難波愛〜今、思うこと〜(通常盤)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | まさかシンガポール | 秋元康 | 太田貴之 | 太田貴之 | 共通新曲 |
2 | 難波愛 | 秋元康 | 依光輝久 | 依光輝久 | 共通新曲 |
3 | 僕は愛されてはいない/白間美瑠 | 秋元康 | 梅口敦史 | 佐々木裕 | 通常盤のみ新曲 |
4 | 僕以外の誰か | 秋元康 | Carlos K./ Akira Sunset |
Carlos K./ Akira Sunset |
16thシングル 最高1位 売上32.1万枚 |
5 | 僕はいない | 秋元康 | aokado | 若田部誠 | 15thシングル 最高1位 売上36.4万枚 |
6 | 甘噛み姫 | 秋元康 | 渡邉沙志 | 若田部誠 | 14thシングル 最高1位 売上29.7万枚 |
7 | Must be now | 秋元康 | Carlos K. | Carlos K. | 13thシングル 最高1位 売上41.8万枚 |
8 | ドリアン少年 | 秋元康 | 藤本貴則 | 武藤星児 | 12thシングル 最高1位 売上45.0万枚 |
9 | Don't look back! | 秋元康 | Carlos K. | 武藤星児 | 11thシングル 最高2位 売上53.2万枚 |
10 | らしくない | 秋元康 | 大西俊也 | 野中“まさ”雄一 | 10thシングル 最高1位 売上50.0万枚 |
以下通常盤のみ | |||||
11 | 365日の紙飛行機/山本彩 | 秋元康 | 秋元康 | 野中“まさ”雄一 | 14thシングルC/W AKB48のセルフカバー |
12 | ショートカットの夏/須藤凜々花 | 秋元康 | つじたかひろ | つじたかひろ | 15thシングルType-DのみC/W |
13 | プライオリティー/木下百花 | 秋元康 | ツキダタダシ | ツキダタダシ | 16thシングルType-DのみC/W |
14 | アスファルトの涙 | 秋元康 | 鈴木健太朗 | 板垣祐介 | 10thシングル劇場盤のみC/W |
15 | 友達 | 秋元康 | 多田慎也 | 島田尚 | 10thシングルC/W |
16 | 卒業旅行 | 秋元康 | 島崎貴光 | 島崎貴光 | 11thシングル通常盤Type-A,B,C,劇場盤のみC/W |
17 | 虹の作り方 /太田夢莉、渋谷凪咲、須藤凜々花、内木志、薮下柊 |
秋元康 | つじたかひろ | つじたかひろ | 14thシングルType-DのみC/W |
18 | 道頓堀よ、泣かせてくれ! | 秋元康 | Akira Sunset | 野中“まさ”雄一 | 14thシングル劇場盤のみC/W |
1,2,4〜9 全種共通(Type-N,M,Bは1〜8)
11〜18 既出C/W分散収録(Type-N,M,Bは10〜18、また17,18は3種共通)
リリースデータ
2017年8月2日 | 初登場1位 | 売上20.3万枚 | Total Produce:秋元康 | laugh out loud! records |
メンバー(2017年8月2日現在)
Team N | 東由樹 、市川美織、日下このみ、古賀成美、須藤凜々花、谷川愛梨、内木志、林萌々香、堀詩音、松村芽久未、三田麻央、山尾梨奈、山本彩加、山本彩 |
Team M | 石田優美 、磯佳奈江、鵜野みずき、大段舞依、加藤夕夏、川上千尋、川上礼奈 、木下百花、渋谷凪咲 、白間美瑠、中野麗来、西澤瑠莉奈 、安田桃寧、吉田朱里 |
Team BU | 明石奈津子、石塚朱莉、井尻晏菜、植村梓、太田夢莉、沖田彩華、久代梨奈、城恵理子、武井紗良、村瀬紗英、森田彩花 、矢倉楓子 |
研究生 | 梅山恋和、小嶋花梨、溝川実来、本郷柚巴(Team N)、安藤愛璃菜、岩田桃夏、山田寿々(Team M)、清水里香、上西怜、中川美音、水田詩織(Team BU) |
NMB48、3rdアルバム。3年ぶりのアルバム。2017年は12月までシングルリリースが無かったため(過去最長の丸1年のブランク)、今作が2017年最初のの作品となった。前作以降の7シングル表題曲とC/W、AKB48のC/Wとして発表したNMB48名義の楽曲を4種に分散収録(Type-N,M,Bのラスト2曲のみ3種共通)、新曲4曲を収録。AKB48の派生ユニットやベストアルバムとして発表したAKB48の1st、2ndを除くと48・46系列のオリジナルアルバムの中で新曲4曲は史上最少となった。また7シングルのC/WとAKB48のC/WでNMB48名義で発表した楽曲のうち「みんな、大好き」(11thType-Bのみ)、「俺らとは」(13th劇場盤のみ)、「パンキッシュ」(AKB48「Green Flash」Type-Nのみ)の3曲のみが未収録。
