATRE BROOK、奥田民生、The Birthdayのカバーを行っており、これはやらされたというより本人の志向を反映したものだったと思われ、そうなると指導者が笹路正徳さんだったというのは決定的に本人の音楽志向とは異なっていた気がしなくもない。
また今作を最後に次の新作が無いまま(ライブDVDはリリース)、10月になって12月12日をもって活動休止をすると発表。新たな夢にチャレンジするためアーティスト活動をしながらでは難しい、との理由で休止とはしているものの事実上の引退宣言となった。
印象度★★★☆☆
2018.4.18更新