TRUE WOMAN
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | ふふふ | NOKKO | 松任谷由実 | 亀田誠治 | |
2 | 翼 | NOKKO | 水野良樹 | 松任谷正隆 | |
3 | TRUE WOMAN | NOKKO | NOKKO | 松浦晃久 | |
4 | All my life | NOKKO | 佐橋佳幸 | ||
5 | この道 | NOKKO | NOKKO | DJ GOMI | |
6 | 翳りゆく部屋(featuring Philippe Saisse Trio) | 荒井由実 | 荒井由実 | Philippe Saisse | 荒井由実のカバー |
7 | シアワセのくつおと | NOKKO | NOKKO | 是永巧一 | |
8 | 恋に堕ちたら | NOKKO | REBECCA | REBECCA | REBECCA 17thシングル 最高11位 売上0.9万枚 |
9 | 卒業写真 | 荒井由実 | 荒井由実 | 松浦晃久 | 荒井由実のカバー |
10 | 恋に堕ちたら(acoustic version) | NOKKO | REBECCA | 真藤敬利 | REBECCAのセルフカバー |
リリースデータ
2018年3月21日 | 初登場45位 | 売上0.2万枚 | PRODUCED by GO HOTODA and NOKKO | ユニバーサル |
NOKKO9thアルバム。2013年の『THE NOKKO STORY』以来4年4ヵ月ぶりのオリジナルアルバム。ソロでは2010年のカバーアルバム『KISS』以来となるメジャーレーベルからの作品リリース(その時と同じユニバーサル)。2017年11月にはREBECCAとしてシングル「恋に堕ちたら」をリリースしていたが、そのままソロ作品である今作に収録している。作編曲がREBECCAである旨と1曲ごとの演奏メンバーは記載されているがこの楽曲自体がREBECCA名義であることは特に記載していない。「恋に堕ちたら(acoustic version)」の方はソロとしてのセルフカバー。ただしREBECCAベースの高橋教之は引き続きベースを担当しており、これ以外にも「TRUE WOMAN」「シアワセのくつおと」でもベースを担当している。またREBECCA固定のサポートギターである是永巧一は「シアワセのくつおと」で編曲とギターも担当しているほか、「TRUE WOMAN」でもギターを担当している。「翼」はテレビ東京のピョンチャンオリンピックテーマ曲となった。初回盤は「翼」Music Videoを収録したDVD付。
NOKKOのソロ活動はソニー時代のベスト盤でも同じアーティストとは思えないほど果敢に色々なジャンルに挑んでいて1曲ごとにまるで方向性が異なっていたが、今作はそういったNOKKOのREBECCA含めた音楽活動の集大成のような側面が強いようで、ポップな曲からバラード、クラブ系、バンド系、荒井由実カバーなど多彩なアプローチが際立つ1作。通常50代を越えた女性ソロのアルバムはもう方向性も固まって落ち着いたバラード主体の作風になりそうなものだけに今作の幅広さはかなり異例だ。タイトルに表れているように変に若ぶっているわけではなく、等身大の50代女性として自由にのびのび楽しんでいるような感じで清々しい。また表題曲「TRUE WOMAN」のやたらクセの強い歌い方は「人魚」の頃を彷彿とさせるなと思ったら実際そのように過去の曲をイメージして作られた曲もあったようで、過去を踏まえながらも限りなく今を反映した充実の1作だと思う。ソロ作品はどうもつかみどころが無い感じがしていたが今作は好感触だった。
また松任谷夫妻の起用に関しては元からの親交もあったようだけど、松任谷由実のアルバム『宇宙図書館』においてGOH
HOTODAをエンジニアとして起用してその感触が夫妻にとってかなり良かったようで、今作の後にリリースされた『ユーミンからの、恋のうた。』ではなんと長年のマスタリング担当であったバーニー・グランドマンを降ろしてGO
HOTODAにリマスターを一任するほど。その縁で音楽的な交流が盛んになったんだろうな…とは思うけどそれにしたって荒井由実カバー2曲もやるなんて分かりやすい流れだ。しかし夫婦揃ってではなく、松任谷由実作曲に亀田誠治、水野良樹作曲に松任谷正隆をあてがうというひねくれたところにこだわりが感じられる(水野良樹に関してはGOH
HOTODAがいきものがかりの「YELL」のイメージを理由としてコメントしているが、亀田誠治の方がいきものがかり(水野良樹)との関わりは深い上にオリンピックタイアップ「風が吹いている」を編曲したのも亀田誠治)。そしてこうも続々と聞いている女性シンガーに水野良樹がいつものバラードで回り込んでくるのは一体何なのだろうか…どの女性シンガー陣営も安定のバラードナンバーが1曲欲しいんだろうし、各々はそれでいいんだろうけどこうも回り込まれるともうあっちでもこっちでも同じようなバラードを聞かされる事になりまた水野か…としか思えなくな
唯一気になるのはREBECCA名義の曲を何の表記も無くそのまま収録しているので、「恋に堕ちたら」がソロ曲にREBECCAメンバーが参加したみたいな感じになってしまっている事。acoustic versionを作ったならオリジナルは収録しなくても良かったのではないかとはどうしても思ってしまう。
印象度★★★★☆
2018.5.18更新