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No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 いかした奴-Satisfied?- 織田哲郎 織田哲郎 織田哲郎  
2 風紋 織田哲郎 織田哲郎 織田哲郎  
3 いつの日か、きっと 織田哲郎 織田哲郎 織田哲郎  
4 愛が届くまで 織田哲郎 織田哲郎 織田哲郎  
5 Welcome
-内的体験に見る集合的影に対する考察、イシスは死んだか?-
織田哲郎 織田哲郎 織田哲郎  
6 ある夏の一日 織田哲郎 織田哲郎 織田哲郎  
7 君の瞳にRainbow 織田哲郎 織田哲郎 織田哲郎 12thシングル 最高17位 売上14.8万枚
8 朝がくるまで(Album Version) 織田哲郎 織田哲郎 織田哲郎 13thシングル 最高29位 売上2.4万枚
9 Christmas Song 鈴里風太 織田哲郎 織田哲郎  
10 時の流れに 織田哲郎 織田哲郎 織田哲郎  

Strings&Horn Arr.:Dennis Matkosky(4,8)
Strings Arr.:Jimmie Haskell(9,10)

リリースデータ

1993年12月23日 初登場38位 売上3.7万枚 Produced by 織田哲郎 BMGビクター(ルームス)

織田哲郎11thアルバム。セルフカバーアルバム『SONGS』と同時発売。前作から1年半ぶり。前作以降の2シングルを収録。11月にリリースした織田哲郎&大黒摩季のコラボシングル「憂鬱は眠らない」は未収録。この曲は両者のアルバムに未収録のまま両者共にビーイングを去ってしまい、03年に『complete of 大黒摩季 at the BEING studio』が本人非公認でリリースされた際に唯一のアルバム収録を果たした(大黒摩季ビーイング復帰後このアルバムのみ公認作へと昇格した)。「いつまでも変わらぬ愛を」の大ヒットと、それに引っ張られて前作がヒットしたものの続くシングル2作では一気に低迷。同時発売の『SONGS』はトップ10入りを果たしたものの、今作はトップ30落ちとなってしまった。初回盤はスリーブケース仕様。

今作を最後にアルバムリリースが途絶え、シングルも翌94年に「君の笑顔を守りたい」をリリースしたのがBMGビクターでの最終作品。以降は相川七瀬のデビューやBA-JIなどプロデュースに全力を注ぐ形となったが、ビーイングがやらないと言ったためエイベックスと組んで相川七瀬を売り出す事になり、これがきっかけとなりしばらくは作曲した作品の発表が続いていたが98年のZARD「息もできない」の作曲を最後にビーイングとの関わりが途絶える事となった(ビーイング在籍のBA-JIも移籍となりBAJI-Rに改名した)。自身は98年にシングル「青空」でソロ活動を再開した際にエイベックスに自主レーベルZOOTRECへ設立して移籍した。

 

ここ数作ではバンドよりも打ち込みを多用していたが、スタジオでコンピューター相手に作る作業に煮詰まっていたこともあって生音でやろうということになり、どうせならとLAに渡って現地のミュージシャンを起用。先に出ていた「君の瞳にRainbow」は織田哲郎の1人オケ制作+サックス勝田一樹という「いつまでも変わらぬ愛を」と同じ制作スタイルだが、それ以外の楽曲にはビリー・プレストン、サイモン・フィリップスらLAミュージシャンが大半を演奏している。このため当時チャートを席巻していたビーイングサウンドとは一線を画すような豪華な生演奏が今作の魅力になっている。ビーイングで大ヒットを連発して次々と新たなミュージシャンが売れていっている作家としての絶頂期でありながら、本人がそこと違う方向性でやっているというのも面白いが、逆に当たってる方向性から離れて自由にやっていたゆえにソロとしては1発屋状態になってしまってすぐにヒットチャートからは忘れ去られてしまったのかも。よく聞くと確かなグッドメロディーが並んでいていいアルバムなんだけど、当時のZARD、T-BOLAN、DEEN、ZYYG、WANDS、大黒摩季、MANISH…と次々にヒットしていた"作曲:織田哲郎"の曲のような煌めきは無く、地味に感じてしまうところもある。ただ流行りの音にしていない分だけサウンドの耐用年数は今作のほうが高いようにも思う。

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印象度★★★☆☆

2019.5.17更新

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