いつかすべての閉ざされた扉が開かれる日まで

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 海へ〜(instrumental)   織田哲郎 織田哲郎 Instrumental
2 〜郷愁(instrumental)   織田哲郎 織田哲郎 Instrumental
3 光と影の中で 織田哲郎 織田哲郎 織田哲郎 9thシングル(同時発売) 100位圏外
4 夕凪 織田哲郎 織田哲郎 織田哲郎  
5 悲しみの向こう側 織田哲郎 織田哲郎 織田哲郎  
6 八月の蒼い影 織田哲郎 織田哲郎 織田哲郎 20thシングル『CAFE BROKEN HEART』C/W(リメイク「八月の蒼い影2017」)
7 陽ざしに包まれて 織田哲郎 織田哲郎 織田哲郎 9thシングルC/W(同時発売)
8 夜想 織田哲郎 織田哲郎 織田哲郎  
9 逃亡(instrumental)   織田哲郎 織田哲郎 Instrumental
10 隠された道標 織田哲郎 織田哲郎 織田哲郎  
11 君のもとへ帰るよ 織田哲郎 織田哲郎 織田哲郎  

リリースデータ

1990年4月21日 初登場72位 売上0.4万枚 Produced by 織田哲郎 PLATZ

織田哲郎9thアルバム。前作から1年1ヶ月ぶり。TOUGH BANANAからは5ヵ月ぶり。TOUGH BANANAに続いて学研が設立したレーベルPLATZからのリリースだったが、PLATZでの作品は今作が最後となった。シングル「光と影の中で」と同時発売でC/Wの「陽ざしに包まれて」もそのまま収録された。「八月の蒼い影」は2017年のシングル『CAFE BROKEN HEART』C/Wにて「八月の蒼い影2017」としてリメイクされた。

前作で引退を考えた織田哲郎は集大成のライブを行った後にやり残した英語詞ロックをTOUGH BANANAで実現。前作を"それまでの自分自身への卒業証書的な作品"、そして今作を"「遺言」みたいなもの"と位置づけている。これにて完全にスッキリした織田哲郎は1年近くほとんど仕事せずに放浪生活を送っていたが、長戸大幸からアニメ「ちびまる子ちゃん」主題歌の依頼が舞い込み、娘の為にと引き受けた。その楽曲がB.B.クィーンズによる「おどるポンポコリン」であった。織田哲郎のインタビューではそのように今作以降は1年近く仕事をしなかったような時系列で語られているが、「おどるポンポコリン」の発売は今作より少し前の4月4日で同時期であった。そして相川七瀬と出会ったというオーディションもこの1990年であるため、1年近く何もしてない時期というのが実際にどの時期なのかは良く分からない。前作を89年3月にリリース後にTOUGH BANANAや今作が早く完成していたとすれば89年8月のライブ以外は放浪生活をしていたとして何とか「おどるポンポコリン」まで1年近くにはなるけど…。。

いきなりシンセ主体のインスト2曲でゆったりと幕を開け、織田哲郎、葉山たけしが揃ってシンセサイザーでクレジットされているように全体にシンセ主体のゆったりとした落ち着いたアルバム。これといった起伏の無いゆったりした曲が大半なので癒し系ではあるがどうにもまったりしすぎている。そんな中でもシングルになった「光と影の中で」は後の「いつまでも変わらぬ愛を」に通じるような名曲。全体にもやっとした今作の中では抜群に視界が開けていくような圧倒的なメロディーの良さが非常に強い存在感を放っている。2017年にリメイクされた「八月の蒼い影」も今作の中では輪郭ががっしりとしていてメロディーの強い1曲だ。そして「隠された道標」は"いつかすべての閉ざされた扉が開く日を信じて"というフレーズが締めに繰り返される実質的な変則タイトルソングとなっていて9分近くに及ぶ超大作にして今作のクライマックスのようになっている。全体にまったりしながらも随所で抜群に存在感を発揮している楽曲が配置されているので、単にゆったりまったり落ち着いた印象だけで終わらないところは今作の魅力だと思う。

いつかすべての閉ざされた扉が開かれる日まで  

印象度★★★☆☆

2019.4.21更新

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