そうかな 相対性の彼方
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | まっ白 | 小田和正 | 小田和正 | 小田和正 | 22ndシングル 最高4位 売上8.4万枚 |
2 | 静かな場所 | 小田和正 | 小田和正 | 小田和正 | |
3 | 大好きな君に | 小田和正 | 小田和正 | 小田和正 | |
4 | 僕らの夏 | 小田和正 | 小田和正 | 小田和正 | |
5 | Re | 小田和正 | 小田和正 | 小田和正 | |
6 | 正義は勝つ | 小田和正 | 小田和正 | 小田和正 | |
7 | たしかなこと | 小田和正 | 小田和正 | 小田和正 | 23rdシングル 最高8位 売上6.2万枚 |
8 | 僕ら | 小田和正 | 小田和正 | 小田和正 | |
9 | 明日 | 小田和正 | 小田和正 | 小田和正 | |
10 | 風のようにうたが流れていた | 小田和正 | 小田和正 | 小田和正 | |
11 | そして今も | 小田和正 | 小田和正 | 小田和正 |
リリースデータ
2005年6月15日 | 初登場1位 | 売上58.1万枚 | Produced by 小田和正 | Little Tokyo(BMGファンハウス) |
小田和正7thアルバム。ベスト盤『自己ベスト』から3年2ヵ月、オリジナルアルバムとしては5年2ヵ月ぶり。『自己ベスト』以降の2シングルを収録。発売時点で「Re」以外に何らかのタイアップがついていたため長帯(緑色)の裏には曲目とタイアップ表記、"なんと全11曲中10曲タイアップ作品"とアピールされていた。今作発売後に「Re」にもトヨタアリオンのCMタイアップがついたため、長帯にタイアップ情報を追記して赤色に変更した更新版が出荷された。これにより帯が初期と後期出荷分で異なる。
シングル2作は大ヒットではなかったが、2作とも通常時より高い水準の売上でトップ10ヒットを記録し、CD化が待たれていたタイアップ曲が多数収録された事も重なり、オリジナルアルバムとしては『sometime somewhere』以来の1位を獲得した(1位自体は3作連続)。また『LOOKING BACK』シリーズ2作に匹敵する60万枚に迫る売上を記録してオリジナルアルバムとしては『sometime somewhere』に続く自身2番ヒットを記録している。通算では『自己ベスト』2作、『sometime somewhere』、『LOOKING BACK』2作に続く6番目。
92年の『sometime somewhere』以降は基本的にオフコースのセルフカバー『LOOKING BACK』シリーズ2作で60万ヒット、ベスト盤2作でミリオン(『伝えたいことがあるんだ』のみ失速)となる一方でオリジナルアルバムは93年の『my home town』で20万割れに失速、『個人主義』では30万近くまで回復していたので2作連続大幅上昇、ようやくオリジナルアルバムにおいても企画作品に負けないヒットを記録した事になる。
タイトルはサブタイトルである「相対性の彼方」の略(そうたいせいのかなた)とされているが、今作との関連性は良く分からない。またそのまま「そうかな?」という意味にしてもやはり何故そういうタイトルなのか良く分からない…。
久々にオリジナルアルバムでのヒット作となった今作だけど、実際タイアップ作品が多いというのもあるんだろうけど、聞いてみたらそういえば当時CMで聞き覚えがあるみたいな曲もあった。売上はそこまで高くないが「たしかなこと」は明治安田生命のCMソングとして発売前の04年から14年頃まで10年に渡って使用され続けていたので恐らく聞いた事が無い人はいないくらい聞けば知っている1曲だと思う。
派手な1曲は無いんだけど、コクのあるバラードから、アップテンポというほどではないが適度に盛り上がる楽曲まで1曲1曲がとても小田和正らしいと思うような楽曲のオンパレード。地味さを感じさせずに最後まで高い安定感で突き抜けていくという非常に平均値の高い作品。タイアップがこれだけ来ていたのにあえてシングルをドカスカ切らずに2曲に絞っていてオリジナルなのにベスト盤みたいに感じさせる部分も強い。初期からのリスナーにとっては保守的というかすっかりヒットイメージに合わせてきていて面白くないところかもしれないが、ライトリスナー的には非常に聞きやすいし、ここでようやく『LOOKING BACK』シリーズや次の『自己ベスト-2』に匹敵する売上を記録したのも確かに納得なヒット作らしいヒット作。今作以降はさすがにもう少し年齢的に落ち着いた曲に傾いてくることもあってオリジナルアルバムでは個人的に1番好きな1作だ。
印象度★★★★☆
2019.3.17更新