オフコース・グレイテストヒッツ 1969-1989
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 群衆の中で | 山上路夫 | BETTY DEAN | 馬飼野俊一 | 1stシングル 100位圏外 |
2 | 夜明けを告げずに | 山川啓介 | 加藤和彦 | 青木望 | 2ndシングル 100位圏外 |
3 | おさらば | 東海林修 | 東海林修 | 東海林修 | 3rdシングル 100位圏外 |
4 | 僕の贈りもの | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 4thシングル 100位圏外 |
5 | もう歌は作れない | 小田和正 | 小田和正 | 小田和正 | 5thシングル 100位圏外 |
6 | 忘れ雪 | 松本隆 | 筒美京平 | 矢野誠 | 6thシングル 100位圏外 |
7 | 眠れぬ夜 | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 7thシングル(アルバム同発) 最高48位 売上4.6万枚 |
8 | ひとりで生きてゆければ | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 8thシングル 100位圏外 |
9 | めぐる季節 | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 9thシングル 100位圏外 |
10 | こころは気紛れ | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 10thシングル(カット) 100位圏外 |
11 | 秋の気配 | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 11thシングル 100位圏外 |
12 | ロンド | 鈴木康博 | 鈴木康博 | オフコース | 12thシングル 最高89位 売上1.5万枚 |
ストリングス編曲:小田和正(11)、鈴木康博(12)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | やさしさにさようなら | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 13thシングル 100位圏外 |
2 | あなたのすべて | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 14thシングル 最高82位 売上0.7万枚 |
3 | 愛を止めないで | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 15thシングル 最高31位 売上9.8万枚 2016年CD再発盤 最高61位 売上0.08万枚 |
4 | 風に吹かれて | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 16thシングル 最高41位 売上3.7万枚 |
5 | さよなら | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 17thシングル 最高2位 売上71.7万枚 |
6 | 生まれ来る子供たちのために | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 18thシングル(カット) 最高48位 売上3.7万枚 |
7 | Yes-No | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 19thシングル 最高8位 売上35.4万枚 |
8 | 時に愛は | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 20thシングル(カット) 最高35位 売上7.0万枚 |
9 | I LOVE YOU | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 21stシングル 最高6位 売上18.3万枚 |
10 | 愛の中へ | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 22ndシングル(アルバム同発) 最高23位 売上7.0万枚 |
11 | 言葉にできない | 小田和正 | 小田和正 | 小田和正 | 23rdシングル(カット) 最高37位 売上3.6万枚 |
12 | YES-YES-YES | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 24thシングル 最高6位 売上19.4万枚 |
ストリングス編曲:小田和正(1,4,11)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 君が、嘘を、ついた | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 25thシングル 最高2位 売上31.6万枚 |
2 | 夏の日 | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 26thシングル(カット) 最高15位 売上6.9万枚 |
3 | 緑の日々 | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 27thシングル(カット) 最高14位 売上8.3万枚 |
4 | call | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 28thシングル 最高7位 売上12.7万枚 |
