秋ゆく街で オフ・コース・ライヴ・イン・コンサート
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 備考 |
1 | WHAT'S GOING ON | A.Cleaveland・M.Gaye・R.Benson | Marvin Gayeのカバー | |
2 | MEDLEY: | 洋楽メドレー | ||
YOUR SONG | E.John・B.Taupin | Elton Johnのカバー | ||
WHERE IS THE LOVE | R.MacDonald・W.Salter | Roberta Flack&Donny Hathawayのカバー | ||
YOU MAKE ME FEEL BRAND NEW | T.Bell・L.Creed | The Stylisticsのカバー | ||
YOU ARE EVERYTHING | T.Bell・L.Creed | The Stylisticsのカバー | ||
I WON'T A LAST DAY WITHOUT YOU | P.Williams・R.Nichols | Carpentersのカバー | ||
HOLIDAYS | M.Polnareff・J.L.Dabadie | Michel Polnareffのカバー | ||
ALONE AGAIN (NATURALLY) | G.O'Sullivan | Gilbert O'Sullivanのカバー | ||
TICKET TO RIDE | J.Lennon・P.McCartney | The Beatlesのカバー | ||
SOMETHING | G.Harrison | The Beatlesのカバー | ||
ALL YOU NEED IS LOVE | J.Lennon・P.McCartney | The Beatlesのカバー | ||
WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE | H.David・B.Bachrach | Jackie DeShannonのカバー | ||
3 | 竹田の子守唄 | 民謡カバー | ||
4 | 白い一日 | 小椋佳 | 井上陽水 | 小椋佳のカバー |
5 | メドレー: | |||
悩み多き者よ | 斉藤哲夫 | 斉藤哲夫 | 斉藤哲夫のカバー | |
傘がない | 井上陽水 | 井上陽水 | 井上陽水のカバー | |
6 | 青春 | 鈴木康博 | 鈴木康博 | 新曲 後に4thアルバム『SONG IS LOVE』に収録 |
7 | 秋ゆく街で | 小田和正 | 小田和正 | 新曲 |
8 | 水曜日の午後 | 小田和正 | 小田和正 | 1stアルバム『オフ・コース1/僕の贈りもの』収録曲 |
9 | 僕の贈りもの | 小田和正 | 小田和正 | 4thシングル |
10 | のがすなチャンスを | 鈴木康博 | 鈴木康博 | 2ndアルバム『この道をゆけば/オフ・コース・ラウンド2』収録曲 |
11 | 白い帽子 | 鈴木康博 | 鈴木康博 | 未発売曲 |
12 | 別れの情景(T) | 小田和正 | 小田和正 | 2ndアルバム『この道をゆけば/オフ・コース・ラウンド2』収録曲 |
13 | キリストは来ないだろう | 小田和正 | 小田和正 | 未発売曲 |
14 | でももう花はいらない | 鈴木康博 | 鈴木康博 | 1stアルバム『オフ・コース1/僕の贈りもの』収録曲 |
15 | アンコール:僕の贈りもの | 小田和正 | 小田和正 | 4thシングル アンコールでもう1回演奏 |
リリースデータ
1974年12月20日(LP) 1989年5月31日(CD) 1991年6月7日 1993年11月24日(音蔵シリーズ) 1998年2月25日(Q盤シリーズ) 2001年6月27日(リマスター) 2005年3月24日(紙ジャケリマスター) 2009年1月21日(SHM-CD) 2019年9月25日(MQA/UHQCDリマスター) |
記録なし | EMI |
メンバー
Piano,Fender Piano,Acoustic Guitar,Vocal | 小田和正 |
Acoustic Guitar,Vocal | 鈴木康博 |
Drums | 村上秀一 |
Bass | 森理 |
Electric Guitar | 大村憲司 |
Piano,Organ,Fender Piano,Conductor | 羽田健太郎 |
Percussions | 川原直美 |
