Oh! Yeah!
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 空が高すぎる | 小田和正 | 小田和正 | ROBBIE BUCHANAN・小田和正 | 1stアルバム『K.ODA』収録曲 |
2 | 1985 | 小田和正 | 小田和正 | DANN HUFF・小田和正 | 1stシングル 最高15位 売上4.2万枚 |
3 | 夜の行方 | 小田和正 | 小田和正 | DANN HUFF・小田和正 | 1stアルバム『K.ODA』収録曲 |
4 | I miss you | 小田和正 | 小田和正 | 小田和正 | 2ndアルバム『BETWEEN THE WORD&THE HEART』収録曲 |
5 | ためらわない、迷わない | 小田和正 | 小田和正 | 小田和正 | 2ndアルバム『BETWEEN THE WORD&THE HEART』収録曲 |
6 | good times & bad times | 小田和正 | 小田和正 | 小田和正 | 3rdアルバム『Far East Cafe』収録曲 |
7 | Little Tokyo | 小田和正 | 小田和正 | 小田和正 | 3rdシングル 最高3位 売上22.0万枚 |
8 | 春風に乱れて | 小田和正 | 小田和正 | 小田和正 | 3rdアルバム『Far East Cafe』収録曲 |
9 | 恋は大騒ぎ | 小田和正 | 小田和正 | 小田和正 | 5thシングル 最高5位 売上9.6万枚 |
10 | FAR EAST CLUB BAND SONG | 小田和正 | 小田和正 | 小田和正 | 新曲 |
11 | ラブ・ストーリーは突然に | 小田和正 | 小田和正 | 小田和正 | 6thシングル両A面曲 |
12 | Oh! Yeah! | 小田和正 | 小田和正 | 小田和正 | 6thシングル 最高1位 売上258.8万枚 |
リリースデータ
1991年3月25日 | 初登場1位 | 売上125.8万枚 | Produced by 小田和正 | ファンハウス |
小田和正1stベストアルバム。『Far East Cafe』から1年ぶりのアルバム。ここまでの3枚のアルバムから9曲、新曲「FAR EAST CLUB BAND SONG」、2月にリリースされ空前の大ヒットを記録していた6thシングル2曲を収録。フジテレビ月9ドラマ『東京ラブストーリー』主題歌として書き下ろした「ラブ・ストーリーは突然に」を収録したシングル『Oh! Yeah!/ラブ・ストーリーは突然に』はドラマと共に大ヒットを記録し、当時のシングルCD売上記録を更新し、レコード含めてO社シングル売上歴代3位を記録(したが5ヶ月後のCHAGE&ASKA「SAY YES」に抜かれた。現在は9位)。その大ヒット直後のタイミングでリリースされた今作もオフコース時代から含めて自身初のミリオンヒットを記録した。後に『自己ベスト』に抜かれたが現在も自身2番ヒットのアルバムとなっている。
チャート番組においてもほぼ毎回「ラブ・ストーリーは突然に」が取り上げられるがこの曲は両A面の2曲目で1曲目は「Oh! Yeah!」であった。律儀な番組では「Oh! Yeah!/ラブ・ストーリーは突然に」と表記しながら「ラブ・ストーリーは突然に」を流すという事をやっていたりもするが、小田がのけぞっている印象的な8センチCDのジャケット写真も「ラブ・ストーリーは突然に」と書かれたものが一緒に映し出されることも多い。実はこれは8センチCDの裏ジャケである。この8センチCDは全く同じデザインで曲名だけ変えたものを文字通りに両面に使用しており、表ジャケはのけぞっている小田に「Oh! Yeah!」の文字が書かれているものである。
今作のタイトルも「Oh! Yeah!」にするなど、小田和正は「Oh! Yeah!」に対する思い入れがかなり強かったようでこのシングル発売の際も「Oh! Yeah!」単独A面を主張して譲らず、最終的に両A面とする事を何とか小田に納得してもらったという経緯らしい。以降『伝えたいことがあるんだ』『自己ベスト』『あの日 あの時』と収録機会のあったベスト盤には2曲揃って選曲され、必ず2曲並べて収録されている。小田和正のCDにおいてこの2曲が離れた事が1度も無いのである。また『東京ラブストーリー』を制作したフジテレビのプロデューサーである大多亮が小田和正に主題歌を依頼して1回ボツにしてできたのが「ラブ・ストーリーは突然に」だったという話も有名だが、そのボツにした曲というのは今作に収録された「FAR EAST CLUB BAND SONG」とされている。
大ヒットに明らかに便乗したっぽい出すには早すぎる感のあるベスト盤だが、次の作品までも間がある事から前作から1年でオリジナルアルバムという考えは無かったものと思われる。またA面問題で主張した割にはちょっとヒットしたタイミングに乗ってベスト盤をリリースする事に関してはあまり否定的ではないようで、今作以降こういったシングルヒットの直後にすかさずベスト盤というのが定番パターンとなった。そんな今作だが、このタイミングで改めてソロを総括するというのは91年時点でよほど若いリスナーでない限りオフコースはみんな認知していたと思うので"オフコースの小田和正は知ってたけどソロになってからの曲はあまり知らない"という「ラブ・ストーリーは突然に」ヒットで急増した需要に応えた優れた1作だと思う。6枚のシングルでも全てを収録はしていないが、駆け足に3枚のアルバムをダイジェストしているので、この大ヒットまでの小田和正をざっと時系列におさらいできる。1stと2ndアルバムがAOR路線でかなり落ち着いていた事もあって、地味なところから始まって中盤過ぎから一気にポップさが増していって「ラブ・ストーリーは突然に」にドーンと繋がっていくという駆け上がっていく感じは今作の醍醐味だと思う。
印象度★★★★☆
2019.1.26更新