5 | たそがれ | 小田和正, RANDY GOODRUM |
小田和正 | オフコース | 29thシングル 最高7位 売上12.0万枚 |
6 | 夏から夏まで | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 30thシングル 最高9位 売上6.5万枚 |
7 | ENDLESS NIGHTS | RANDY GOODRUM | KAZUMASA ODA | OFF COURSE& PETTER WOLF |
31stシングル(カット) 最高26位 売上5.3万枚 |
8 | IT'S ALL RIGHT(ANYTHING FOR YOU) | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 32ndシングル 最高20位 売上2.7万枚 |
9 | もっと近くに(as close as possible) | 小田和正, RANDY GOODRUM |
小田和正 | オフコース | 33rdシングル(カット) 最高29位 売上1.7万枚 |
10 | 君住む街へ | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 34thシングル 最高11位 売上3.8万枚 |
11 | she's so wonderful | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 35thシングル(カット) 最高80位 売上0.3万枚 |
12 | 夏の別れ | 小田和正 | 小田和正 | オフコース | 36thシングル(カット) 最高82位 売上0.4万枚 |
リリースデータ
1998年5月21日 | 初登場94位 | 売上0.3万枚 | ファンハウス |
メンバー
Vocal,Keyboards | 小田和正 |
Vocal,Guitar | 鈴木康博(結成〜『YES-YES-YES』まで在籍) |
Bass | 清水仁(『こころは気紛れ』から参加、『さよなら』以降正式メンバー) |
Drums | 大間ジロー(『ひとりで生きてゆければ』から参加、『さよなら』以降正式メンバー) |
Guitar,Harmonica | 松尾一彦(『めぐる季節を』から参加、『さよなら』以降正式メンバー) |
Guitar | 地主道夫(結成〜『群衆の中で』まで在籍) |
Bass | 小林和行(『夜明けを告げずに』〜『おさらば』まで在籍) |
Chorus | 吉田浩二(『おさらば』のみ在籍) |
オフコース、シングルコレクションアルバム。非公認作。オフコースのベスト盤は現役時代に『SELECTION 1973-78』『SELECTION 1978-81』『IT'S ALL RIGHT OFF COURSE SELECTION V 1984-1987』の3作がメンバー自選により発売されていたが、ファンハウス移籍以降は解散に至る前から東芝EMIがベスト盤の乱発を行っていた。東芝EMI側からはEMI時代の4th(自作)以降のシングルをA面B面両方リリース順に網羅した『OFF COURSE Singles 21 1973→1982』が89年にリリースされており、90年には『オフコース・シングルス』としてVol.1、Vol.2、Vol.3に分売、94年に再発、98年3月28日には『OFF COURSE Singles』としてリリースしていた。今作はその再発された『OFF COURSE Singles』からわずか2ヶ月でリリースされたがEMIではなくファンハウスでの発売となっている。今作にはB面は未収録だが、初めてレーベルの域を越えた選曲が実現し、全36作のシングル1曲目をリリース順に網羅した唯一の作品となった。
オフコースのベスト盤は主にEMI側が乱発したため大量に存在するが、36作のシングルA面をリリース順に網羅できるのは今作のみという画期的な1作。4th以降が基準でほとんどのベストでカットされてきた初期3作や、ファンハウスでの後期シングル群に抜けが無くて一気に聞けるというのが魅力だ。
そんなわけでシングルA面という側面からオフコースの足跡をたどる事が出来る今作だが、最初の3作のまるで葬式のような暗さには驚いた。やはり自作になって以降の方がしっくりくる。初期はフォーク路線、フォークの延長のような独自路線だが、やがてロックバンドとなっていき、DISC-1終盤からDISC-2にかけては人気全盛期となり、数々のヒット曲、今なお語り継がれる名曲たちが連続する圧巻のヒットコレクションとなる。やはりこの時期が最も分かりやすく、そして馴染みやすい。小田和正がソロでセルフカバーしまくった現在はセルフカバーバージョンの方を先に聞いていてそっちの方が馴染みがあるという世代も増えているが、今作ではお気軽にオリジナルを確認できるのも利点だ。
一方で在籍時にはほぼアルバムの半数の作詞作曲を小田と分け合っていたはずの鈴木康博がA面に採用されたのは「ロンド」1回ポッキリだったという事も改めてあからさまになってしまい、今作だけだと小田和正のワンマンバンドにしか思えないという欠点もある。またファンハウス移籍以降は松尾一彦を筆頭に他メンバーもそこそこ曲を書いて自分で歌っていたが、そちらは一切A面には採用されていない。オフコースが小田和正1人だけが曲を書いているワンマンバンドではないというのは、実際にオリジナルアルバムを辿らないと感じられない部分となっている。あるいはB面も網羅されているEMI時代の『OFF COURSE Singles』だと小田と鈴木の曲を交互に聞くことが出来るのでまだ伝わるかもしれない。
タイトルが1969-1989になっているが解散したのは89年なので終わりはいいとして始まりが1969年になっているのは謎だ。結成は67年で、コンテストに出場して成果を出したのが69年、デビューは70年なのだが…。
印象度★★★★☆