Far East Cafe

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 勝手に寂しくならないで 小田和正 小田和正 小田和正  
2 春風に乱れて 小田和正 小田和正 小田和正  
3 16号を下って 小田和正 小田和正 小田和正  
4 君が戻って来るなんて 小田和正 小田和正 小田和正  
5 Far East Cafe 小田和正 小田和正 小田和正  
6 恋は大騒ぎ 小田和正 小田和正 小田和正 5thシングル 最高5位 売上9.6万枚
7 Little Tokyo 小田和正 小田和正 小田和正 3rdシングル 最高3位 売上22.0万枚
8 time can wait 小田和正 小田和正 小田和正  
9 good times & bad times 小田和正 小田和正 小田和正  
10 あの人に会える-a tune for sarazen's jun crassics- 小田和正 小田和正 小田和正 3rdシングルC/W

HORN ARRANGEMENT:BILL MEYERS

リリースデータ

1990年5月9日
1995年3月25日
初登場1位
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売上32.0万枚
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Produced by 小田和正 ファンハウス

小田和正3rdアルバム。前作から2年2ヵ月ぶり。前2作はオフコースと並行してのソロ活動だったが、完全にソロとなって初のアルバム89年2月にオフコースが解散した後、89年後半にはソロ活動が始動した。3枚のシングルのうち「君にMerry Xmas」のみ未収録。それ以外の2シングル3曲を全て収録(「恋は大騒ぎ」はC/Wがカラオケのみで、「君にMerry Xmas」C/Wは別バージョンの「君にMerry Xmas (Another Version)」)。「Little Tokyo」はソロで初のトップ10ヒットとなり、オフコース時代も末期はトップ10入りできていなかったため85年のオフコースのシングル「夏から夏まで」以来のトップ10入りだった。また今作もソロになって初めてアルバムでの1位を獲得。これまたオフコースでは末期には1位を獲得できなくなっていたため、85年のオフコースのアルバム『Back Streets of Tokyo』以来の1位だった。95年には品番改定で1st、2ndと共に再発され、これが現行盤となる。

オフコース末期、それと並行して行った前2作のソロアルバムとは打って変わってシングルで久々のヒットを飛ばし、アルバムでも1位を獲得するといういきなりの巻き返しを見せた会心のヒットアルバム。実際今作はこれまでとは一線を画すポップで売れ線な作風に変わっていて非常に聞きやすい。というか現在も知られる小田和正の一連の有名曲からくるパブリックイメージにいきなり接近したような変わりっぷりだ。これまでのイメージの落ち着いた曲、いわゆる"暗い"イメージの曲もあるが、1曲目を飾る「勝手に寂しくならないで」のポップで明るい雰囲気はバラードばかりだった前2作どころかオフコース時代から持たれがちだった"暗い"とかバラードのイメージをいとも簡単にひっくり返してくる。これは旧来のファンは逆に戸惑ったんじゃないかというくらいの分かりやすさ(実際前2作をソロの最高傑作に上げる=今作での路線変更を残念に感じているオールドファンも多い)。ソロアーティストととしてよりファン向けにシフトしていくのではなく一気に大衆向けに振り切り、まだまだヒットチャートで勝負していこうという気概も感じられる。正直ライトリスナー的には一気にキタコレな勢い。これまではじっくり聞かないと良さが見えてこない地味さだったが、今作は一聴して分かりやすいポップソングが並んでいて、落ち着いた曲とのバランスもいい。小田和正の場合ベスト盤しか聞いた事ないとかヒット曲しか知らない程度のリスナーがかなり大多数いると思うんだけどそういった多くのリスナーがいいアルバムだと感じるようなアルバムだと思う。

「ラブ・ストーリーは突然に」のヒットは翌年だが、前作までは「ラブ・ストーリーは突然に」のようなヒット曲が出てくる気配は正直まるで感じられなかった。しかし今作からは「ラブ・ストーリーは突然に」へ繋がっていく空気が確かに感じられる。まさに大ヒット前夜の1枚でもあると思う。

Far East Cafe95年盤  FAR EAST CAFE90年盤 

印象度★★★★☆

2019.1.22更新

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