the best of Nokko
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | CRAZY CLOUDS | TIM BRINKHURST, J.B.ALLWRIGHT |
屋敷豪太,NOKKO | 屋敷豪太 | 1stシングル 最高4位 売上18.6万枚 |
2 | 奇跡のウェディングマーチ | NOKKO | NOKKO, TIM BRINKHURST, LEIGH GORMAN |
屋敷豪太 | 2ndシングル(カット) 最高31位 売上2.4万枚 |
3 | I Will Catch U | NOKKO, TIM BRINKHURST, RUZA BLUE |
NOKKO,テイ・トウワ | テイ・トウワ | 2ndアルバム『I Will Catch U』収録曲 |
4 | 7 Ways to Love | PETER WIGGS, BOB STANLEY |
PETER WIGGS, BOB STANLEY |
ST.ETIENNE | 2ndアルバム『I Will Catch U』収録曲 COLA BOYのカバー |
5 | 人魚 | NOKKO | 筒美京平 | 鄭東和、清水信之 | 4thシングル 最高2位 売上65.4万枚 |
6 | ライブがはねたら(あいしてる Version) | NOKKO | NOKKO | NOKKO | 5thシングル 最高7位 売上36.8万枚 |
7 | アンテナ | NOKKO,Tae-Young Lee | 井上大輔 | 岩崎工 | 6thシングル(カット) 最高59位 売上1.5万枚 |
8 | パレード | NOKKO | NOKKO | 岩崎工 | 7thシングル 最高46位 売上1.8万枚 |
9 | 天使のラブソング | NOKKO | 岩崎工,NOKKO, Goh Hotoda,岸利至 |
Goh Hotoda, NOKKO,岸利至 |
8thシングル 最高38位 売上3.5万枚 |
10 | ナチュラル | NOKKO,路木麻子 | 梅林茂,NOKKO | 梅林茂 | 9thシングル 最高27位 売上8.7万枚 |
11 | ベルベッド | NOKKO | NOKKO,山田貢司 | 石原眞,藤原マヒト | 5thアルバム『RHYMING CAFE』収録曲 |
12 | 恋はあせらず | L.DOZIER-E.HOLLAND-B.HOLLAND | 10thシングル 最高40位 売上3.6万枚 スプリームスのカバー | ||
13 | GO GO HAPPY DAY(Single Mix) | 路木麻子 | 山田貢司 | NOKKO,石原眞 | 10thシングル両A面曲(カット) |
日本語詞:NOKKO(1,3,4)
リリースデータ
1997年12月1日 | 初登場45位 | 売上1.3万枚 | Produced by 屋敷豪太(1,2)、テイ・トウワ(3,5)、Bob
Stanley and Peter Wiggs(4) NOKKO,Tae-Young Lee(6,8)、Tae-Young Lee(7)、NOKKO+山田貢司(9,11,1213) NOKKO,梅林茂(10) |
Ki/oon SONY Records |
NOKKO初のベストアルバム。REBECCA解散後92年3月にソロデビュー。REBECCA時代に引き続きソニーレーベルに在籍してリリースしたシングル10枚、アルバム5枚からの選曲となっている。1ヵ月前に発売されたシングル「水の中の小さな太陽」は移籍後のシングルで未収録でそのままアルバム未収録となった。ブックレットにはシングルとアルバムのディスコグラフィーが掲載されているが「水の中の小さな太陽」だけでなく今作に選曲されなかった3rd「Vivace」が飛ばされていて未掲載となっている。前年11月のオリジナルアルバム『RHYMING CAFE』でも10万枚のヒットを記録していたが今作はヒットシングルを収録した初のベストアルバムにも関わらず当時の最低売上を大幅に更新する大不振となった。さらに移籍後はシングル5枚、アルバム2枚をリリースするも末期は100位圏外と急速に人気を落とし、00年を最後にリリースが停止。00年はREBECCAを再結成してのシングル発売もあったが、以降メジャーレーベルからは遠ざかる事となった。06年にはソニー時代の2枚組ベスト盤(今作と収録範囲は同じ)『NOKKO'S SELECTION, NOKKO'S BEST』(「水の中の小さな太陽」はこちらにも未収録)をリリースしている。
同じ収録範囲ではリマスターもされた06年の自選ベスト『NOKKO'S SELECTION, NOKKO'S BEST』もあるんだけど、「人魚」しか知ってる曲が無かったのでひとまず今作を手に取った。「人魚」は94年に内田有紀主演のドラマ『時をかける少女』主題歌となり、当時小学3年生でドラマを見ていたので楽曲も非常に印象に残っていた。当時はREBECCAの事は知らなかったし、「人魚」のねっとりしたバラード調の作風は少し後にヒットしたCHARAに近い感じがあってそっち系の個性派ソロシンガーだと認識するもそれっきり。99年に「フレンズ(remixed edition)」のヒットでREBECCAを知ってからも「人魚」を歌っていたソロシンガーNOKKOと「フレンズ」のREBECCAボーカルが同一人物だとは全く思わなかった。それくらい歌い方も作風も違う。同一人物だと知ったのはそれこそインターネットを通して00年代前半頃になってからじゃなかったかと思う。なお「人魚」は06年に安室奈美恵がカバーしているが実は『時をかける少女』に主人公の内田有紀の妹役として安室も出演していたりする。
というわけでソロはCHARA風のバラード系なのかなと勝手に思っていたら「人魚」のようなねっとりしたバラードナンバーは全く無い。時期ごとに様々なプロデューサーを招いていて作風は全く安定せず、これといった軸を定めるのではなく常に果敢に新しい事にチャレンジしていたような印象。クラブテイストやテクノテイストなど洋楽っぽい作風が目立ち実際に洋楽のカバーも含まれているが、それ以外にもインド風だったり、普通にポップなナンバーもあれば、最後の方はシンプルなバンドサウンドになったりもして最後までバラエティ豊か。REBECCA時代と共通する部分はボーカルスタイル含めて全く無いので、バンド時代を引きずるというバンド解散後のボーカルにありがちな部分は完全にクリアしているんだけどNOKKOがどういう立ち位置のシンガーなのかは良く分からない。ただクラブテイストとか00年前後から一気に増えた印象があるので90年代前半でやってたってかなり時代を先取りしていたのではという気はする。「人魚」目当てで聞くと何が何だか分からない作風ではあるけど、攻めの姿勢は面白かった。
印象度★★★★☆
2015.11.27更新