Type-N,M,BはDVD付属。「まさかシンガポール」MV、ダンシングバージョンMV、メイキングは3種共通で、特典映像のみが異なる。Type-Nは「「NMB48 MCバトル!〜NMB愛 No.1決定戦〜」、Type-Mは「シンガポールでまさか!?(シンガポール フライヤー、リバークルーズ)」、Type-Bは「シンガポールでまさか!?(マーライオン、インフィニティプール)」を収録。
通常盤、劇場盤にはDVDは付属しないが新曲4曲のうち残り2曲が1曲ずつ収録されている。
何故AKB、SKEは劇場盤以外網羅したのに今作は通常盤だけなのかというと、SKE48の2ndまではレンタルでもDVD付3種がしっかり入荷されていたが、これがよっぽど実績が悪かったのか今作はまさかの通常盤1種1枚のみしか入荷されないという大幅な縮小に見舞われた。このため今回は通常盤のみの入手となった。
見るからに超手抜き&やっつけな1作。というかこれシングル表題曲「まさかシンガポール」だけ作ったところでシングル制作が中止になって無理やりアルバムにしたのでは…?シングルを出すには現状7曲が必要(4種+劇場盤で1,2曲目共通、3曲目異なる)なのに今作の新曲は4曲しか無いのでこれではシングルは作れない。前作もシングル「イビサガール」を中止してアルバムにしたものだったが、シングル収録予定+アルバム用新曲分の曲数がちゃんと用意されていた。欅坂46に力を入れすぎた弊害もあるかもしれないが、須藤"マリアージュ"凜々花の総選挙の場での結婚宣言の影響もあるのだろうか。しかし結婚宣言に関係なく、前年まで年間3枚のシングルを順調にリリースしていたのに総選挙マリアージュ宣言に至る6月までシングルが出てなかったので既に不穏な感じはあった。
なお須藤"マリアージュ"凜々花は1つ前の9thシングル「高嶺の林檎」のC/W曲から参加しているので、前作にも少し参加曲があったが、選抜に入ったのは「Don't
look back!」からで、「ドリアン少年」でいきなりセンターになり知名度と人気が拡大していた。8月末で表向き円満卒業という形でグループを去ったが、今作で須藤"マリアージュ"凜々花の在籍時の楽曲も綺麗にまとまった事になる。今作に未収録になった3曲には参加していないので、今作以前の楽曲をわざわざもう1度アルバム収録しない限り、次のアルバムに須藤凜々花の参加楽曲が収録される事は無いし、須藤凜々花の名前がブックレットに表記される事も無い(AKB48のアルバムには入るけどな)。
新曲に関しては「まさかシンガポール」は48系王道の夏だ!水着だ!ソング。MVもシンガポールに行って撮ってきた水着ダンスシーン満載のMVで気合一点集中といった趣き。過去シングルと並べても遜色ない1曲だ。「難波愛」は全員歌唱曲にしては一応グループの現状を踏まえたテーマ曲みたいになっているが、「てっぺんとったんで!」だの紅白落選を切実に悲しんで次回出場をアピールしまくっていた頃に比べると、冒頭からいきなり城が崩壊して立て直しを図る決意のような内容になっていて締めも"城を守り続けたい"とか防御で手一杯みたいになっててグループの斜陽っぷりが際立ってしまい切なくなってくる。SKE48の方がどんどん辞めていったし曲の勢いも落ちて明らかに斜陽だったと思うんだけど、あちらさんが少なくともジャケットとタイトルだけは『革命の丘』とか意気込み全開だったのに対して、「難波愛」の歌詞はあまりに暗くないか。秋元康にはメンバーにもっとグループ愛を持てよと言いたいくらいNMB48がまとまっていないように見えているのだろうか。
後半のC/Wもまあ王道のアイドルナンバーが並んでいるが、正直他の48と入れ替わっても分からないくらい王道の48系ばかりで、NMB48ならではのアルバムの雰囲気というのも特にない。もう1曲も入らないくらいCD容量(80分)ギリギリまで詰め込んでいるので、正直最後の方は飽きてくるものがある。そんな中で須藤"マリアージュ"凜々花のソロ曲「ショートカットの夏」は強烈なアニメ声歌唱がとてつもない個性を放っていて、一際強い印象を残す。なんだかんだで極めて個性的な存在で、他との差別化という点でも逸材だったのは確かだったのかもしれない。
またアルバムとしてはどうにも印象はパッとしないものの、前半のシングルラッシュはなんだかんだベスト盤として楽しめる。「まさかシンガポール」とシングルラッシュだけで十分に元は取れたとは思う。
印象度★★★☆☆
2017.10.26更新