ENDLESS DREAM
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | (JOURNEY TO THE) ENDRESS DREAM | 織田哲郎 | 織田哲郎 | 織田哲郎 | |
2 | 君に会うために | 織田哲郎 | 織田哲郎 | 織田哲郎 | |
3 | BOMBER GIRL | 康珍化 | 織田哲郎 | 織田哲郎 | 近藤房之助&織田哲郎 コラボシングル 最高22位 売上22.6万枚 |
4 | WONDERFUL NIGHT | 織田哲郎 | 織田哲郎 | 織田哲郎 | |
5 | DON'T YOU WANNA TOUCH ME? | 織田哲郎 | 織田哲郎 | 織田哲郎 | 12thシングル『君の瞳にRainbow』C/W(Studio Live) |
6 | SUNDOWN | 織田哲郎 | 織田哲郎 | Instrumental | |
7 | そのままの君が素敵さ | 織田哲郎 | 織田哲郎 | 織田哲郎 | |
8 | BACK TO THE NIGHT | 織田哲郎 | 織田哲郎 | 織田哲郎 | |
9 | TIME U | 織田哲郎 | 織田哲郎 | 織田哲郎 | |
10 | 過ぎゆくすべてに | 織田哲郎 | 織田哲郎 | 織田哲郎 | |
11 | いつまでも変わらぬ愛を | 織田哲郎 | 織田哲郎 | 織田哲郎 | 11thシングル 最高1位 売上92.9万枚 |
リリースデータ
1992年6月24日 | 初登場9位 | 売上21.8万枚 | Produced by 織田哲郎 | BMGビクター(ルームス) |
織田哲郎10thアルバム。前作から2年2ヵ月ぶり。近藤房之助&織田哲郎としてリリースしたコラボシングル「BOMBER GIRL」、自身最大のヒット作「いつまでも変わらぬ愛を」を収録。前作を最後に1度は引退を決意していたが、提供曲の「おどるポンポコリン」のヒットに始まり、91年は自身のソロ作品は発表しなかったが提供した曲が次々とヒット。音楽を続けることを決意し、静かなる復活宣言と位置付けた「いつまでも変わらぬ愛を」はポカリスエットCMタイアップとなり、初登場15位から3週目にトップ10入り、6週目に1位となって大ヒット。ソロ作品では初にしてダントツで最大のヒット作となった(1位も唯一)。続けて発売された今作もアルバムでの初のトップ10入りを果たした。オリジナルアルバムでは最大のヒット作、トータルでも『SONGS』に続く2番ヒット作。
コラボシングル「BOMBER GIRL」はBMGからのリリースとなり、引き続き「いつまでも変わらぬ愛を」からはソロ名義でもBMGへ移籍した。ビーイングとBMGにより設立されたBMGルームスは当初はB'zを筆頭に当時のビーイング系の作品が多数リリースされていたが、後に独立してルームスレコード、VERMILLIONへと変化していきB'z専門レーベルとなった。
ポカリスエットのCMソングは「いつまでも変わらぬ愛を」以降97年までビーイング系が毎年夏頃にヒットを飛ばすのが定番となりZARD、DEEN、FIELD OF VIEW、ZARD、B'zと続いた。このうちB'z以外は全て織田哲郎が作曲を担当し、93〜96年は作詞:坂井泉水、作曲:織田哲郎による楽曲が4年連続、このうち3作がミリオンヒットを記録した。
今作ではバンドや葉山たけしを起用した曲もあるが大半はほぼ織田哲郎による1人オケ制作で適宜サックスなど必要な楽器を加えるスタイルで制作されている。「いつまでも変わらぬ愛を」も勝田一樹のサックス以外は全て織田哲郎の演奏である。辞めようと思ってからの復活宣言にして後に29歳で亡くなった兄へ向けてのメッセージソングでもあると明かされた「いつまでも変わらぬ愛を」はこれまでのソロ作品でも片鱗は見えていたとはいえソロ作品ではあまり全開にしていなかった売れ線全開の1曲だと思う。音楽に対しての意識が変わったのがやはり大きかったと思われるが、それでも今作は「いつまでも変わらぬ愛を」からするとそこまで大ヒットを狙いにいってはいないような印象。序盤はある程度勢いがあるんだけど中盤以降はかなり地味目な曲が続く。最後に「いつまでも変わらぬ愛を」が来れば万事OKという感じになるとはいえ、ソロ歌手としては事実上1発屋も同然のようにこの1作だけ売上が突出したのも分からなくもない。でもこの地に足の着いたような作風はこれはこれで味わい深い部分もある。なんだかんだソロ作品で1番聞きやすいアルバムっていうと今作か『T』かという感じにはなってくると思うし、一連のヒット曲のイメージで聞かなければ今作も十分にいいアルバムではあると思う。
またサウンド面では前2作に比べても打ち込みにだいぶ慣れてきたのかさほど時代を感じない。92年当時の他のビーイング系では主に明石昌夫がオーケストラヒットを多用するなどある程度方向性が決まっていて、他のアレンジャーでもしばらく同様の傾向が続いていて、このオケヒの連発に強く時代を感じてしまうところがあるが、自分でアレンジしていた織田哲郎の場合は当時のビーイング系のサウンドとはその点で大きく違っているように思う。
印象度★★★★☆
2019.5.3更新