新室内楽協会ストリングス 12名 |
オフ・コース1stライブアルバム。1974年10月26日中野サンプラザで行われたコンサート「秋ゆく街で」の模様を抜粋収録。実際に演奏された曲のうちカバー3曲、オリジナル9曲がカットされている。前作リリース後の5月5日の日本青年館でののセカンドコンサート終了後にマネージャー上野博は会場規模をさらに引き上げて次は中野サンプラザでやる事を2人に打診したがそんなに人が来ないと嫌がるも説得され、2人はバックバンドに前作制作時のサポートバンドメンバーを揃えて弦も入れる事を条件としたため、予算の関係上苦肉の策として東芝EMIにライブレコーディングをしてライブアルバムを発売するという事でEMIに経費を負担させてライブが実現へと動き出したという。結果的にライブは成功した。前半はカバー、後半はオリジナルで構成されており、オリジナル曲でも新曲として披露された「秋ゆく街で」、「白い帽子」「キリストは来ないだろう」はスタジオ音源が発表されていない。10月に発売されていた最新シングル「忘れ雪」とB面「水いらずの午後」はレコード会社主導で松本隆&筒美京平コンビによる完全提供曲だったが、この際に制作していたオリジナルが「白い帽子」「キリストは来ないだろう」だったとされ、このライブで2曲とも披露したのに対して「忘れ雪」「水いらずの午後」は共に披露せず以後のライブでも披露しなかった。
CD化以降、EMIによるLP時代の作品のCD化復刻シリーズである音蔵やQ盤シリーズ等で再発されてきたが、01年のExMF Seriesと題されてのリマスター再発では、アナログからどのように処理を行ったのかの長い解説文をブックレットに掲載している。05年には紙ジャケリマスター、09年リマスターではSHM-CD仕様で再発されている。2016年にハイレゾ用にリマスターされ、2019年にはEMI時代のアルバムがこの2016年ハイレゾマスターを使用(192kHz/24bitマスターを176.4kHz/24bitに変換)したMQA/UHQCD仕様で再発。最新リマスターは2020年の『コンプリート・アルバム・コレクションCD BOX』と思われる。今回聞いたのはAmazon Music配信によるストリーミング音源(2016年ハイレゾリマスター)。
後年メンバー入りする面々がまだサポートメンバーとしても関わる前の、オフ・コースが2人組だった時代の唯一のライブ盤。当時まだ売れておらず予算も無いのでライブアルバム制作も兼ねる事でレコード会社に予算を負担させてちょっと無理めなライブを実現させるという手法で行われた事もあってか他のライブ盤とは方向性が異なる。オリジナルアルバムが2枚しか出ていなかったのもあるが前半は他のアルバムでは全く聞けない洋楽・邦楽カバーのみで構成。2曲目の「MEDLEY」は曲数の割には全部で6分弱程度であり、矢継ぎ早に様々なカバーが登場。比較的今でもスタンダードな扱いをされている有名曲が多いので洋楽パートもまあまあ楽しめた。邦楽カバーでは同時代のミュージシャンを歌っているのが貴重だが泉谷しげる「春夏秋冬」、吉田拓郎「今日までそして明日から」も披露したのにカットされているのが惜しい。
後半はオリジナル曲になるがここでも新曲を披露したり、没になった未発売曲を披露。結局「青春」が後に少し歌詞を変えてスタジオ音源として改めて制作された以外はこのライブ音源しか無い。結果的に今作は既存曲のライブバージョンは5曲だけで後は今作でしか聞けない曲ばかりなので単なるライブアルバムではない貴重音源が揃った1作になっていると思う。派手さは無いがデュオ時代の2人のバランスも改めて絶妙だったんだなと思う。
2019年MQA/UHQCD盤 09年SHM-CD盤 05年紙ジャケ盤 01年盤
印象度★★★☆☆
2022.4.18更新
※今作は1stから順番に聞くシリーズの際に入手できず飛ばしていましたがAmazon Muic導入に伴いAmazon Muicで視聴したためブックレットを手に取っていません。情報はwikipedia参照です。いつの音源なのかは明記されていませんがULTRA HD音源(ハイレゾ)になっているため2016年の192kHz/24bitマスター(2016年にハイレゾ配信され、2019年のMQA/UHQCDにも176.4kHz/24bitに変換して使用された音源)と思われます。なおPCアプリからFiio K3を介してEX-HR99に光ケーブルで接続する際の最大スペックは96kHz/24bitなのでフルスペックの192kHz/24bitでは聞いていません(イヤホン接続なら聞ける事は聞ける)。