Edge of Innocence
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Live a Lie | 大葉るか | 大葉るか | 大島康祐 | 1stシングルC/W(カット) |
2 | ストロベリーパイ | 大葉るか | 大葉るか | 大島康祐 | |
3 | Edge of Innocence | 大葉るか | 大葉るか | 大島康祐 | 1stシングル(カット) 100位圏外 |
4 | ナンセンス(渋谷路上ライヴ) | 大葉るか | 大葉るか | 大島康祐 | 路上ライブ音源 |
5 | Liar's Pizza | 大葉るか | 大葉るか | 大島康祐 | |
6 | ピエタ | 大葉るか | 大葉るか | 大島康祐 | |
7 | 七夕記念 | 大葉るか | 大葉るか | 大島康祐 | |
8 | レイチェル・メイチェル | 大葉るか | 大葉るか | 大島康祐 | |
9 | ソネット | 大葉るか | 大葉るか | 大島康祐 | |
10 | Beck's | 大葉るか | 大葉るか | 大島康祐 | |
11 | Sinkable | 大葉るか | 大葉るか | 大島康祐 | |
12 | M | 大葉るか | 大葉るか | 大島康祐 |
リリースデータ
1999年9月22日 | 100位圏外 | Produced,Programed,Recorded&Mixed by 大島康祐 | BMGファンハウス(BERGレーベル) |
大葉るかデビューアルバム。シングル無しでのアルバムデビュー。ビーイングがBMGに新たに設立したBERGレーベルから結果的に唯一デビューした新人アーティストとなった(DEENはB-Gram、七緒香はZAINからの移籍)。"最後のイノセンス。19才、アルバム・デビュー。"とキャッチコピーで年齢を出しているほか、帯裏のプロフィールでは福岡県福岡市中央区、1979年10月16日AM3:55とかなり詳細な出身地、生年月日どころか誕生時刻まで公表しており、その他色々好きなものも記載されている。FAVORITE ARTISTにはMr.Children、Sting、OASISが挙げられていた。大島康祐による全面プロデュースでアレンジだけでなく録音ミックスまで一手に手掛けている(Room Records所属である表記はあるもののSO-Fiの表記は無くこの時点で既に終了していた模様)。大葉るか本人は作詞作曲を介入なしで単独で担当しているだけでなく、Electric&Acoustic Guitarも担当しており、他にサポート表記が無い事から聞こえるギターは全て本人演奏と思われる。J-PHONE(現ソフトバンク)の九州のCMタイアップに起用された事で12月に表題曲「Edge of Innocence」がシングルカットされ、C/Wには「Live a Lie」がカットされた。今作もシングルも100位圏外となり記録は残っていない。
今作リリース当時は20歳になる1ヶ月前で10代に作った歌は10代のうちに出し切りたいという本人の希望でアルバムデビュー、「大葉るかのBest of 10代」とも当時は紹介されていた。大島こうすけらしいリズミカルなアレンジで全体に10代の研ぎ澄まされた感性とここから何にでもなれるような眩しいまでの若い勢い、弾みのあるサウンドが印象的。粗削りだし、どういう方向を目指したいとか何か訴えたいというよりかは将来性、可能性を感じさせるような"若い感性"というのが今作の持ち味なのかなと。型にはまらず量産型のギター弾き語り系シンガーソングライターとは一線を画するような才能を発揮する…かもしれないようなそういう部分を感じたからこそ、SO-FIが活動終了になった直後の大島こうすけとしても出会って衝撃を感じたのかなと何となく思った。
シングルヒットになりそうな曲というとあまりない感じでもあり、これまでのB社のプロデュースワークだとシングルは提供曲で売れそうな曲を用意して歌わせそうなところではあるが、歌手志望じゃないとか曲作りの経験がない人に歌ってみないかと声をかけるスタイルではなく、この2年前の秋吉契里がそうだったように才能を見出してのデビューゆえに最初から全部自作だったのかな。
そんなわけで若さ溢れる10代の可能性が散りばめられたような気がする気がするだけで終わってしまったところはあるがそんな1作。
印象度★★★☆☆
2023.4.14更新