土器土器

No No タイトル 作詞 作曲 備考
LP 配=配信版、LP=レコードA面B面
1 A1 Ne Demandez Pas reprise   川村結花 Instrumental
2 A2 オーガニック庭師 NOKKO 川村結花 4/5先行配信
3 A3 クリスタルの龍 NOKKO 川村結花  
4 A4 おべんとうの歌 NOKKO 川村結花 3/22先行配信
5 A5 Bon Dance NOKKO 川村結花  
6 A6 土器土器 NOKKO 川村結花  
7 B1 マカロニ NOKKO 川村結花  
8 B2 Ne Demandez Pas NOKKO 川村結花  
9 B3 風に祈る NOKKO 川村結花  
10 B4 Crystal Image   川村結花 Instrumental
11 B5 おでんのサンバ NOKKO 川村結花  

リリースデータ

2023年4月12日(LP)
2023年4月14日(配信)
2023年11月15日(CD)
初登場101位 売上0.04万枚 Produced by 屋敷豪太 株式会社ローソンエンタテインメント(HMV record shop)

NOKKO10thアルバム。LP/配信限定CD発売は無い。前作から5年1ヶ月ぶり。ソロでのライブ時々REBECCAでのライブとライブ活動のみが続いていて新作発表は無かったが2022年末に今作の発売を告知。当初LP販売のみと明言されていて3月22日発売としていたが2月17日になって4月12日への延期を発表。3月20日になって当初の発売日だった3月22日に「おべんとうの歌」が配信される事が告知され、同時にLP発売の2日後となる4月14日にドルビーアトモス(空間オーディオ)音源をApple Musicで配信すると発表。ここに来て初めて配信でも発売されることが示唆された。結果的に配信は各配信サイトで通常(圧縮)、ハイレゾでのDL及びストリーミング配信も行われた。Amazon Musicではハイレゾ相当(ULTRA HD)でのストリーミング配信となっている。ローソンHMVのレーベルからの発売だったがタワーレコードにも出荷されて正規販売された模様。LPの売上だけで300枚台の売上を記録してギリギリ100位圏外となる初登場101位となった。

発売から半年経過した10月になって11月15日にCDでも発売すると発表され、結局CD化された。CDでは「わすれな草」「アメージング」の2曲が追加収録された全13曲となった。

作曲とAcoustic Piano, Electric Piano, Keyboard Bass, Keyboard Harmonica and Backing Vocalを川村結花、Drums, Bass, Guitar, Percussion and Programingとプロデュースを屋敷豪太が担当。基本的にNOKKO含めた3人体制で制作・演奏されているが、「オーガニック庭師」にはREBECCAのサポートギター是永巧一がギターを担当、「風に祈る」のProgramingはNOKKO自ら担当。録音やミックスに夫であるエンジニアGOH HOTOTAは不参加だが、Executive producerとしてクレジットされている。ジャケットのイラストはリリーフランキーが担当。当初からリリーフランキーが担当することは明記されていたが、ジャケットが公開されたのは3月10日でそれまでは簡易イラストでアナウンスされていた。

「おべんとうの歌」とか「おでんのサンバ」といった曲名やリリーフランキーのイラストなど幼児向け、子育て世代向けっぽい雰囲気が漂っていたので(本人は42歳で出産しているので今年還暦ながら娘はまだ高校生)正直対象外かなと思ったんだけど、商品説明には"禍を超えてNOKKOと川村結花が紡いだ地球を揺るがすほどではないが、描かずにいられなかった心情を屋敷豪太がプロデュースしたムードロック。斬新で、ちょっと懐かしいサウンドはアナログ録音ならではの臨場感。"と書かれており、実際聞いてみるとむしろ大人向けの渋いムードロックアルバムだった。"こころのロック喫茶へようこそいらっしゃいませ。"とあるようにREBECCA世代、昭和生まれなだけではなく昭和という時代の記憶がしっかりあるくらいの昭和世代に向けた年齢やキャリア相応の貫禄に溢れた大人(熟年?)の1作といった趣き。クセ強めの歌唱で歌い上げていてREBECCAとは違うNOKKOソロらしい個性と全体に落ち着きつつも地味にはならない丁寧なアレンジが印象的。実際にはほとんど屋敷豪太の演奏+川村結花が少々+時々サポートという編成な上に、3人とも別々に録音したそうなのでバンドメンバーがセッションしながら演奏を練り上げたというバンドスタイルでは全く無いんだけど、まるでバンドメンバーとスタジオライブでセッションしているかのような聴感だ。ムードロックというのがどういうジャンルなのかイマイチ分からないが、ジャジーな要素が強く、お酒を飲みながら嗜むようなライブ、いわゆるビルボードライブ的な要素が強い作風かなとは思った。

オシャレで大人っぽいサウンドに対して前述のように妙に肩の力の抜けたタイトルや歌詞なので、何気になかなかありえない独特の作風になっており、歌詞の面からすればジャケットがこうなるというのはあながち間違ってはいないんだけど、この渋いサウンドと歌詞&イメージのミスマッチ感が面白くもあるのかな。

LP B0CJMPW9NPCD

印象度★★★☆☆

2023.6.3更新

※今作はAmazon Musicのみで視聴したためLP(ブックレット)を手に取っていません。クレジットは公式参照。

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